💼 仕事内容を知る
H3ロケット、はやぶさ、みちびき、宇宙戦略基金——JAXAの4つの事業領域で「宇宙を仕事にする」リアル。
日本の宇宙アクセスを担う 衛星・利用 地球観測・測位衛星
災害監視・農業・気象に貢献 宇宙科学・探査 はやぶさ・月探査・太陽観測
宇宙の謎を解明する 宇宙産業育成 宇宙戦略基金・スタートアップ支援
宇宙ビジネスの司令塔
プロジェクト事例 — 若手はこう関わる
H3ロケットの開発・量産体制構築——日本の宇宙アクセスを次世代へ
H-IIAロケットの後継機H3の開発は、2号機で2024年2月に初成功。コスト競争力(打上げ費用を半減以下)と高信頼性を両立する次世代ロケット。MHI(三菱重工)と共同で商業打上げ市場への参入を目指す。量産・オペレーション体制の確立が現在の最重要課題。
はやぶさ2の拡張ミッション——2031年に新たな小惑星を目指す旅
2020年に小惑星リュウグウのサンプル回収に成功したはやぶさ2は、現在も新しい小惑星(1998 KY26)に向けて飛行中。2031年到着予定の長期ミッション。小惑星の石の中に地球生命の起源を探る研究が続く。次世代ミッションMMX(火星の衛星探査)も進行中。
準天頂衛星(みちびき)の次世代展開——GPSを超える精度でインフラを支える
日本独自の準天頂衛星システム「みちびき」は、GPS(数メートルの誤差)に対してセンチメートル級の精度を実現。自動農機・自動運転車・建設機械の自律制御に不可欠。現在の4機から7機体制への拡張が計画中。JAXAが開発し、内閣府が運用。
宇宙戦略基金の運営——スタートアップ「ispace・ALE」を育てる仕事
宇宙戦略基金(1兆円規模)を管理・運営し、スタートアップから大企業まで宇宙関連技術の開発を支援する。採択企業の技術評価・進捗管理・成果報告のサポートが主な業務。「宇宙ビジネスのVC(ベンチャーキャピタル)のような仕事」という感覚。
事業領域マップ
宇宙輸送(H3ロケット・イプシロン等)
政府・民間衛星事業者・国際顧客日本の宇宙へのアクセス手段(打上げ能力)を維持・向上させる。H3ロケットの開発・試験・打上げ業務。三菱重工との協力関係が深い。エンジン・構造・電子機器・射場など幅広い専門職が関わる。
衛星・宇宙利用
政府・民間企業・農家・気象機関地球観測(だいち)・測位(みちびき)・気象・海洋観測など実用衛星の開発と利用促進。農業・防災・測量・物流・自動運転など多くの産業の基盤技術になっている。「宇宙技術が地上の生活に役立つ」部門。
宇宙科学・探査
学術機関・国際宇宙機関はやぶさシリーズ・あかつき・ひので・SLIM・MMXなど惑星探査・宇宙物理観測プロジェクト。宇宙の起源・生命の起源・太陽系の謎を研究。博士号を持つ科学者・研究者が中心だが、工学系の支援職も多い。
宇宙産業育成・産学連携
宇宙スタートアップ・大学・民間企業宇宙戦略基金(1兆円)の管理・運営、スタートアップへの技術支援・施設開放、大学・研究機関との共同研究。「日本の宇宙産業を育てる」ための新しい役割。文系の事務・産業連携職が活躍するフィールド。
ひよぺん対話
エンジニアじゃなくて事務系でJAXAに入ったら何をするの?
意外と選択肢が多い。主な事務系の仕事は:
・国際連携: NASAやESA(欧州宇宙機関)との協力協定の交渉、宇宙飛行士の派遣調整
・宇宙産業振興: 宇宙戦略基金の運営、スタートアップへの支援
・広報・コミュニケーション: ロケット打上げ中継、国民への宇宙教育・普及
・知的財産管理: JAXAの技術特許の出願・管理・民間移転
・予算・財務管理: 数百億円規模のプロジェクト予算の管理
「宇宙の現場を支えるビジネス側」として、エンジニアが集中できる環境を作るのが事務系の役割だよ。
JAXAって残業多い?プロジェクトが佳境になるとブラックになりそう…
ロケット打上げ前やミッションのクリティカルな局面は間違いなく激務になる。「カウントダウンの1週間前はほぼ寝られない」という話もある。ただ「常時激務」ではなく波がある。公的機関なので全体的な労働管理は民間より厳しめだし、育休・時短制度も整備されている。理系的な「プロジェクトが終われば休む」というサイクルが基本。「好きな仕事だから多少の激務は許容できる」という人が多い職場。それがJAXAを選ぶ人の特徴でもある。