💼 日揮の仕事内容を知る
「プラントを建てる」とは何をすることか。LNG液化プラントから国内製薬工場まで、日揮の3つの事業領域と実際のプロジェクト事例から入社後の仕事をイメージしよう。
実際のプロジェクト事例
モザンビーク沖 コーラルFLNG(浮体式LNG)
アフリカで初の浮体式LNGプラント(FLNG)。洋上に浮かぶ巨大設備でガスをその場で液化する世界最先端の技術を採用。1,400人超のエンジニアが設計・調達に参加した超大型プロジェクト。2022年に完成し、操業中。
各ディシプリン(配管・機械・電気・計装)の若手エンジニアが、図面作成・仕様書策定・機器メーカー折衝を担当。海外メーカーとの英語交渉が日常になる。
LNGカナダ(カナダ・ブリティッシュコロンビア州)
カナダ西海岸に建設した大型LNG液化プラント。日本のエネルギー安全保障にも直結する国策レベルのプロジェクト。日揮グループがEPCの主幹として参加。2025年12月に引き渡し完了。
プロジェクト最盛期には横浜本社・カナダ現地に数百人規模のチームが組成され、プロジェクトコントロール(進捗管理)やコスト管理に多くの若手が配置された。
国内大手製薬会社の新薬製造工場建設
GMP(Good Manufacturing Practice=医薬品製造管理基準)に準拠した精密なプラントを建設。医薬品工場はわずかなコンタミネーション(異物混入)も許されないため、クリーンルーム設計や空調システムに高い精密度が求められる。
若手エンジニアが図面チェック・仕様書確認・現地立会い(工事進捗の確認)を担当。クライアントの品質管理部門との折衝もある。
自治体廃棄物焼却施設の建替えプロジェクト
老朽化した地方自治体の廃棄物処理施設を更新するEPCプロジェクト。環境規制(ダイオキシン対策等)に対応した最新の焼却炉を設計・建設する。住民への説明責任もあり、プロジェクトの透明性が求められる。
若手が設備スペックの検討・工程管理サポートを担当。技術的な判断を上司と確認しながら、クライアント(自治体)への定例報告資料を作成する経験が積める。
3つの事業領域
エネルギーソリューションズ(海外)
国際石油メジャー・資源国国営会社・商社日揮グループの売上の大半を占める主力事業。LNG液化プラント・石油精製プラント・ガス処理プラントのEPCを80ヶ国で受注。近年は水素製造プラント・CCS設備にも展開。
- LNG: カタール、オーストラリア、モザンビーク、カナダ等
- 石油精製: 中東・東南アジアの製油所建設・改修
- 水素・CCS: 脱炭素に向けた新規事業として拡大中
エンジニアリングソリューションズ(国内)
国内化学・製薬・食品・飲料・自治体日揮(国内法人)が手がける国内産業プラントのEPC。製薬工場・化学プラント・食品工場・環境施設(廃棄物処理・水処理)が主な対象。GMP対応・食品安全規格対応など高い品質管理が求められる。
- 製薬工場: GMP対応クリーンルーム・バイオ医薬品施設
- 化学プラント: 精密化学・電子材料の製造設備
- 環境施設: 廃棄物焼却炉・水処理プラントの新設・更新
機能材料(日揮触媒化成)
石油精製会社・電子材料メーカー・化粧品メーカー日揮触媒化成が手がける高機能材料事業。石油精製に使う触媒製品で国内トップシェア。ITO(インジウム錫酸化物)薄膜材料はタッチパネル用途で採用実績多数。化粧品原料(シリカ粒子)も展開。
- 石油精製触媒: 重質油分解・水素化脱硫触媒
- ITO薄膜材料: スマートフォン・タブレット向け
- 化粧品原料: シリカ粒子・微粒子酸化チタン
ひよぺん対話
入社後すぐ海外に飛ばされるの?心の準備ができてなくて…
「すぐ」かどうかはプロジェクトの状況次第だけど、早い人は2〜3年目でプロジェクトチームとして現地常駐するケースもあるよ。ただ最初の1〜2年は国内研修やOJTが中心で、ディシプリン(配管・機械・電気等)の専門知識を習得してから海外に出る流れが多い。いきなりアフリカ、ではなく、ステップを踏んで出ていくイメージ。
文系の自分がどんな仕事をするのかが全然イメージできなくて
文系の主な職種は3つ。①調達バイヤー: 世界中のメーカーから機器・資材を購入する交渉役。英語でRFQ(見積依頼書)を出し、価格・納期を交渉する。②コントラクティング(契約)担当: 発注者(クライアント)との契約書管理・変更管理。法律的な知識も使う。③PMO(プロジェクト管理室): コスト・スケジュール・リスクの管理サポート。数字が得意な人向け。全部英語を使う場面がある、というのが共通点だよ。
エンジニアって具体的に何するの?設計図とかを書くの?
そう、設計図(P&ID=配管計装図等)や機器仕様書を作るのがメイン業務。ディシプリンと呼ばれる専門分野(配管・機械・電気・計装・プロセス・構造etc.)に分かれていて、自分のディシプリンのエンジニアとして設計業務を担当する。機器メーカーへの問い合わせ・比較検討・承認作業もあるし、施工フェーズになると現場での技術サポートも入る。一言で「設計」といっても、調達・建設と密接に連携するから、幅広い視野が鍛えられるよ。
LNG以外の事業もあるの?LNGしかやってないイメージだった
海外はLNG中心だけど、国内では製薬工場・化学プラント・食品工場・廃棄物処理施設なんかも手がけてるよ。日揮触媒化成という子会社は触媒や電子材料も作ってる。ただ規模感でいうと海外LNGが圧倒的に大きいから、会社全体の注目度はそっちに集まりがち。国内事業は「堅実に稼ぐ」安定収益源という位置づけ。
現地常駐って具体的にどんな生活になるの?
プロジェクトサイトによって全然違うけど、カタールやUAEみたいな中東だと、会社が用意したコンパウンド(宿舎)からシャトルバスでサイトに通う生活。日本食が食べられるレストランがあるところもあるし、環境は意外と整ってる。一方、アフリカのモザンビークみたいな途上国だと、セキュリティ対策が必要な地域もある。それぞれの現場で新しい文化に触れる刺激はあるけど、精神的な強さも必要だよ。