3分でわかるキヤノン
カメラ、コピー機、CTスキャン、半導体製造装置——「光学技術」を軸に4つの市場で世界を獲る、日本最大級の精密機器メーカー。
プリンティング世界トップ × 一眼カメラ世界1位 × ナノインプリントで半導体革命
4つの事業セグメント
プリンティング(複合機・プリンター)が売上の54%を占める安定収益基盤。イメージング(カメラ)23%、メディカル(CT・MRI)13%、インダストリアル(半導体露光装置)8%。メディカルとインダストリアルが今後の成長ドライバー。
3つのキーワードで理解する
カメラだけじゃない——「光学技術」で4兆円を稼ぐ総合メーカー
「キヤノン=カメラ」のイメージだが、実は売上の半分以上はプリンティング(複合機)。オフィスの複合機、病院のCTスキャン、半導体を作る露光装置——すべてに共通するのは「光学技術」。レンズで光を制御する技術を軸に、まったく異なる4つの市場で勝っている珍しい企業。
ナノインプリント——ASML独占の半導体製造に風穴を開ける挑戦
半導体の微細化に不可欠な露光装置はオランダのASMLがほぼ独占(EUV露光装置は1台200億円超)。キヤノンはナノインプリントリソグラフィ(NIL)という全く別の方式で対抗。装置コスト1/10、消費電力1/10を謳う。もし成功すれば半導体業界の勢力図が変わる。
御手洗冨士夫——90歳の現役CEO、「キヤノンの顔」
御手洗冨士夫会長兼社長CEOは2006年から経団連会長も務めた日本財界の重鎮。長期にわたり経営を牽引し、「セル生産方式」の導入や東芝メディカルの買収など大胆な改革を実行。一方でトップの世代交代が就活生にとって気になるポイント。
身近な接点 — キヤノンに触れている瞬間
運動会、旅行、結婚式——人生の記録を撮るカメラで世界シェア1位
あなたのバイト先やインターン先のコピー機、キヤノン製かも
健康診断で入るCTスキャン。国内シェア1位のキヤノンメディカル製かもしれない
駅やコンビニの防犯カメラ、実はキヤノンのネットワークカメラが急成長中
ひよぺん対話
キヤノンって「カメラの会社」でしょ?スマホに押されて厳しくない?
いい質問。確かにコンパクトカメラは壊滅的にスマホに食われた。でもキヤノンが強いのはプロ・ハイアマチュア向けのミラーレス一眼で、これはスマホでは絶対に代替できない。EOS R5やR1は1台50万円以上でもバカ売れ。
しかもカメラは売上の23%に過ぎない。売上の54%を占めるプリンティング(複合機)は、オフィスがある限りなくならない。しかも「トナー・インクの消耗品ビジネス」はプリンターを売った後も継続的に儲かるストック型収益。売上4.6兆円の半分以上がこの安定ビジネスだよ。
文系でも入れる?理系のイメージ強いけど...
文系も毎年一定数採用している。キヤノン本体で年間約300人の新卒採用のうち、事務系(文系)は30〜40%程度。主な職種は——
・営業: 法人向け複合機・ネットワークカメラの提案営業(キヤノンマーケティングジャパン経由が多い)
・経理・財務: グローバル企業ならではの国際会計
・知的財産: キヤノンは特許出願数で国内トップクラス。文系でも知財部門に配属されることがある
ただし注意点として、キヤノン本体(開発・製造)とキヤノンマーケティングジャパン(販売)は別会社。文系で営業志望ならキヤノンMJの方が入りやすいよ。
勤務地はどこ?
キヤノン本体は東京・神奈川が中心。本社は東京都大田区、主要な研究開発拠点は——
・下丸子本社(大田区)
・矢向事業所(川崎市)
・平塚事業所(神奈川県)
・宇都宮事業所(栃木県)——光学系の開発拠点
愛知に集中するトヨタ系と違って、首都圏で働きたいメーカー志望者にとっては立地が大きな魅力。海外拠点も多く、北米・欧州・アジアへの赴任チャンスもあるよ。