数字で見る第一生命
ESや面接で使える定量的な事実を整理した。FY2025純利益4,296億円(過去最高)、初任給335,560円(金融最高水準)——公開情報ベースで。
知っておきたい数字
セグメント別 利益構成(FY2025実績ベース)
第一生命HDの利益構造は国内生保が中核(50%)、海外が成長ドライバー(30%)。第一フロンティア生命の貯蓄性商品も重要な収益源。
グループ中核。個人保険・団体保険の引受利益+資産運用益。約4万人の生涯設計デザイナーが全国で営業。
米国プロテクティブ生命(中核)、豪州TAL、ベトナム・インド等。買収を重ねて成長中。利益比率40%が目標。
銀行窓販の外貨建て年金・変額年金保険。金利環境に業績が左右されやすいが、高利回り商品で人気。
アセットマネジメント事業、ネオファースト生命(医療保険)、ベネフィット・ワン(福利厚生)等。
※セグメント構成はFY2025実績ベースの概算。グループ修正利益ベース。
年収モデル(年次別の実態)
| 年次 | 年齢 | 役職 | 年収目安 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 1年目 | 22 | 新入社員 | 450〜550万円 | 初任給G型335,560円+賞与 |
| 3年目 | 25 | 若手 | 550〜650万円 | 支社営業 or 本社企画 |
| 5年目 | 27 | 中堅手前 | 650〜800万円 | 本部異動 or 海外研修 |
| 8年目 | 30 | 主任級 | 800〜1,000万円 | 海外駐在時は1,200〜1,500万円 |
| 10年目 | 32 | 課長級 | 1,000〜1,200万円 | 法人営業 or 専門部署リーダー |
| 15年目 | 37 | 次長級 | 1,200〜1,500万円 | 全社平均553万円を大きく上回る |
| 20年目 | 42 | 部長級 | 1,500〜2,000万円 | 事業部長 or 海外子会社幹部 |
| 25年目〜 | 47〜 | 役員級 | 2,000〜4,000万円 | 執行役員、グループ会社社長 |
※社宅・住宅補助、退職金(勤続30年で2,500〜3,000万円)、企業年金は年収に含まれない「隠れ報酬」。
給与・待遇データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 初任給(G型・大卒) | 335,560円(勤務手当含む) |
| 初任給(G型・院卒) | 348,290円(勤務手当含む) |
| 初任給(R型・大卒) | 291,780円(勤務手当含む) |
| 初任給(業務職A型・大卒) | 268,740円 |
| 全社平均年収 | 約553万円(営業職員含む全体平均) |
| 総合職平均年収 | 約715万円(推定) |
| 賞与 | 年2回(6月・12月) |
| 退職金 | 確定給付年金+確定拠出年金 |
生保4社 定量比較
| 指標 | 日本生命 | 第一生命HD | 明治安田 | 住友生命 |
|---|---|---|---|---|
| 経営形態 | 相互会社 | 株式会社(上場) | 相互会社 | 相互会社 |
| 利益指標(FY2025) | 基礎利益1.1兆円 | 純利益4,296億円 | 基礎利益約5,000億円 | 基礎利益約3,500億円 |
| 総資産 | 約90兆円 | 約70兆円 | 約45兆円 | 約40兆円 |
| 連結従業員数 | 約76,000人 | 約60,800人 | 約47,000人 | 約43,000人 |
| 初任給(大卒・総合) | 270,710円 | 335,560円 | 295,300円 | 277,160円 |
| 海外利益比率 | 約10〜15% | 30%超 | 約15% | 約10% |
| 海外展開 | 豪MLC・米コアブリッジ出資 | 6カ国(Protective・TAL等) | 米StanCorp | 米シメトラ |
| 特徴 | 国内最大・王者 | グローバル・上場 | 日本最古・団体No.1 | Vitality・健康増進 |
※利益指標は各社の経営形態に応じて基礎利益 or 純利益を使用。FY2025実績ベースの概算。基礎利益と純利益は算出方法が異なるため単純比較はできない点に注意。
業績推移(直近3期)
| 指標 | FY2023 | FY2024 | FY2025 |
|---|---|---|---|
| 経常収益 | 約8.5兆円 | 約11.0兆円 | 約9.9兆円 |
| 経常利益 | 約4,000億円 | 約5,390億円 | 約7,190億円 |
| 当期純利益 | 約2,760億円 | 約3,200億円 | 4,296億円 |
| 総資産 | 約60兆円 | 約65兆円 | 約70兆円 |
※FY2025は2025年3月期。株高・金利上昇による運用益拡大が主因。3期連続増益。
ひよぺん対話
生保の年収ってぶっちゃけどのくらい? 平均553万円って低くない?
553万円は営業職員(生涯設計デザイナー)を含む全社員の平均だから、総合職(基幹職)だけで見ると全然違うよ。リアルな年収モデルはこう:
💰1年目:450〜550万円(初任給G型335,560円+賞与)
💰3年目:550〜650万円
💰5年目:650〜800万円
💰8年目:800〜1,000万円(海外駐在時は1,200〜1,500万円)
💰10年目(課長級):1,000〜1,200万円
💰15年目(次長級):1,200〜1,500万円
💰20年目(部長級):1,500〜2,000万円
総合職の平均年収は約715万円(30代前半で800〜1,000万円レベル)。メガバンク(MUFG 856万円は一般職含む全体平均)と同水準。
⚠️注意:第一生命の有報ベースの平均年収は持株会社(少数精鋭の経営企画等)の数字で約1,000万円超。これは新卒が入る第一生命保険の年収ではない。面接で年収を語るなら「総合職で30代後半1,000万円前後」が正確。
第一生命の採用難易度ってどのくらい?
大手生保の中では「入りやすい」と「入りにくい」の中間。数字で見ると:
📊第一生命の採用データ(推定)
・基幹総合職(G型+R型):約100〜150名
・基幹業務職:約100〜200名
・合計(総合職系):約200〜350名
・倍率:推定50〜80倍
・学歴分布:早慶・東大・京大・一橋で約50〜60%、MARCH・関関同立も多い
・男女比:総合職は男性55%・女性45%(業務職は女性中心)
・文理比:文系70%・理系30%
メガバンクに比べると採用人数は少ないが、「保険会社は人気がない」という先入観のおかげで倍率が抑えられているのが実態。「銀行はダメだったけど生保は受かった」パターンもある。
面接では「生保の仕事を理解しているか」が合否を分ける。「なぜ銀行でなく生保?」「なぜ第一生命?」を明確に答えられるかが勝負。
生保4社の年収って差があるの?
総合職の年収は4社ともほぼ同水準だけど、初任給では差がある:
💰初任給比較(2025年度・大卒・総合職全国型)
・第一生命(G型):335,560円(金融最高水準、勤務手当含む)
・明治安田生命:295,300円
・住友生命:277,160円
・日本生命:270,710円
第一生命が圧倒的に高いように見えるけど、「勤務手当」(みなし残業代相当)が含まれていることに注意。基本給ベースだと差は縮まる。
💰30代後半の年収(総合職)
・4社とも900〜1,200万円のレンジ
・海外駐在:1,200〜1,500万円
・アクチュアリー:1,000〜1,500万円
つまり年収で生保を選ぶ意味はあまりない。選択軸は「海外展開の規模」「経営形態(株式会社 vs 相互会社)」「社風」で決めるべき。