富士通の仕事内容を知る
「SIer」と一口に言っても、富士通には官公庁DXから金融システム、製造業のスマートファクトリー、社会課題解決型のUvanceまで多様な仕事がある。入社後のイメージが持てるよう、プロジェクト事例と事業領域を整理した。
プロジェクト事例
「こんな仕事をするんだ」が伝わる実例。規模感と若手の関わり方に注目。
メガバンク次期勘定系システム刷新
数千万口座を支える勘定系システムの全面刷新プロジェクト。24時間365日止められないシステムを新技術基盤に移行。要件定義からテスト・移行まで全フェーズに関与。
自治体DX基盤の構築
全国の自治体が利用する行政手続きのオンライン化基盤を構築。マイナンバーカードを使った電子申請の仕組みを開発し、住民の利便性向上と自治体の業務効率化を実現。
大手製造業のスマートファクトリー化
IoTセンサーとAIで工場の稼働データをリアルタイム分析。生産ラインの不良率30%削減を達成。富士通自身の工場で培ったノウハウを顧客に展開するモデル。
Uvance Sustainable Manufacturingの新規提案
製造業向けにサプライチェーン全体のCO2排出可視化サービスを提案。Uvanceのプラットフォームを活用し、複数企業間のデータ連携を実現。受託ではなく自ら課題を定義し提案する新しいスタイル。
事業領域
官公庁・公共
中央省庁・自治体・教育機関デジタル庁案件、マイナンバー基盤、自治体DXを中心に展開。行政のデジタル化は国策であり、長期安定した需要がある領域。富士通は自治体向けITで国内トップクラスのシェア。
金融
メガバンク・地銀・保険・証券勘定系システム、決済インフラ、保険業務システムを構築。銀行の基幹システムでは日立・NTTデータと3社で寡占状態。止められないシステムを扱うため、品質への要求が非常に高い。
産業・製造・流通
製造業・小売・物流・通信ERP導入、SCM最適化、スマートファクトリーなど製造業DXが中心。富士通自身がモノづくり企業でもあるため、顧客の現場課題への理解が深い。自動車・エレクトロニクス業界に強い。
Fujitsu Uvance(クロスインダストリー)
業界横断・新規領域Sustainable Manufacturing、Consumer Experience、Healthy Living、Trusted Society等の社会課題テーマで、業界を横断するデジタルサービスを展開。従来のSIとは異なり、自社ブランドのサービスを企画・販売するモデル。売上は前年比31%増で急成長中。
ひよぺん対話
入社したら最初はどんな仕事するの?いきなりシステム作るの?
最初の数ヶ月は研修だよ。プログラミング基礎、ビジネスマナー、セキュリティ等をしっかり学ぶ。その後、プロジェクトに配属されてテスト設計や仕様書の作成あたりから始まることが多いね。
ただ、プロジェクトによっては1年目から顧客の前に出ることもある。特にUvance系の小規模チームだと、早期から幅広い経験ができるよ。
Uvanceって具体的に何してるの?普通のSIと何が違うの?
普通のSI:お客さんが「こういうシステム作って」と依頼→富士通が作る(受託型)
Uvance:富士通が「こういう課題、こう解決できますよ」と提案→お客さんと一緒にサービスを作る(提案型)
具体例でいうと、Uvance Sustainable Manufacturingは工場のCO2排出量を複数企業間で共有・可視化するプラットフォーム。特定のお客さん向けではなく、業界全体で使えるサービスとして設計してる。自社のIP(知的財産)を持てるから利益率も高い。
プログラミングばかりの仕事なの?
全然違うよ。富士通の仕事を大きく分けると:
・コンサルタント/上流SE: お客さんの課題を聞いて解決策を設計する。コミュニケーション力が命
・プロジェクトマネージャー: 数十〜数百人のチームをまとめる。「人を動かす力」が必要
・アプリケーションエンジニア: システムを設計・開発する。いわゆるプログラミング寄り
・インフラエンジニア: サーバー・ネットワーク等の基盤を構築
・営業: お客さんとの関係構築、提案書作成
プログラミングは一部の職種の一部の仕事。特に大規模プロジェクトでは「調整」「折衝」「管理」の比重が高いよ。
配属ガチャあるの?希望の領域に行ける?
ジョブ型採用に移行したことで、従来より「何をやりたいか」が採用段階から重視されるようになったよ。選考時にコースを選ぶ形式で、ある程度は希望が通りやすい仕組みにはなってる。
ただ、人気領域(Uvance、コンサル系)は競争率が高いし、プロジェクトの需要に応じて多少のずれは起きる。「絶対にこの領域」と決め打ちするより、「この領域を軸にしつつ柔軟に」くらいのスタンスが現実的かな。