💼 仕事内容を知る——毎日新聞社
記者だけじゃない。広告・英検・デジタル——多様な仕事が存在する新聞社のリアルを、職種別に解説する。
具体的なプロジェクト事例
スクープ記事の深掘り調査報道プロジェクト
政治家の裏金疑惑、企業の不正行為、行政の構造問題——こうした「誰も報じていない真実」を掘り起こす調査報道は、新聞記者の仕事の中で最もやりがいがある部分だ。複数の記者が数ヶ月〜数年かけて取材し、証拠を積み上げ、当事者に取材し、紙面に掲載する。「この記事が社会を変えた」という手応えが、激務を乗り越えられる原動力になる。
国会・政党担当記者——永田町の「ナカの人」として情報を掘る
国会議員・政党・霞が関(官公庁)の取材を専門とする政治部の仕事。記者クラブ制度のもと、政治家との人間関係を長年かけて構築し、「他社が持っていない情報」を引き出す。政治の「表の顔」と「裏の動き」を同時に理解し、「読者が本当に知りたいこと」を記事にする。政治部記者は最も花形の職種の一つとされる。
デジタル広告・タイアップコンテンツの企画営業
企業のブランディング・PRニーズに対し、毎日新聞のメディア力を活かした広告・コンテンツ提案をする仕事。「新聞の全面広告」だけでなく、デジタル媒体でのネイティブ広告、イベント・展覧会の協賛提案など。メディアの信頼性を「売り物」にする広告営業は、単純な商品を売る営業とは異なる知的な仕事。
英検CBT(コンピューター試験)デジタル化推進
英検のコンピューター方式(CBT)化の推進、デジタル合格証の発行、英検アプリの企画・開発管理——「アナログな試験ビジネスをデジタル化する」事業開発の仕事。年間400万人超の受験者データを活用したサービス改善にも関わる。エンジニアではなく「デジタルと英語教育の両方に関心がある文系」が活躍できる領域。
職種別の仕事内容
記者職(報道)
読者・社会全体- 社会部(事件・事故・行政取材)、政治部、経済部、文化部、スポーツ部など
- 記者クラブでの取材・情報収集
- 調査報道・スクープ記事の執筆
- デジタル版・SNS向けコンテンツ制作
- 写真部(報道写真の撮影・管理)
総合職(ビジネス・管理)
広告主・読者・協会- 広告営業(企業・広告代理店向けに紙面・デジタル広告を提案)
- 事業開発(展覧会・スポーツイベント・シンポジウム企画)
- 英検事業の運営・改善
- 経営企画・財務・人事・法務
- 印刷・物流・読者サービス
デジタル事業
デジタル読者・広告主- 毎日新聞デジタル(Webサイト・アプリ)の運営・改善
- デジタル有料会員・メンバーシップサービスの企画
- SNS(X・LINE・YouTube等)でのコンテンツ配信
- デジタル広告・プログラマティック広告の管理
- データ分析による読者行動の把握・改善
英検事業
受験者・教育機関- 英検試験の実施・運営管理(全国の試験会場との調整)
- CBT(コンピューター方式)の導入・拡大
- デジタル合格証・英検アプリの企画・管理
- 教育機関(学校・塾)との連携・プロモーション
- 海外展開(海外受験者向けサービス)
ひよぺん対話
記者って「スクープを取る」みたいなドラマっぽい仕事なの?
スクープを取ることはあるけど、日常の9割は地道な積み重ね。市役所の議事録を読む、警察署の広報担当に毎朝電話する、裁判所の記録を調べる——こういう「泥臭い情報収集」を毎日続けることで、「あれ、何かおかしい」という感覚が磨かれていく。スクープは突然降ってくるのではなく、日々の取材の積み重ねの中から生まれるもの。「華やかな記者」のイメージで入ると現実とのギャップに苦しむから、「調べ続けることが好き」かどうかが一番大事な資質だよ。
総合職でも記者みたいな情報力が求められるの?
総合職の場合、記者クラブでの取材は担当しない。でも「メディアを売る」という仕事の特性上、社会の動向・業界のトレンドに敏感であることは必要。広告営業で「今何が売れているか」「どんなメッセージが響くか」を考えるには、ニュースを読む習慣と分析力が役立つ。記者よりビジネス寄りのスキルが求められるけど、「新聞社で働く」以上、メディアへの深い理解と社会への関心は全職種共通で必要だよ。