3分でわかる近畿日本鉄道

大阪・名古屋・奈良・三重・京都を結ぶ日本最長の私鉄。鉄道×国際物流×不動産×ホテルの大型複合グループ

1兆7,418億円 連結営業収益(FY2025/3月期)
約502km 鉄道路線長(私鉄日本最長)
約44,700人 グループ従業員数

連結売上1.7兆円の約45%は国際物流(近鉄エクスプレス)。鉄道以外の事業規模が大きい

近鉄グループの事業構成

ここ!
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近畿日本鉄道(中核)
大阪・名古屋・奈良・三重・京都の鉄道。特急ひのとり・しまかぜが人気
運輸 2,232億円
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近鉄エクスプレス
国際航空・海上貨物輸送とロジスティクス。グループ売上の約45%を占める最大事業
国際物流 約7,969億円
🏬
近鉄百貨店
あべのハルカス・上本町等の百貨店。阿倍野橋ターミナルビルも運営
流通事業
🏨
都ホテルズ&リゾーツ
近鉄系のホテルチェーン。大阪・東京・奈良等に展開。万博需要で稼働率上昇
ホテル・レジャー事業

近鉄グループHDは鉄道・国際物流・不動産・流通・ホテルの複合グループ。国際物流(近鉄エクスプレス)が売上の約45%を占め、「鉄道会社」という枠を超えた大型コングロマリット。

3つのキーワードで理解する

1

日本最長の私鉄路線——大阪から伊勢・名古屋・奈良・京都まで1社でつながる

近鉄の路線長は約502km(近畿日本鉄道単体)で、私鉄の中では日本最長。大阪難波〜名古屋、大阪上本町〜伊勢志摩、京都〜奈良など、近畿・東海の主要都市をほぼ網羅。特急「ひのとり」(大阪〜名古屋)・「しまかぜ」(伊勢志摩方面)は鉄道ファンだけでなく観光客にも人気。東急や阪急などの私鉄と違い、都市間長距離輸送が強みというユニークなポジション。

2

国際物流が売上の45%——「鉄道会社」というより「複合インフラグループ」

近鉄グループHDの連結売上高の約45%を占めるのが国際物流事業(近鉄エクスプレス)。航空・海上貨物輸送とサプライチェーン管理の会社で、旅行・鉄道とは全く異なるビジネス。近鉄エクスプレスは東証プライム上場の独立した大企業でもある。「近鉄に入社したら鉄道の仕事」とは限らず、グループ全体では物流・不動産・百貨店・ホテルなど多彩なキャリアが存在する。

3

あべのハルカスと万博——大阪の成長を最も享受できる私鉄

あべのハルカス(高さ300m・日本一高いビル)は近鉄グループが保有・運営する複合商業施設。百貨店・オフィス・ホテル・美術館が一体となったランドマーク。さらに2025年大阪・関西万博の開催エリアに近接する路線を持ち、インバウンド旅客の増加で鉄道・百貨店・ホテル全セグメントが恩恵を受ける。大阪の都市成長と最もシンクロする私鉄グループ。

身近な接点

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近鉄電車(特急・普通)

大阪・名古屋・奈良・伊勢へ。関西在住なら乗ったことがある人が多い

🏬

近鉄百貨店(阿部野橋・上本町)

あべのハルカス内の百貨店。大阪最大級の百貨店として知られる

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都ホテルズ&リゾーツ

奈良・大阪・東京など全国展開のホテルブランド

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近鉄エクスプレスの物流

ネットショッピングの荷物を届ける物流ネットワーク。日本の輸出入を支える

ひよぺん対話

ひよこ

近鉄って近畿日本鉄道?近鉄グループホールディングス?どう違うの?

ペンギン

整理するね。近鉄グループホールディングス(GHD)が持株会社で、東証プライムに上場している。その傘下に近畿日本鉄道(鉄道会社本体)がある。就活で「近鉄の採用」に応募する場合、近鉄GHDか近畿日本鉄道本体かを確認するのが大事。GHDは持株会社として経営戦略・グループ管理をする少数精鋭。鉄道の現場に携わりたいなら近畿日本鉄道本体。さらに近鉄エクスプレス・近鉄百貨店もそれぞれ別の採用をしている。「近鉄のどこに入るか」が最初の選択。

ひよこ

国際物流が売上の45%って驚き。鉄道だけじゃないんだ。

ペンギン

近鉄エクスプレスは独立した東証プライム上場の物流会社で、売上約8,000億円。これが近鉄グループ全体の売上を大きく押し上げている。鉄道の売上は2,232億円で全体の13%程度。つまり「近鉄グループ」の実態は鉄道会社+物流大手のコングロマリット。「鉄道に乗りたくて近鉄に入る」のと「物流ビジネスをやりたくて近鉄グループに入る」のでは全然違う仕事になる。志望理由を作る時は、どの事業に関わりたいかを明確にしよう。

ひよこ

大阪・関西万博で近鉄はどれだけ恩恵を受けるの?

ペンギン

万博会場(夢洲)への最寄り駅はOsaka Metroで近鉄ではないけど、近鉄は大阪・奈良・京都・伊勢方面への観光路線として恩恵を受ける。万博と合わせて奈良・伊勢・吉野に行く外国人旅行者が増えれば、近鉄特急の利用者が増える。あべのハルカスの百貨店・ホテルも訪日客の流入で恩恵。2024年度は万博前からインバウンドの追い風でホテル・百貨店が好調。直接の万博輸送よりも「大阪の観光エコシステム全体の成長」から恩恵を受ける構造。

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