仕事内容を知る
カカクコムの仕事を理解するには、3つのサービス事業を軸に考える。
価格.com(成熟)・食べログ(主力)・求人ボックス(成長投資中)——それぞれ成熟度が異なり、関わるフェーズも違う。
こんなプロジェクトがある
カカクコムの仕事は「ユーザーのために情報を整理・改善し続ける」こと。代表的な仕事のイメージを紹介する。
食べログ予約機能の改善・新機能開発
飲食店のオンライン予約率を高めるためのUI/UX改善、予約システムの機能拡充、インバウンド向け多言語対応など。食べログの予約経由の収益(手数料)を伸ばすことが直接的なビジネスインパクトにつながるため、優先度の高いプロジェクト。ユーザーの行動データを分析し、離脱箇所を特定して改善を回す。
求人ボックスの営業組織立ち上げ・広告主開拓
2025年に「クライアント営業部」を新設し、企業の求人掲載を直販営業で獲得するフェーズに移行。インディード型のCPC(クリック課金)広告モデルで、企業がいかにROIを得られるかを伝えるソリューション営業。テレビCMも打ち出して認知度を上げながら、同時に営業で掲載社数を増やす「攻め」の時期。
価格.comの新カテゴリ開拓・保険・金融比較強化
価格.comは家電・PCから出発したが、今は旅行・保険・金融・エネルギーなど「お金のかかる意思決定」全般に比較対象を広げている。保険比較・クレカ比較など単価の高いカテゴリで成果報酬型の収益を上げる施策が近年の重点テーマ。ユーザーの検索行動データを分析して未開拓の「高単価比較ニーズ」を特定し、サービス化する。
ユーザー行動データを活用した口コミ品質向上
食べログや価格.comは「口コミ・評価の信頼性」が命。不正口コミの検出、AI による評点アルゴリズムの改善、ユーザーによる評価の偏りの是正——「このサービスを信頼していいのか?」をユーザーに感じさせ続ける仕組み作りはカカクコムの核心的な技術課題。機械学習・自然言語処理を使ったデータサイエンスチームが担う。
3つの事業セグメント
カカクコムの売上は3事業で構成される(FY2025 売上784億円ベース)。
価格.com事業
家電量販店・EC事業者・保険会社・金融機関1997年創業時からの祖業。家電・PC・スマホ・旅行・保険・金融・ゲーム・食料品など幅広いカテゴリで最安値・スペック比較・口コミを提供。収益は掲載店舗のクリック型課金と成果報酬型広告が中心。成熟サービスだが、金融・保険カテゴリの高単価化でまだ成長余地がある。
食べログ事業
全国の飲食店(有料会員)・ユーザー(無料)全国90万件以上の飲食店情報・口コミ・予約が集まるグルメプラットフォーム。飲食店の月額有料掲載プランとネット予約手数料が主な収益源。インバウンド向け多言語対応・訪日外国人の予約受付で成長加速中。「食べログ4.0以上は信頼できる」という文化的位置づけで、外食シーンに欠かせないインフラとなっている。
求人ボックス事業
求人掲載企業(CPC課金)・転職者・アルバイト求職者インディード型の求人特化の検索エンジン。ウェブ上の求人を自動収集・整理して一括検索できる。月間1,000万UU超えで成長中。収益モデルはクリック課金(CPC)型で、企業が求職者に求人をクリックされた分だけ課金。2030年に売上500億円・営業利益率30%以上を目標に先行投資中。テレビCMと直販営業で認知獲得を加速。
ひよぺん対話
食べログの営業って何をするの?飲食店に電話しまくるの?
ざっくり言うと「飲食店オーナーに有料掲載プランの価値を伝える仕事」。飲食店には無料プランと有料プランがあって、有料になるとネット予約を受け付けられたり、掲載順位が上がったりする。営業の仕事はこの価値を伝えて、有料転換してもらうこと。形態は電話・訪問・オンラインと多様で、最近はデジタル上での反響営業も増えている。「飲食店という業界への興味・敬意」がないとしんどい仕事で、オーナーさんの声を聞きながら「どうすれば集客できるか」を一緒に考えるコンサルっぽい要素もある。全国に店舗があるから地方配属もあるよ。
求人ボックスの仕事ってインディードと同じことをしてるってこと?
ビジネスモデルはほぼ同じ——クリック課金型の求人検索エンジン。ただし、インディードは外資(リクルート傘下)でスケールが圧倒的に大きく、認知度も高い。求人ボックスはそこに挑戦者として戦っている。今のフェーズは「テレビCMで認知を上げながら、営業で掲載企業を増やし、求職者をもっと集める」という段階。認知さえ上がれば、比較サイトとしてのノウハウ(価格.com・食べログで培った)を活かしてインディードより使いやすいサービスを作れる可能性がある。就活生として「求人ボックスに関わりたい」と言うのは、差別化になる志望動機になるよ——成熟サービスよりも成長フェーズに関われる方が面白いと感じる人にピッタリ。
エンジニアとしてはどんなスキルが身につく?
大きく3つの方向性がある。①大規模トラフィックの処理:価格.com・食べログは月間数千万UUが来るので、高負荷対応・検索速度最適化・キャッシュ戦略のような「スケールするシステムを作る経験」が積める。②データ活用・AI:口コミ品質管理の不正検知、レコメンドエンジン、検索ランキング改善など、実データを使った機械学習の経験ができる。③プロダクト改善サイクル:自社サービスなので「作ったものの成果をすぐ数字で確認できる」スタイル。ABテストを回して改善する実践的なプロダクト開発力がつく。SIerと違って「自分が作ったものをユーザーが使う瞬間」を毎日体感できるのが醍醐味。