働く環境とキャリアパス
G-SHOCKのブランドビジネスで働くとはどういうことか。東京本社・グローバル展開・年収の実態を整理した。
キャリアステップ
部署の基礎と担当業務の独立
- OJTで先輩に付きながら製品・市場・ビジネス基礎を習得
- 設計職:3D CAD・回路設計・試作評価の基礎
- マーケ職:市場調査・競合分析・プロモーション補助
- 2〜3年目には担当製品・担当地域を独立管理
プロジェクトリードと海外担当
- 新製品プロジェクトのコアメンバーとして企画から発売まで担当
- 海外営業・マーケの場合、担当地域(欧米・アジア)での自立
- 海外出張・海外現地法人との連携が増える
- 後輩指導・OJTメンターを担当し始める
チームリーダーと専門的な深さ
- G-SHOCKブランドチームのリーダー・製品開発のリード
- 海外法人(米国・欧州・中国・東南アジア)への駐在機会
- 技術系はシニアエンジニア・プロジェクトマネージャーへ
- キャリアチェンジ(例:設計→商品企画)の機会もある
部長・グローバルリーダー
- マーケティング本部長・G-SHOCK事業部長等の幹部への道
- 海外法人トップとして現地経営を担う
- 専門技術者(フェロー)として製品技術開発の第一人者に
- 年収は部長クラスで1,000万円超も
研修・育成制度
G-SHOCK全史研修
入社後に全員がG-SHOCKの歴史・技術・カルチャーを学ぶ研修。「なぜ壊れないのか」「なぜ世界で愛されるのか」を体系的に理解し、どの職種でもブランド愛着を持って仕事できるようにする。
グローバルビジネス研修
海外売上70%超のカシオらしく、英語ビジネス・異文化コミュニケーション・海外マーケティングの研修が充実。海外担当を希望する若手のキャリア構築を支援。
製品研修(全製品カテゴリ)
時計・電卓・電子ピアノ・ハンディ端末まで主要製品を実際に使い理解する研修。「自社製品を使い倒す」ことがカシオ社員の基本とされている。
データ分析・DX研修
消費者行動データ・ECデータの分析・デジタルマーケティング手法の習得。G-SHOCKのSNSマーケティング戦略策定にも活かせるスキルを若手から育成。
向いている人・向いていない人
向いている人
- G-SHOCKや電卓など、カシオ製品への本物の関心がある人
- グローバルなブランドビジネスに携わりたい人(海外売上70%超)
- 東京勤務を希望する人(渋谷本社・東京中心の環境)
- 「モノを作る」だけでなく「ブランドを育てる」仕事をしたい人
- 消費財・エレクトロニクスの製品開発・マーケティングに興味がある人
向いていない人
- カシオ製品に特別な関心がない人(製品への関心がないと面接も厳しい)
- 製造業の工場・愛知・東海地区でのキャリアを求める人
- 高年収(800万円超)を早期に求める人(平均年収は業界上位だが入社直後は低め)
- 安定大手でじっくり技術を磨くより、ブランド消費財の変化についていきたい人
ひよぺん対話
年収816万円って本当ですか?かなり高いですね。
2025年3月期の有価証券報告書ベースだと平均年収は約816万円(平均年齢46.2歳)。ただしこれは長期勤続者が多く年齢が高い影響で、入社直後の20代は400〜500万円台。年功序列的に上がっていくモデルで、40代後半まで働いて800万円台という構造。「今すぐ高給」ではなく「長く勤めて着実に上がる」タイプの報酬設計。東京勤務・消費財系としては標準〜やや上くらいの水準。
電子辞書が売れなくなっているのに大丈夫ですか?
カシオ自身も「電子辞書は縮小トレンド」と認識している。ただし電子辞書の売上が全体の数%程度まで縮小しても会社が傾く規模ではない。むしろカシオは関数電卓をEdTech(教育技術)プラットフォームに進化させる方向にシフト——「電卓という物理デバイス+学習アプリ+クラウド」の組み合わせで新興国教育市場を開拓中。「電子辞書で終わるカシオ」ではなく「計算道具を進化させるカシオ」というストーリーで理解するのが正しい。