数字で見る栗田工業

ESや面接で使える数字を完全整理。「IFRS基準の業績数字の読み方」と「なぜ純利益が減ったか」も理解しておく。

知っておきたい数字

4,089億円
売上収益(FY2025・IFRS)
前期比+6.3%増収
313億円
営業利益(FY2025)
本業は堅調(営業利益率7.6%)
約932万円
平均年収
平均年齢43.1歳
36〜40名
新卒採用規模
少数精鋭で丁寧な育成

事業セグメント別売上構成(推定)

電子・半導体向け(超純水・廃水処理) 約35%

半導体工場向け超純水製造・廃水処理システム。TSMC熊本等で急成長

一般工業向け(ボイラー・冷却水・純水) 約40%

発電・鉄鋼・化学・食品・製紙向け薬品・装置・サービス。安定収益の柱

環境・廃水処理 約15%

産業廃水処理・ゼロ排水システム・土壌浄化。環境規制強化で成長

グローバル・その他 約10%

北米・欧州・アジア事業。M&Aを通じた海外展開

給与・待遇

平均年収約932万円(平均年齢43.1歳)
学部卒初任給216,000円/月(2025年実績)
修士卒初任給237,000円/月(2025年実績)
博士卒初任給263,800円/月(2025年実績)
高専卒初任給190,000円/月(2025年実績)
賞与年2回(6月・12月)
昇給年1回(4月)
諸手当家族手当・住宅手当・通勤手当・技術手当

採用データ

新卒採用数年間36〜40名程度
採用職種技術営業・研究開発・ソリューション技術・設計・施工管理・DX系・管理系
文系採用技術営業・管理系(経営企画・人事・経理)
会計基準IFRS(国際財務報告基準)採用
平均残業月25.2時間程度(マイナビ参考)

業績推移(直近3期)

決算期売上収益営業利益純利益
FY2023(2023年3月期)3,557億円321億円+289億円
FY2024(2024年3月期)3,847億円417億円+345億円
FY2025(2025年3月期)4,089億円313億円約+203億円(下方修正後)

※FY2025の純利益減少は海外M&A(Pentagon Technologies等)関連の減損損失が主因。本業の営業利益は増収に伴い一定水準を維持。

水処理関連企業比較

企業売上高平均年収強み
栗田工業約4,089億円(IFRS)約932万円水処理国内No.1・薬品×装置×サービス一体型
野村マイクロサイエンス約1,800億円半導体超純水専業・高い専門性
オルガノ約1,015億円約750万円半導体・電子産業向け超純水に強い
荏原製作所約6,000億円約870万円ポンプ世界大手・廃水処理も展開

ひよぺん対話

ひよこ

年収932万円って本当?新卒でもそのくらいもらえる?

ペンギン

932万円は全社員の平均(平均年齢43.1歳)だから、新卒1年目からこの額ではない。

実際のキャリアパス——
学部卒初任給: 月216,000円(2025年実績)
修士卒初任給: 月237,000円(2025年実績)
・賞与含めて1年目は約370〜430万円が目安
30代前半: 600〜700万円、40代で900万円超が多い

化学・素材・環境業界の中での位置付け——
・信越化学(1,327万円)には及ばないが、デンカ(752万円)より高め
「水処理専業企業としては高水準」という評価
・残業月25時間程度と比較すると、時間当たりの給与は製造業の中で悪くない

「高年収」ではないが「安定したWLBと専門性×適正年収」というバランスが栗田工業の評価軸。

ひよこ

採用数36〜40名って少なすぎない?入るの難しい?

ペンギン

栗田工業は採用数が少なめの会社。事実を整理すると——

新卒採用: 年間36〜40名程度(技術営業・研究開発・ソリューション技術・設計・施工・DX等)
・技術系(化学・環境工学・機械)の採用が中心
・文系の採用は技術営業・管理系として毎年一定数あり

倍率の目安——
・採用数が少ないため倍率は高め(30〜50倍程度の目安)
・「水処理・環境工学を志望する学生が集まる」ため、志望動機の具体性がより重要

差別化のポイント——
・「水処理に関心を持ったきっかけ」と「半導体/脱炭素との接続」を具体的に語れる
・OB訪問や工場見学への積極的な参加が評価されやすい
・「オルガノや野村マイクロサイエンスではなくなぜ栗田か」を明確に語れるか

採用数が少ない分、「入社後の配属・育成の手厚さ」というメリットがある。入社1〜3年目に先輩が丁寧に面倒を見る文化があるという口コミが多い。

ひよこ

IFRSって日本基準と何が違うの?

ペンギン

IFRS(国際財務報告基準)は栗田工業が採用している会計基準。日本基準(J-GAAP)との主な違いは——

「売上収益」という言葉: IFRSでは「売上高」ではなく「売上収益」という言葉を使う(中身は同じ)
のれんの扱い: 日本基準はのれんを毎年定額償却するが、IFRSは原則として定期償却せず「減損があったときに一括認識」する
FY2025の純損失: 栗田工業のFY2025の純利益大幅減は、海外M&A(Pentagon Technologies等)へののれん・資産の減損損失が主因

就活で覚えておくべきポイント——
・「IFRSを採用している=グローバル企業・海外投資家を意識」という姿勢の表れ
・「FY2025の純利益減少はのれん減損で、本業(営業利益)は堅調」という読み方を身につけると面接で差がつく

面接で「栗田工業の最近の業績はどうですか?」と聞かれたら、「売上収益は増加傾向ですが、海外M&A(Pentagon等)の減損損失で最終損益が減少しました。ただし営業利益は堅調で本業は問題ない」と答えられると好評価。

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