📊 数字で見るJAXA

ESや面接で使える数字と、「年収873万円」の意味。宇宙戦略基金1兆円がJAXAにとって何を意味するかも解説する。

知っておきたい数字

約2,232人
職員数
研究職・技術職・事務職を含む常勤職員
約873万円
平均年収(常勤職員)
研究職871万円・事務職840万円(概算)
約2,500億円
年間予算規模(概算)
文科省・内閣府計上分を合わせた概算
1兆円規模
宇宙戦略基金(10年間)
スタートアップ・民間企業への支援基金

予算配分(概算)

宇宙輸送(H3・イプシロン等) 30%

基幹ロケット開発・打上げ業務。三菱重工との協力が中心

衛星・宇宙利用 35%

地球観測・測位(みちびき)・通信。社会インフラとして最大の予算

宇宙科学・探査 20%

はやぶさ・SLIM・MMX等の探査ミッション。世界的な実績の源泉

有人宇宙・その他 15%

ISS「きぼう」モジュール、宇宙飛行士訓練、航空研究、産業育成等

※ JAXAの公表資料をもとにした概算比率。年度により変動あり。

給与・待遇

平均年収(常勤)約873万円(常勤職員全体)
初任給(大卒)約22万円前後(JAXAの試算値より推定)
初任給(修士卒)大卒より2〜4万円高め(目安)
初任給(博士卒)さらに高め。研究職博士卒は優遇される
賞与年2回(公的機関水準)
転勤あり(筑波・調布・相模原・種子島・名古屋等)
退職金あり(公的機関水準)

採用データ

新卒採用数数十〜100名前後(年度・職種による)
採用職種研究職(修士・博士)、総合技術系、事務系
語学要件英語は実質必須(TOEIC等のスコア提出要件は職種による)
倍率(推定)5〜20倍(職種による)
採用学歴修士・博士が多い(研究職)。事務職は学部卒も多数

宇宙機関・関連就職先の比較

JAXA三菱重工(宇宙)NEC宇宙部門NASA(参考)
平均年収約873万円約750万円約700万円$110,000〜(約1,600万円)
役割研究開発・探査・産業育成ロケット・衛星製造衛星・地上システム研究開発・探査(世界最大)
採用難易度中〜高(宇宙への情熱が必須)普通〜高(メーカー採用)普通〜高超難関(外国人採用は特に)
安定性高い(国立機関)高い(大企業)高い(大企業)高い(連邦機関)

ひよぺん対話

ひよこ

年収873万円って高い?低い?研究者としては納得できる?

ペンギン

公的機関の研究職としては非常に高い水準。国立大学の准教授が平均600〜700万円程度なのと比べると明らかに高い。民間企業の研究職(大手メーカー)が500〜700万円が多いことを考えると、「研究を仕事にしながら年収873万円」はかなり恵まれた環境
ただし外資系コンサルや金融と比べると差は大きい(外資は1,000万円超も普通)。「宇宙を仕事にしたい」という軸で選ぶ人が大多数なので、給与水準に不満を感じる人は少ないというのが実態だよ。

ひよこ

採用倍率はどのくらい?文系は不利?

ペンギン

正式な倍率の公表はないが、5〜20倍程度(職種・年度による)というのが相場感。「宇宙機関だから難関」という印象ほど倍率は高くない。理由は採用人数が研究職・事務職合わせて比較的多い(100名前後)から。
文系が不利かというと、事務系採用では文系も対等に選考される。ただし「なぜJAXA?」の志望動機で宇宙への本気度が問われる。「公的機関の安定を求めて、宇宙は正直どうでもいい」という志望動機では通らない。宇宙への情熱と仕事に対する具体的なビジョンが鍵。

ひよこ

宇宙戦略基金1兆円ってJAXAにどのくらいお金が入るの?

ペンギン

ちょっと誤解しやすいんだけど、宇宙戦略基金はJAXAの収入になるわけじゃない。JAXAが基金を管理・運営して、民間企業・スタートアップへの支援金として分配するもの。JAXAは「ファンドマネージャー的な役割」を担う。基金の管理コストとしてJAXAにも一部資金が入るが、大部分は支援先企業に支出される。ただし基金の管理・運営を担うためにJAXAのスタッフは増強されている(産業連携・事務職の採用増)。就活生にとっては「宇宙産業支援という新しい仕事が増えている」というポジティブな変化だよ。

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