3分でわかるマネックスグループ
マネックス証券(オンライン証券4位)+コインチェック(暗号資産最大手)+NTTドコモ提携。
「伝統的証券×暗号資産」の二本柱で走るフィンテック証券グループ。
1999年設立 | 松本大CEO | コインチェック米ナスダック上場(2025)
マネックスグループの全体像
マネックスグループは証券(国内・米国)と暗号資産という異なる2つの資産クラスをまたいで展開するフィンテックグループ。1999年に個人投資家向けオンライン証券として誕生し、2018年のコインチェック買収で「次世代の金融資産」に軸足を広げた。
3つのキーワードで理解する
オンライン証券×暗号資産——「伝統」と「新興」の両輪
マネックスグループの最大の特徴は、伝統的な証券(マネックス証券)と暗号資産(コインチェック)の両方を持つ点。SBI証券・楽天証券・松井証券などの競合がオンライン証券に軸足を置く中、マネックスは「証券+暗号資産」の二本柱で差別化する。2018年のコインチェック買収(不正流出事件後)は「リスクある買収」と見られたが、2025年にコインチェックが米ナスダック上場を果たし、グループの「暗号資産への本気度」が世界的に認知された。
NTTドコモ提携——9,600万dポイント会員へのリーチ
2024年よりNTTドコモがマネックス証券を連結子会社化。dポイントクラブの9,600万会員とマネックス証券のリテール機能が連携し、「dポイントで株が買える」「d払いで積立投資ができる」サービスが実現した。ドコモ経済圏のユーザーに金融サービスを提供する「経済圏×証券」の新しいモデル。楽天証券(楽天経済圏)やSBI証券(SBI経済圏)と類似した戦略だが、NTTドコモという国内最大のキャリアとのタッグは最も会員基盤が大きい。
フィンテックのパイオニア——「個人投資家の民主化」
マネックス証券は1999年設立のオンライン証券の先駆者。「個人投資家に公正な市場アクセスを」という松本大CEOの哲学のもと、手数料の透明化・情報格差の是正を業界に先駆けて推進してきた。現在も個人トレーダー向けの高機能ツール(マネックストレーダー等)、米国株・中国株の個人向け取扱いでの先行、そしてコインチェックによる暗号資産取引の普及——「新しい資産クラスへの橋渡し」を使命とするフィンテック企業としての色が強い。
グループ会社の構成
証券・暗号資産・米国市場の3軸をカバーするグループ体制。各社のポジションを把握しておこう。
マネックスグループは「証券×暗号資産×米国」の三方向をカバーするフィンテックグループ。競合のSBI・楽天が証券中心なのに対し、マネックスは暗号資産のコインチェックをグループに抱える点がユニーク。
身近な接点
マネックス証券アプリ
NISA口座開設・米国株・投資信託——オンラインで何でも完結する個人向け証券アプリ
コインチェックアプリ
ビットコイン・イーサリアムなど仮想通貨の売買。国内最大手の暗号資産取引所
dポイントでの投資
NTTドコモのdポイントをマネックス証券に連携し、ポイントで投資信託を積立できる
TradeStation(米国)
FX・先物のアクティブトレーダーが使うプロ向け取引プラットフォーム。米国で有名
ひよぺん対話
マネックスってSBI証券や楽天証券と比べてどう違うの? オンライン証券って全部一緒じゃない?
全然違うよ。オンライン証券の上位4社を比べると特徴がはっきりする:
📊 SBI証券(業界No.1):
・口座数1,400万超。SBI経済圏(住信SBIネット銀行・SBI生命)と連携
・手数料最安値競争のリーダー
📊 楽天証券(業界2位):
・楽天ポイント投資・楽天カード積立が強み。楽天経済圏との連携
📊 松井証券(老舗):
・1日定額制の手数料体系が特徴。長期投資家向け
📊 マネックス証券(4位):
・米国株・中国株の取扱い充実(ETF・ADRの種類が豊富)
・高機能なトレーディングツール(マネックストレーダー)
・コインチェックとのシナジー(暗号資産との横断)
・NTTドコモとの提携でdポイント活用
マネックスの差別化は「米国株に強い」「本格的に取引したいアクティブ投資家向け」「暗号資産まで含めたフィンテック総合グループ」。SBI・楽天に比べると口座数は少ないが、コアなユーザーに支持される証券会社というイメージ。
コインチェックって2018年に巨額流出事件があったよね。マネックスはそれを買収したの? なんで?
そう、2018年1月にコインチェックで約580億円相当のNEM(仮想通貨)が不正流出する事件が起きた。業界を震撼させた事件だったけど、マネックスはその直後の2018年4月にコインチェックを約36億円で買収した。理由は:
🎯 「ピンチをチャンスに変える」:事件後だから安く買えた。信頼性さえ回復すれば口座数220万人という巨大プラットフォームを手に入れられる
🌐 暗号資産市場の長期成長への賭け:当時のCEO松本大氏が「暗号資産は金融の未来」と確信していた
💡 マネックスのブランドで立て直せる:金融規制への対応・セキュリティ強化・ガバナンス整備——証券会社のノウハウを活かせる
結果として:
✅ 2023年以降の暗号資産バブルでコインチェックの取引高が急増
✅ 2025年にナスダック上場を果たし、グローバルな暗号資産企業として認知
✅ 預かり資産約1.1兆円、口座数220万人に成長
あの「買収」は今思うとマネックスの最大の勝負手だったよ。ただし2025年のナスダック上場費用が一過性の損失として出た部分は注意が必要。
マネックスに入ったらどんな仕事をするの? コインチェックで暗号資産の仕事もできる?
マネックスグループでの仕事は大きく2ルートに分かれる:
📊 マネックス証券(証券会社ルート):
・個人投資家向け営業・顧客サポート
・金融商品の企画開発(新しい投資信託・ETF等の組成)
・システム・テクノロジー(取引プラットフォーム開発)
・マーケティング(NISA口座獲得、dポイント連携施策)
・コーポレート(人事・法務・財務)
🪙 コインチェック(暗号資産ルート):
・カスタマーサポート・コンプライアンス
・暗号資産の上場審査・マーケット運営
・エンジニア(取引所システム開発)
・ビジネス開発(NFT・Web3関連サービス)
グループ会社間の異動も可能で、「証券の仕事をしながら暗号資産の波に乗れる」のがマネックスグループならではのキャリア。
就活では「なぜSBI・楽天でなくマネックスか」を明確にする必要がある。「フィンテックの最前線×暗号資産×グローバル展開(ナスダック上場)」というマネックスにしかない軸で語ると差別化できるよ。