数字で見るマネックスグループ
証券口座250万×暗号資産220万——マネックス証券単体とグループHD全体で年収は異なる。赤字50億円の正体と、実力ベース136億円黒字の意味を数字で読み解く。
知っておきたい数字
セグメント別収益構成
国内オンライン証券事業。株式・投資信託・NISAの売買手数料・管理手数料が中心
暗号資産取引所。相場活況時に収益が急拡大する変動型収益。スプレッド(売買差益)が主要収入
米国のオンライン証券・FX。プロトレーダー向け高機能ツールで差別化
香港・シンガポール事業、資産運用会社
給与・待遇
| 項目 | データ | 補足 |
|---|---|---|
| 平均年収(グループHD) | 約875万円 | 持株会社スタッフ(事業戦略・M&A等)が平均を押し上げる |
| 平均年収(マネックス証券) | 約648万円 | 証券会社としての一般的な職種の平均 |
| 初任給(学部卒) | 約22〜24万円 | 法人・配属部署によって若干差あり |
| 残業時間 | 月20〜35時間程度 | 市場部門・システム部門は繁忙期に増加 |
| リモートワーク | 週2〜3日(部署による) | フィンテック系らしい柔軟な働き方 |
| ボーナス | 年収の20〜30%程度 | コインチェック関連部署は暗号資産相場次第でアップサイドあり |
採用データ
| 項目 | データ | 補足 |
|---|---|---|
| 新卒採用数(年間) | 約30〜50名 | グループ全体。少数精鋭採用 |
| 文理比率 | 理系・文系ほぼ半々 | エンジニア採用が増加傾向(フィンテック強化) |
| 採用のポイント | 金融×テック両面への興味・主体性 | 「なぜマネックスか」で証券+暗号資産の両輪を語れるか |
| 中途採用 | 新卒と同水準程度 | フィンテック・ブロックチェーン経験者は積極採用 |
業績推移(直近3期)
| 年度 | 営業収益 | 当期純損益 | トピック |
|---|---|---|---|
| FY2022(2022年3月期) | 約866億円 | 約199億円(黒字) | 暗号資産相場の高騰期。コインチェック収益が急拡大 |
| FY2023(2023年3月期) | 約660億円 | 約-8億円(微損) | 暗号資産相場の調整。FTX破綻の影響も |
| FY2024(2024年3月期) | 738億円 | 約-50億円(一過性赤字) | SPAC費用・TradeStation減損。実力値は+136億円 |
※暗号資産相場に連動して収益が大きく変動する。FY2022は相場好況、FY2023は低迷、FY2024はコインチェックのナスダック上場コスト計上。
オンライン証券4社比較
| 企業 | 口座数 | 平均年収 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| SBI証券 | 約1,300万口座 | 約700〜750万円 | 最大手。手数料無料化で最多口座 |
| 楽天証券 | 約1,100万口座 | 約700〜720万円 | 楽天経済圏との連携が強み |
| 松井証券 | 約160万口座 | 約700〜730万円 | 老舗ネット証券。高齢層・長期投資家に強み |
| マネックス証券 | 約250万口座 | 約648万円 | 米国株・暗号資産×ドコモ提携 |
ひよぺん対話
マネックス証券の平均年収648万円ってSBIや楽天証券より低いの?
「オンライン証券同士の年収比較」は就活で使える情報なので整理しておこう:
📊 オンライン証券各社の平均年収(概算):
・SBI証券:約700〜750万円
・楽天証券:約700〜720万円
・マネックス証券:約648万円
・松井証券:約700〜730万円
マネックス証券単体は4社の中でやや低い水準。ただし:
💡 グループHD全体の年収は875万円:
マネックスグループ(持株会社)の平均年収は約875万円で、これはSBI・楽天証券より高い場合もある。HDに所属する高給職(事業戦略・M&A・投資部門)が平均を押し上げている。
🪙 コインチェック部門は相場次第で変動が大きい:
暗号資産市場が活況な年はコインチェックの収益が急拡大し、グループ全体の賞与も上がる可能性がある。「相場に連動したアップサイド」があるのはコインチェック関連部署だけ。
面接では「マネックス証券単体:648万円、グループHD:875万円」の両方を把握していることを示すと、しっかり調べてきた印象が出るよ。
FY2024が当期純損失50億円って赤字じゃん。これって大丈夫なの?
「赤字50億円=経営危機」ではない。内容を分解すると安心できる:
📋 赤字の内訳:
FY2024(2024年3月期)の当期純損失約50億円は、主に以下の一過性要因:
・コインチェックのSPAC上場関連費用(会計処理上の費用計上)
・TradeStation(米国)の業績悪化に伴う減損処理
📈 実力ベースでは黒字:
一過性項目を除いた「実力ベース当期利益」は約136億円の黒字。通常の事業活動では安定的に利益を出せている。
🔄 「一過性赤字」は投資と再編のコスト:
コインチェックのナスダック上場は長期的な価値向上への投資。今期の費用が将来の収益につながる可能性がある。
面接でこの話が出た場合、「一過性要因と経常的な実力値を区別して理解しています」と答えると、財務リテラシーの高さを示せる。「赤字だから心配」という表面的な反応とは差がつくよ。