3分でわかる大王製紙
ティッシュ・トイレットペーパーの「エリエール」——家庭紙国内首位、段ボール・海外も展開する製紙の実力者。
2012年不祥事を経てガバナンス改革。現在は健全な企業統治体制で事業を継続
製紙業界のポジション
製紙業界は王子HD・日本製紙・大王製紙の3強。大王は売上規模では3位だが、「エリエール」ブランドによる家庭紙国内首位という差別化ポジションを持つ。
3つのキーワードで理解する
「エリエール」——家庭紙国内トップのブランドメーカー
ティッシュペーパー「エリエール」「エリエール贅沢保湿」は国内家庭紙市場でトップシェア。トイレットペーパー・紙おむつ・ペーパータオルまで、「エリエール」ブランドで生活に根付く製品群を展開する。スーパー・コンビニで誰もが目にするBtoCブランドメーカー。
家庭紙+段ボール+特殊紙の3本柱——製紙業界の実力者
家庭紙だけでなく、段ボール原紙・段ボール箱の事業も持つ。EC市場の拡大で段ボール需要は旺盛で収益の安定柱。さらに食品包装紙・フィルター紙等の特殊紙、アジア太平洋での海外事業まで多角展開する本格的な製紙コングロマリット。
2012年の不祥事を乗り越えたガバナンス改革——今は内部統制が整備された企業
就活生として知っておくべき事実: 2012年に当時の会長が会社から約106億円を不正に借り入れ、特別背任容疑で逮捕された事件があった。しかし、その後コーポレートガバナンスを抜本的に整備し、社外取締役の比率向上・内部統制の強化を実施。現在は健全な企業統治体制を確立している。
身近な接点 — 大王製紙の製品に触れている瞬間
「エリエール贅沢保湿」等のティッシュペーパー。スーパーやコンビニで定番。鼻をかむたびに大王製紙の製品に触れている
家庭のトイレで使うトイレットペーパーの国内トップブランド。「1.5倍巻き」等の付加価値品も展開
ネット通販の配送に使われる段ボール箱の原紙を製造。EC市場の拡大とともに段ボール事業が成長
赤ちゃん向け紙おむつ「グーン」もエリエールブランドの一つ。ベビー用品売り場で見かける
ひよぺん対話
エリエールの会社か!でも2012年に会長が不正を犯したって聞いたんだけど、大丈夫なの?
正直に話すね。2012年に当時の会長(創業家一族)が会社のお金を個人のカジノ借金返済等に約106億円不正流用し、特別背任で逮捕・有罪判決を受けた事件があった。これは本当の話で、大王製紙にとって重大な汚点。
ただ——事件から13年以上経った今は状況が変わっている。
・創業家の経営支配を断ち切り、社外取締役を過半数にするガバナンス改革を実施
・不正を許した内部統制を全面的に見直し
・業績は回復して売上5,000億円超の堅実経営を続けている
就活では「この問題を知っていて、かつ改善後の会社を選ぶ理由」を語れるとむしろ深い企業研究として評価される。
製紙会社ってキツい?工場勤務ばかり?
製紙工場は24時間稼働で確かにシフト勤務がある。技術職(生産技術・品質管理)は工場配属が基本。これは覚悟が必要。
ただ事務系(営業・マーケ・企画)は本社(東京・三島等)や地方営業所勤務が中心。エリエールのブランド戦略を考えるマーケティング職や、スーパー・ドラッグストアのバイヤーに売り込む営業職はオフィス勤務メインだよ。
日本中のスーパーで「エリエール」を棚に並べてもらう仕事は、「商品が消費者に届く瞬間」に関われる実感がある仕事。
文系でも大王製紙に入れる?どんな仕事がある?
もちろん。文系の主な仕事は——
・エリエール営業: スーパー・ドラッグストア・コンビニのバイヤーに新製品を提案。棚の確保と売り場づくり
・法人営業: ホテル・病院・オフィス向けのペーパータオル・業務用ティッシュ販売
・マーケティング: エリエールブランドの戦略立案・CMプランニング・新製品コンセプト
・段ボール営業: 食品メーカー・EC事業者への段ボール売り込み
生活に根ざした製品を扱うので「自分の仕事が店頭に並ぶ実感」がある仕事。BtoCメーカーの醍醐味だよ。