📊 数字で見る電通
ESや面接で使える数字と、給与・採用データ。「電通の売上は?」「年収は?」と聞かれて即答できるようにしよう。
知っておきたい数字
セグメント別売上構成(売上総利益ベース)
売上総利益4,667億円(+4.0%)。国内最大の広告会社。本業は好調
売上総利益3,346億円(+3.9%)。Merkle・iProspect等。のれん減損571億円
売上総利益2,693億円(+13.4%)。旧イージス系。のれん減損1,530億円
売上総利益1,164億円(+2.8%)。豪州市場の低迷が課題
給与・待遇
| 平均年収(電通グループHD) | 1,508万円(平均年齢44.9歳、131名) |
| 株式会社電通 実態 | 30歳前後で700〜900万円、35歳で1,000万円超(口コミベース) |
| 初任給(全学歴一律) | 月額355,000円(基本給275,300円+固定残業30h分74,100円+リモート手当5,600円) |
| 賞与 | 年4回 |
| 法定外労働時間 | 月平均9.5時間(公式)/ 38〜46時間(口コミ) |
| 有給取得率 | 70.5%(2024年度) |
| 年間休日 | 土日祝+年末年始+創立記念日 |
| 主な福利厚生 | 社宅・住宅手当、持株会、確定拠出年金、カフェテリアプラン、海外研修制度 |
※ 1,508万円は持株会社(電通グループ、131名)の数字。就活生が入社する株式会社電通(5,283名)とは別法人。
採用データ
| 2025年入社実績 | 148名(男71名・女77名) |
| 2026年採用予定 | 約143名 |
| 採用コース | 総合職 / デジタルクリエイティブ職 / アート職 |
| 推定倍率 | 約50〜90倍 |
| 採用大学(上位) | 慶應34名、早稲田15名、東大11名(2025年実績) |
| 選考フロー | ES → WEBテスト → 1次面接 → 2次面接 → 最終面接 |
| 冬選考 | 11月〜。約50名の内々定(インターン経由の早期選考) |
| 春選考 | 3月〜。約90名の内々定 |
業績推移(直近3期)
| FY2022 | FY2023 | FY2024 | |
|---|---|---|---|
| 収益 | 1兆2,464億円 | 1兆3,045億円 | 1兆4,109億円 |
| 売上総利益 | 1兆1,195億円 | 1兆1,448億円 | 1兆2,016億円 |
| 営業利益 | 1,176億円 | 453億円 | -1,249億円 |
| 最終損益 | 598億円 | -107億円 | -1,921億円 |
※ FY2023〜FY2024は海外事業ののれん減損が主因の赤字。売上総利益は毎期成長しており、調整後営業利益も増益。「本業は稼いでいるが、過去のM&Aの後始末で赤字」が正確な評価。FY2025は最終赤字3,276億円とさらに悪化し、初の無配。
広告業界 主要プレイヤー比較
| 電通G | 博報堂DYHD | サイバーA | ADK | |
|---|---|---|---|---|
| 売上総利益 | 1兆2,016億円 | 7,636億円 | — | — |
| 平均年収(HD) | 1,508万円 | 1,092万円 | — | 638万円 |
| 海外比率 | 約61% | 約20% | 低い | 低い |
| 連結従業員数 | 約68,000人 | 約28,000人 | 約7,600人 | 約3,800人 |
| 特徴 | 規模×統合力 | クリエイティブ | デジタル特化 | アニメIP |
※ 電通・博報堂はIFRS、サイバーA・ADKは日本基準で会計基準が異なるため、売上高の単純比較は不可。売上総利益ベースでは電通がダントツ1位。
ひよぺん対話
年収ぶっちゃけどのくらい?1,500万は嘘でしょ?
1,508万円(FY2024)は持株会社「電通グループ」の131名の数字で、経営企画の少数精鋭。就活生が入る「株式会社電通」は別会社。実態は初任給35.5万円(固定残業30h分込み)で年収500〜550万円からスタート。3年目で600〜700万円、30歳前後で700〜900万円、35歳で1,000万円超が目安。管理職で1,200〜1,500万円。賞与は年4回あるのが特徴。持株会社の数字は抜きにしても、広告業界では断トツ1位の給与水準だよ。
残業代込みの初任給って、結局残業前提じゃない?
鋭い指摘。月35.5万円のうち固定残業手当(30h分)が7.4万円。つまり「30時間分の残業は給料に含まれてますよ」という設計。基本給は27.5万円。ただし公式の法定外労働時間は月9.5時間で、30時間に達しないケースも多い。その場合でも固定残業手当は満額支給される。「残業しなくても7.4万円もらえる」と見るか「残業前提の設計」と見るかは人による。業界的にはこの仕組みは珍しくない。博報堂は基本給30万円で固定残業なし。「見せ方の違い」であって、実質的な年収差は博報堂より電通の方が上だよ。
採用倍率50〜90倍ってどうすれば受かるの?
まずエントリー数6,567人に対して採用148名(2025年実績)で最低44倍。実際にはリクナビ以外からの応募もあるから50〜90倍。受かるコツは3つ:
1. 「広告が好き」で終わらない——「このCMが好きです」ではなく「なぜこのCMはターゲットに刺さるのか」を分析できること
2. 「何かを企画して実行した経験」——サークル・バイト・ゼミ何でもいいから「0→1で何かを仕掛けた」エピソードが必須
3. 「チームで成果を出した経験」——電通はチームプレーの会社。「一人ですごいことをやった」より「人を巻き込んで動かした」話が刺さる
学歴は慶應・早稲田・東大が多いけど、公式には学歴フィルターなし。実際、多様な大学から採用している。
3期連続赤字で配当ゼロって、株主は怒ってない?
激怒してる。FY2025は過去最大の3,276億円の赤字で初の無配。五十嵐社長も退任した。株主からは「海外M&Aは失敗だった」「高値で買いすぎた」という批判が殺到。ただし本業の稼ぎ(調整後営業利益)は堅調で、のれん減損は「過去の失敗の後始末」。膿を一気に出し切って2027年の中期計画で立て直す——というのが経営陣の説明。就活生的には「赤字=危ない」ではなく「構造改革中=変革に参加できる」と捉えるのが正しい見方だよ。
広告費7.7兆円って過去最高だけど、電通はその恩恵を受けてる?
国内は受けてる。Japan事業の売上総利益は4,667億円(+4.0%)と堅調に成長。特にインターネット広告が2桁成長で牽引している。問題は海外。Americas(+3.9%)、EMEA(+13.4%)と売上は伸びているのに、のれん減損で利益がぶっ飛んでいる。「売上は伸びてるけど利益が出ない」のが海外事業の構造問題。だから人員削減3,400人、非効率な拠点の統廃合を進めている。日本広告費の成長は確実に電通に恩恵をもたらしているけど、グループ全体では海外の赤字が相殺しているのが現状だね。