📊 数字で見るキリン
ESや面接で使える数字と、「売上構成と利益構成の乖離」というキリンの構造を読み解く。
知っておきたい数字
セグメント別売上構成(FY2024・12月期)
一番搾り・晴れ風・氷結・本麒麟(事業利益751億円)
午後の紅茶・生茶・iMUSE(事業利益186億円)
バイオ医薬品(売上4,956億円・前年比12%増)
ファンケル・プラズマ乳酸菌(売上1,753億円)
ミャンマー撤退後、オセアニア中心
※ IFRS基準。セグメント間取引消去前の概算。ヘルスサイエンスはファンケル完全子会社化による通年連結効果を含む。
給与・待遇
| 平均年収(HD) | 999万円(平均年齢41.6歳)※持株会社 |
| 平均年収(キリンビール) | 約700〜750万円(推定)※事業会社 |
| 初任給(大卒) | 月281,000円 |
| 初任給(修士卒) | 月299,500円 |
| 初任給(博士卒) | 月338,500円 |
| 賞与 | 年2回 |
| 住宅補助 | 社宅・寮あり(会社負担あり) |
※ HD年収は有価証券報告書(2024年12月期)。キリンビール単体は非上場のため推定値。初任給は2025年4月実績。
採用データ
| 2024年入社実績 | 118名(男性60名・女性58名) |
| プレエントリー数 | 52,260人(リクナビ経由・2025年度) |
| 採用倍率(推定) | 400倍以上 |
| 文理比 | 文系やや多い(事務系>技術系) |
| 採用大学傾向 | 早慶・MARCH・旧帝大が中心 |
働き方データ
| 平均残業時間 | 月22時間程度 |
| 有給取得率 | 60.0%(2024年度) |
| 中途採用比率 | 42.9%(2024年度) |
| テレワーク | 制度あり(HD本社はリモート可) |
業績推移(直近3期・12月期・IFRS)
| FY2022 | FY2023 | FY2024 | |
|---|---|---|---|
| 売上収益 | 1兆9,894億円 | 2兆1,334億円 | 2兆3,384億円 |
| 事業利益 | 1,904億円 | 2,015億円 | 2,110億円 |
| 営業利益 | 1,110億円 | 1,503億円 | 1,253億円 |
| 当期利益 | 1,111億円 | 1,148億円 | 590億円 |
※ FY2024の当期利益減少はインド出資先の持分法投資損失やファンケル完全子会社化費用等の一時的要因。事業利益は過去最高。
ビール大手4社比較
| キリンHD | サントリーHD | アサヒGHD | サッポロHD | |
|---|---|---|---|---|
| 売上収益 | 2兆3,384億円 | 3兆4,180億円 | 2兆9,394億円 | 5,186億円 |
| 決算期 | 12月期 | 12月期 | 12月期 | 12月期 |
| ビールシェア | No.2(約33%) | No.3(約15%) | No.1(約37%) | No.4(約10%) |
| 多角化 | 医薬品・ヘルスサイエンス | 飲料・スピリッツ | 酒類・飲料 | 不動産・飲料 |
| 非飲料事業 | 協和キリン4,956億円 | なし | なし | 恵比寿GP |
| 海外比率 | 約40% | 約60% | 約53% | 約20% |
| 平均年収(HD) | 999万円 | 1,222万円 | 1,218万円 | 834万円 |
※ 全社12月決算。サントリーHDは非上場のため有報ベースの推定値含む。キリンHDの年収は従業員約3,200人の平均(他社HDより人数が多い)。
ひよぺん対話
年収999万円ってアサヒ(1,218万円)やサントリー(1,222万円)より低くない?
持株会社(HD)の比較だとそう見えるけど、HDの人数が違うからね。キリンHDは従業員約3,200人でアサヒGHDの約200人より多い。HDに経営企画以外の社員も含まれてるから、平均が薄まってる側面がある。事業会社(キリンビール)で見ると30代で650〜750万円、40代で900万円前後が目安。メーカーとしては高い方だし、社宅の会社負担が手厚いから実質的な可処分所得は数字以上だよ。
残業は多い?ビール営業って忙しそう...
平均残業時間は月22時間程度で、メーカーとしては標準的。ただし業務用営業(飲食店向け)は季節変動がある。夏場のビール商戦期や年末の忘年会シーズンは忙しくなる。家庭用営業はオフィスワーク中心で比較的ホワイト。協和キリンは製薬会社なので別の働き方リズムになるよ。
売上構成で酒類が40%、利益構成では?非食品事業の利益貢献度は?
ここがキリンの面白いところ。売上構成では酒類が40%で最大だけど、利益貢献度は協和キリンが高い。協和キリンは売上21%に対して事業利益率は酒類より高い。ヘルスサイエンスはファンケル連結初年度で赤字投資段階だけど、将来的に利益貢献が期待される。「売上構成と利益構成の乖離」はキリンの構造を理解する鍵で、面接で「協和キリンの利益貢献度が高いことに着目しました」と言えると◎。
採用人数が少ないのに倍率400倍って本当?
プレエントリー5万2千人に対して採用約120名だから、単純計算で400倍以上。食品メーカーは「身近で好きだから」でエントリーする人が多いから、応募者数が膨れあがる。でも本気で対策してる人は意外と少ないから、「医薬品事業があるからキリン」「CSV経営に共感」などビール以外の切り口で差別化すれば、見かけの倍率ほど厳しくはない。ESの段階で8割は落ちるから、ES対策が最大の関門だよ。