📊 数字で見るJAXA
ESや面接で使える数字と、「年収873万円」の意味。宇宙戦略基金1兆円がJAXAにとって何を意味するかも解説する。
知っておきたい数字
予算配分(概算)
基幹ロケット開発・打上げ業務。三菱重工との協力が中心
地球観測・測位(みちびき)・通信。社会インフラとして最大の予算
はやぶさ・SLIM・MMX等の探査ミッション。世界的な実績の源泉
ISS「きぼう」モジュール、宇宙飛行士訓練、航空研究、産業育成等
※ JAXAの公表資料をもとにした概算比率。年度により変動あり。
給与・待遇
| 平均年収(常勤) | 約873万円(常勤職員全体) |
| 初任給(大卒) | 約22万円前後(JAXAの試算値より推定) |
| 初任給(修士卒) | 大卒より2〜4万円高め(目安) |
| 初任給(博士卒) | さらに高め。研究職博士卒は優遇される |
| 賞与 | 年2回(公的機関水準) |
| 転勤 | あり(筑波・調布・相模原・種子島・名古屋等) |
| 退職金 | あり(公的機関水準) |
採用データ
| 新卒採用数 | 数十〜100名前後(年度・職種による) |
| 採用職種 | 研究職(修士・博士)、総合技術系、事務系 |
| 語学要件 | 英語は実質必須(TOEIC等のスコア提出要件は職種による) |
| 倍率(推定) | 5〜20倍(職種による) |
| 採用学歴 | 修士・博士が多い(研究職)。事務職は学部卒も多数 |
宇宙機関・関連就職先の比較
| JAXA | 三菱重工(宇宙) | NEC宇宙部門 | NASA(参考) | |
|---|---|---|---|---|
| 平均年収 | 約873万円 | 約750万円 | 約700万円 | $110,000〜(約1,600万円) |
| 役割 | 研究開発・探査・産業育成 | ロケット・衛星製造 | 衛星・地上システム | 研究開発・探査(世界最大) |
| 採用難易度 | 中〜高(宇宙への情熱が必須) | 普通〜高(メーカー採用) | 普通〜高 | 超難関(外国人採用は特に) |
| 安定性 | 高い(国立機関) | 高い(大企業) | 高い(大企業) | 高い(連邦機関) |
ひよぺん対話
年収873万円って高い?低い?研究者としては納得できる?
公的機関の研究職としては非常に高い水準。国立大学の准教授が平均600〜700万円程度なのと比べると明らかに高い。民間企業の研究職(大手メーカー)が500〜700万円が多いことを考えると、「研究を仕事にしながら年収873万円」はかなり恵まれた環境。
ただし外資系コンサルや金融と比べると差は大きい(外資は1,000万円超も普通)。「宇宙を仕事にしたい」という軸で選ぶ人が大多数なので、給与水準に不満を感じる人は少ないというのが実態だよ。
採用倍率はどのくらい?文系は不利?
正式な倍率の公表はないが、5〜20倍程度(職種・年度による)というのが相場感。「宇宙機関だから難関」という印象ほど倍率は高くない。理由は採用人数が研究職・事務職合わせて比較的多い(100名前後)から。
文系が不利かというと、事務系採用では文系も対等に選考される。ただし「なぜJAXA?」の志望動機で宇宙への本気度が問われる。「公的機関の安定を求めて、宇宙は正直どうでもいい」という志望動機では通らない。宇宙への情熱と仕事に対する具体的なビジョンが鍵。
宇宙戦略基金1兆円ってJAXAにどのくらいお金が入るの?
ちょっと誤解しやすいんだけど、宇宙戦略基金はJAXAの収入になるわけじゃない。JAXAが基金を管理・運営して、民間企業・スタートアップへの支援金として分配するもの。JAXAは「ファンドマネージャー的な役割」を担う。基金の管理コストとしてJAXAにも一部資金が入るが、大部分は支援先企業に支出される。ただし基金の管理・運営を担うためにJAXAのスタッフは増強されている(産業連携・事務職の採用増)。就活生にとっては「宇宙産業支援という新しい仕事が増えている」というポジティブな変化だよ。