3分でわかるJAL

一度「潰れた」航空会社が、日本一コスト意識の高いエアラインに生まれ変わった——
経営破綻からの復活ストーリーと、ANAとの戦い

1兆8,440億円 売上収益(FY2025・3月期)
約3.8万人 グループ従業員数
世界約60都市 国際線就航先

ワンワールド加盟 × 経営破綻→再上場の唯一無二の歴史

JALグループの全体像

主力
✈️
JAL(フルサービス)
国内線・国際線の基幹事業<br/>ビジネスクラスの評価は世界トップ級
売上約1.6兆円
💰
ZIPAIR Tokyo
中長距離LCC<br/>成田発でホノルル・LA等に就航
急成長中
🏨
JALグループ航空
JTA・JAC・RAC等<br/>地方路線のネットワーク維持
地域航空
💳
マイレージ・非航空
JALカード・JALマイレージバンク<br/>会員3,000万人の収益基盤
安定収益

フルサービスのJAL本体を軸に、LCCのZIPAIR、地域航空会社(JTA・JAC等)、マイレージ・カード事業で収益基盤を構築。ANAグループと比べ規模は小さいが、財務健全性と利益率で優位。

3つのキーワードで理解する

1

一度「潰れた」会社 — 経営破綻からの復活ストーリー

2010年1月、JALは会社更生法を申請して経営破綻した。負債総額2兆3,000億円は事業会社として戦後最大。そこに救世主として現れたのが京セラ創業者の稲盛和夫。部門別採算制度(アメーバ経営)を導入し、わずか2年8ヶ月で再上場を果たした。「一度潰れたからこそのコスト意識」が今のJALの最大の強み。

2

ANAとの「二大エアライン」競争 — 路線戦略の違い

ANAがスケール拡大(売上2.3兆円)で攻めるのに対し、JALは収益性重視(EBIT利益率9.4%)で守る。ANAは有利子負債1.2兆円を抱えるが、JALは約8,000億円と財務健全。「大きくなる」より「強くなる」がJALの哲学。

3

ZIPAIR — フルサービスとLCCの「二刀流」

ANAがPeach Aviationを持つように、JALも2020年に中長距離LCC「ZIPAIR」を設立。成田発でホノルル・ロサンゼルス・バンコク・ソウル等に就航し、フルサービスの半額以下で国際線を提供。若者やバックパッカーの新規需要を取り込む「二刀流」戦略。

身近な接点 — JALはここにいる

🛫 旅行・出張

国内線50都市+国際線60都市。日本で飛行機に乗るなら、JALかANAのどちらかに必ず出会う

💳 JALカード・マイル

JALマイレージバンクの会員数は3,000万人超。コンビニやネットショッピングでもマイルが貯まる

🏪 空港ラウンジ

羽田・成田のサクララウンジは旅の楽しみ。カレーうどんは隠れた名物

📺 CM・スポンサー

嵐やニノなどの有名人がCMに出演。箱根駅伝のスポンサーとしても知名度抜群

ひよぺん対話

ひよこ

JALって一回潰れた会社でしょ?大丈夫なの?

ペンギン

むしろ「潰れたからこそ強くなった」会社だよ。経営破綻前のJALは、赤字路線を政治的理由で飛ばし続け、社内には「親方日の丸」の甘い空気が充満してた。それを稲盛和夫が徹底的に改革——部門ごとに採算を管理する「アメーバ経営」を導入し、一人ひとりが「自分の仕事がいくら稼いでいるか」を意識する文化に変えた。結果、破綻からわずか2年8ヶ月で再上場、2025年3月期は売上収益1兆8,440億円で再上場後最高を更新。「潰れた会社」は面接で逆にアピールポイントになるよ。

ひよこ

JALとANA、どっちがいいの?就活生的にはどう違う?

ペンギン

一言でいうと、ANA=攻め、JAL=守り。ANAは売上2.3兆円でJALより大きく、国際線の路線数も多い。でもコロナ期に膨らんだ有利子負債が約1.2兆円。一方JALは売上1.8兆円と小さいけど、財務は堅実で利益率はJALのほうが高い年もある。社風もANAは「チャレンジ志向」、JALは「一度失敗したからこその堅実さ」。どっちが上かではなく、自分のタイプに合うかで選ぶのが正解。面接では「ANAではなくJALを選ぶ理由」を必ず聞かれるから準備しておこう。

ひよこ

航空会社って華やかなイメージだけど、実際どんな仕事するの?

ペンギン

「華やか」なのはCAと空港カウンターだけで、実はJALグループ3.8万人の大半は裏方の仕事。総合職(業務企画職)なら路線計画・収益管理・マーケティング・機材調達・DX推進・空港オペレーション管理など。数字とデータを扱うビジネス職が中心だよ。整備士、グランドハンドリング、貨物、ケータリングなど専門職も多い。「飛行機が好き」は志望動機として弱い。「航空ビジネスのどこに携わりたいか」まで落とし込もう。

ひよこ

文系でもJALに入れる?

ペンギン

もちろん。業務企画職(総合職)は文理不問で、実際は文系のほうが多い。2025年度はJAL本体で約100名の総合職を採用。ただしグループ全体では約1,600名を採用するから、JAL本体の総合職は超狭き門(倍率50〜100倍と推定)。客室乗務員(約500名)やグランドスタッフ(約300名)は別枠で大量採用するけど、総合職とはキャリアパスが全然違うから注意。面接では「なぜCAではなく総合職か」を明確にしよう。

ひよこ

破綻の歴史って面接でどう触れればいい?

ペンギン

避けるのではなく積極的に触れるべき。面接官自身がその時代を経験してるから、「破綻を知ったうえで志望している」ことが伝わると好印象。言い方の例: 「経営破綻という極限の経験を経たからこそ、JALには他社にないコスト意識と危機管理能力があると考えています。私も困難な状況を乗り越えた経験があり(具体例)、その経験をJALの再成長に活かしたい」。「潰れたから心配」ではなく「潰れたから強い」に転換するのがポイントだよ。

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