3分でわかるJAXA
H3ロケット、はやぶさ、月面着陸——
宇宙戦略基金1兆円を動かす日本唯一の宇宙航空研究開発機関
文部科学省所管 / 国立研究開発法人 / 国家公務員試験不要
3つのキーワードで理解する
H3・はやぶさ・SLIM——「宇宙の実績」で世界に存在感を示す日本唯一の機関
JAXAは宇宙・航空分野で日本唯一の総合研究開発機関。2024年2月にH3ロケット2号機の初成功(約1年の雌伏を経て)、2024年1月にSLIM(月面着陸機)が日本初の月面軟着陸に成功(世界5番目)。はやぶさ2は小惑星リュウグウのサンプルを地球に持ち帰り、サンプルリターン技術で世界トップ。NASAのアルテミス計画にも参加し、日本人宇宙飛行士の月面着陸を目指す。
宇宙戦略基金——「10年で1兆円」でスタートアップ・民間宇宙を育てる司令塔
2023年設立の宇宙戦略基金(総額1兆円規模)のJAXAが主要実施機関。輸送(ロケット)・衛星・探査の3分野でスタートアップ・民間企業を長期・大型支援。「ispace」「ALE」などの宇宙スタートアップが育つ背景にJAXAの支援がある。「研究開発するJAXA」から「産業を育てるJAXA」へと変貌中。
国立研究開発法人——国家公務員試験不要、理系〜文系まで多様な人材
JAXAは文部科学省所管の国立研究開発法人。国家公務員試験は不要で独自採用。研究職(エンジニア・科学者)だけでなく、事務・広報・知財・国際連携など文系職種も多数。「宇宙が好き」だけで入れるわけではないが、「宇宙分野で社会に貢献したい」という軸があれば文理問わず可能性がある。平均年収約873万円で、公的機関として高水準。
身近な接点 — 実はここにもJAXA
2024年2月に初成功。日本のロケット技術の未来を担う基幹ロケット。打上げは種子島から
2024年1月に日本初の月面軟着陸成功。ピンポイント着陸技術を世界に証明
2020年に小惑星リュウグウのサンプルを地球に持帰り。世界が驚いたサンプルリターン技術
日本の地球観測衛星シリーズ。災害監視・地図作成・農業支援に活用される生活密着技術
ひよぺん対話
JAXAって文系でも入れるの?理系じゃないとダメなイメージがある
文系でも入れる。JAXAには研究開発職(理系中心)だけでなく、事務系総合職(文系も多い)がある。事務系はプロジェクトマネジメント、広報、知財管理、国際連携、予算管理などを担当。宇宙の現場を支えるビジネス側の仕事だよ。ただし「宇宙や航空に本当に興味がある」という情熱は必須——文系でも「なぜJAXAか」の答えがないと通らない。あと英語力は研究職も事務職も問われる。国際会議・NASAとのやり取りが普通にある職場だから。
H3ロケットの1号機失敗って問題だったんじゃ?JAXAの将来性は大丈夫?
2023年3月に確かに失敗した。でも宇宙開発に失敗はつきもの。スペースX(ファルコン9)も最初は何度も失敗してる。JAXAの評価すべき点は失敗から1年以内に2号機を成功させた組織力。2024年2月の2号機成功後、さらに3号機、4号機と打上げ実績を積み上げている。「失敗を許容して、そこから学ぶ文化」があること。宇宙戦略基金1兆円の実施機関として、政府もJAXAへの期待を高めている。将来性はむしろ今が最も高い時期と言っていいよ。
ロケット以外にもJAXAって何をしてるの?
意外と幅広い。大きく分けると:
・宇宙科学: はやぶさ、あかつき(金星探査)、ひので(太陽観測)など惑星・宇宙の謎を研究
・宇宙利用(衛星): 地球観測衛星(だいち)、気象・海洋観測衛星、測位衛星(準天頂衛星/みちびき)
・有人宇宙: ISSへの宇宙飛行士派遣、「きぼう」モジュールの運用
・航空研究: 省エネ航空機の技術開発、次世代ジェットエンジンの研究
・産業支援: 宇宙戦略基金でスタートアップへの支援、技術移転
「ロケットだけ」ではなく、「宇宙全体の司令塔」という役割だよ。