3分でわかるMSD
キイトルーダ(世界売上No.1抗がん剤)・ガーダシル——免疫で「がん」と「感染症」を制する米系製薬大手
2024年グローバル売上+7%。キイトルーダは295億ドルで単品No.1継続
主要事業領域
キイトルーダ(免疫チェックポイント阻害薬)・ガーダシル(HPVワクチン)・循環器感染症。キイトルーダ1品目でグローバル売上の約46%を占める。
3つのキーワードで理解する
キイトルーダ——世界で最も売れる抗がん剤
免疫チェックポイント阻害薬「キイトルーダ(ペムブロリズマブ)」は2024年に世界売上295億ドル(約4.4兆円)を達成し、単一品目として製薬業界No.1。肺がん・メラノーマ・頭頸部がんなど20以上の適応症で使われ、「がんの治し方」を根本から変えた革命的な薬。ただし2028年に主要特許が切れることがMSDの最大の経営課題。
ガーダシル——子宮頸がん予防の世界標準
HPVワクチン「ガーダシル9」は世界150以上の国で承認された子宮頸がん予防ワクチン。日本では2013年に積極勧奨が一時中断されたが2022年に再開。MSDのもう一本柱として安定的な収益に貢献。ただし2024年は中国での需要減少で前年比-3%と苦戦。
MR初任給32万円——外資製薬の中でも高水準
MSDの新卒MR初任給は学士32.2万円・修士35.2万円・博士39.7万円と外資製薬の中でもトップクラス。平均年収は口コミ集計で約970〜1,006万円。「キイトルーダという世界一の薬を売る」という仕事の誇りと、高い報酬が両立している。
身近な接点
キイトルーダ
世界で最も処方される抗がん剤。日本でも多くのがん患者を救っている免疫チェックポイント阻害薬
ガーダシル9
HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン。子宮頸がんを予防。日本でも学校での集団接種が再開
ゼチーア
コレステロール吸収阻害薬。スタチンと併用してLDLコレステロールを下げる。日本でも広く処方
WINREVAIR
2024年に承認された肺動脈性肺高血圧症(PAH)の革新的新薬。MSDの新たな成長ドライバー
ひよぺん対話
MSDって社名聞いたことないけど何の会社?
MSDはアメリカの製薬大手メルク(Merck & Co.)の日本法人だよ。世界的には「Merck」として知られているけど、日本ではドイツのMerck社と区別するために「MSD」という名前を使ってる。最も有名な製品は「キイトルーダ(ペムブロリズマブ)」という抗がん剤で、2024年の世界売上は約4.4兆円と単一品目では製薬業界1位。がんの治し方を変えた会社として世界的に知られている。
キイトルーダって具体的に何がすごいの?
従来のがん治療(手術・抗がん剤・放射線)は「がん細胞を直接攻撃」するけど、キイトルーダは「体の免疫システムを解放してがんを攻撃させる」全く新しいアプローチ。がんは「PD-1/PD-L1」という仕組みで免疫を抑制するんだけど、キイトルーダはその抑制を解除する。この「免疫チェックポイント阻害薬」のカテゴリーを切り拓いたのがMSDで、2018年のノーベル生理学・医学賞(本庶佑教授)ともつながっている。
新卒でMSDに入ったら何する?キイトルーダを売る?
新卒の多くはMR(医薬情報担当者)として入社。オンコロジー担当になればキイトルーダを含むがん治療薬の情報を医師に届ける仕事。初任給は学士で月32.2万円と外資製薬トップクラス。ただしキイトルーダは2028年に主要特許が切れるから、後継品(新しいがん治療薬)を育てることがMSDの最大課題でもある。