数字で見るカゴメ
ESや面接で使える数字と、給与・採用データ。IFRS採用企業の事業利益の読み方と、採用倍率数百倍の選考を突破するヒントを整理する。
知っておきたい数字
セグメント別売上構成(2024年12月期)
野菜飲料(野菜生活100等)・ケチャップ・トマトソース・通販D2C
北米・欧州・豪州でトマトペーストをBtoB供給。食品メーカー・外食チェーン向け
直営農場・契約栽培・スマート農業技術開発
※ 売上構成は概算。IFRS採用。国際事業は農業(栽培・一次加工)から販売まで一貫したバリューチェーンを保有。
給与・待遇
| 平均年収 | 892万円(単体・平均年齢42.1歳) |
| 初任給(大卒) | 月給207,500円(2025年度) |
| 初任給(修士了) | 月給220,000円(2025年度) |
| 初任給(博士了) | 月給246,320円(2025年度) |
| 賞与 | 年2回(業績連動) |
| 勤務形態 | フレックスタイム制・在宅勤務可(職種による) |
| 特典 | 自社製品(野菜飲料等)の社員割引・農場研修での野菜体験 |
※ 初任給は最終学歴による差が大きい。大卒は低めだが昇給の伸びが期待できる構造。
採用データ
| 新卒採用人数 | 30〜40名程度(食品メーカー最小クラスの少数精鋭) |
| 採用倍率(推定) | 数百〜500倍以上(非公開だが激戦) |
| 文理比 | ほぼ半々(農学・生物系理系 + 文系各種) |
| 主な採用職種 | 営業・マーケティング(文系)、R&D・農業技術(理系)、国際事業(文理) |
| 平均勤続年数 | 約15〜17年(単体・推計) |
| 新卒3年後離職率 | 非公開(少数精鋭につき定着率は比較的高い) |
業績推移(直近3期・12月期)
| 2022年12月期 | 2023年12月期 | 2024年12月期 | |
|---|---|---|---|
| 売上収益 | 2,185億円 | 2,249億円 | 3,068億円 |
| 事業利益 | 193億円 | 195億円 | 270億円 |
| 事業利益率 | 8.8% | 8.7% | 8.8% |
| 営業利益 | 175億円 | 175億円 | 362億円 |
※ IFRS基準。2024年12月期の大幅増収はロジックが変わった可能性あり(前年の数字は修正前の可能性あり)。最新IR資料で確認推奨。事業利益率は安定的に8〜9%台で推移。
食品業界中堅4社比較
| カゴメ | 伊藤園 | カルビー | キッコーマン | |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 3,068億円 | 4,820億円 | 2,734億円 | 7,090億円 |
| 営業利益率 | 約11.8% | 約6% | 約7% | 約10% |
| 平均年収 | 892万円 | 約685万円 | 約705万円 | 約823万円 |
| 新卒採用 | 30〜40名(激戦) | 約100名 | 約70名 | 約80名 |
| 農業事業 | あり(直営農場) | 茶農園連携のみ | なし | なし |
| 国際展開 | トマトBtoB(北米・欧州) | 茶(国内・アジア) | 東南アジア | 醤油(世界73%) |
※ カゴメは12月期(2024年)、伊藤園は4月期(FY2024)、カルビー・キッコーマンは3月期(FY2024)の概算。
ひよぺん対話
年収892万円って食品メーカーとしてどうなの?
食品業界ではかなり上位クラス。味の素(1,037万円)より低いが、伊藤園(約685万円)・カルビー(約705万円)・森永乳業(約636万円)より高い。カゴメは少数精鋭採用で人材の質を重視しているため、給与水準を高めに設定している。
初任給は2025年入社で大卒約20.75万円〜院卒約22万円と食品メーカーの中ではやや低め。ただし30代で600〜750万円、40代で800〜1,000万円と伸びる。「初任給は低いが昇給が大きい」典型的なメーカー型給与体系。
「IFRS採用」って何?普通の会計基準と何が違うの?
カゴメは2014年からIFRS(国際財務報告基準)を採用。日本の会計基準との主な違いは「事業利益」という独自指標を使う点。
日本基準では「営業利益」、IFRSでは「事業利益」を主要業績指標にするケースが多い。カゴメの場合:
・事業利益 = 本業の稼ぐ力(一時的要因を除いた)
・営業利益 = 事業利益+その他の営業収益/費用(固定資産売却益等含む)
2024年12月期は事業利益270億円・営業利益362億円で差がある。面接でカゴメの業績を語るなら「事業利益」に注目するのが正しい。
採用27〜40名って本当に少ないよね。どんな人が内定するの?
カゴメは倍率が非常に高い(推定数百〜500倍以上)が、合格者のプロフィールには一貫性がある。
共通点は「野菜・農業・食への本物の情熱と具体的なエピソード」。
通るESの例:
・「農学部で野菜の機能性成分を研究していた。その知見をカゴメの商品開発に活かしたい」
・「野菜生活100を毎日飲んでいて、リコピンの健康効果を友人に広めていた。カゴメのマーケターとして野菜の価値を社会に広めたい」
・「スマート農業に可能性を感じていて、カゴメの農業事業で技術×農業を実現したい」
通らないESの例:「食品メーカーに興味があって御社に応募しました」——これはカゴメには完全NGだよ。