3分でわかるベネッセ
進研ゼミとしまじろうで日本の教育を支えてきた企業が
MBO・非上場化という「第二の創業」に挑む——教育×介護の二刀流企業
2024年MBOで非上場化 × EQTパートナーズ傘下で構造改革中
事業ポートフォリオ — 教育×介護の二刀流
進研ゼミ・こどもちゃれんじの教育事業が中核だが、介護事業(ベネッセスタイルケア)が売上の30%を占める第二の柱。Udemyの日本展開で社会人教育にも進出。「ゆりかごから介護まで」の事業ポートフォリオ。
3つのキーワードで理解する
進研ゼミ — 教育のインフラだったブランドの苦闘
「やる気になった!」のDMでお馴染みの進研ゼミ。ピーク時409万人(2012年)の会員数は約160万人に半減。スタディサプリ(リクルート)、RISU、タブレット学習の台頭で通信教育の独占が崩れた。タブレット教材「チャレンジタッチ」でデジタル化を進めるが、会員減少に歯止めはかかっていない。
MBO・非上場化 — 2,080億円の「覚悟」
2024年、スウェーデンの投資ファンドEQTと創業家(福武家)がMBO(約2,080億円)を実施し上場廃止。短期的な株主の利益ではなく、3〜5年かけた構造改革を優先する決断。2025年夏には35歳以上の社員約450人の早期退職を募集し、「聖域なき改革」が始まった。
介護事業 — 高齢化社会の「もう一つの柱」
ベネッセスタイルケアは有料老人ホーム350棟超を運営する業界最大級プレイヤー。売上の約30%を占める第二の柱。高齢化で市場は拡大するが、人手不足と人件費高騰が課題。教育と介護——「ゆりかごから墓場まで」を本気で目指すユニークな事業構造。
身近な接点 — 実はこれもベネッセ
小中学生の家に届くあの分厚いダイレクトメール。「赤ペン先生」は今もデジタルで健在
こどもちゃれんじのキャラクター。幼児教育の代名詞的存在
高校生なら一度は受けたことがある全国模試。学校経由で受験
祖父母が入居しているかも。メディカルホームグランダ等を運営
ひよぺん対話
ベネッセって進研ゼミの会社だよね?会員数が減ってるって聞いたけど大丈夫なの?
正直に言うと、進研ゼミの会員減少は深刻。ピーク時409万人が約160万人にまで半減してる。スタディサプリ(月額2,178円)のような安価なデジタル教材に市場を奪われてるのが一因。
でもベネッセは進研ゼミだけの会社じゃない。介護事業が売上の30%を占めてて、高齢化社会で市場は拡大中。さらにUdemyの日本展開で社会人教育にも進出してる。「通信教育の会社」から「ライフステージ全体を支える会社」に変わろうとしてるんだ。
MBOで非上場になったって、就活生にとっては何が変わるの?
大きく2つ。
①情報が減る。上場企業は決算情報を四半期ごとに公開するけど、非上場になるとそれがなくなる。OB/OG訪問での情報収集がより重要になる。
②構造改革が加速する。上場してると「株主に不人気な施策」はやりにくいけど、非上場なら大胆にやれる。実際に2025年夏に450人の早期退職募集を実施した。
面接では「非上場化の決断は、短期利益より中長期の事業転換を優先した英断」という理解を示すと好印象。ただし「改革の途中にいる会社」だという認識は持っておこう。安定を求めるなら向かないかも。
2014年の情報流出事件って、もう影響ないの?
事業への直接的な影響はもう限定的だけど、ブランドイメージへの影響は根深い。約3,504万件の個人情報が流出し、当時は会員数の急減と経営陣の退任に繋がった。
面接で聞かれたら「この事件があったからこそ、ベネッセはセキュリティ体制を業界最高水準に引き上げた。教訓を活かせる企業文化に共感する」と答えるのがベスト。触れないのはNG——知っていて、それでもベネッセを選ぶ理由を語れることが大事。
入社したら何する仕事?教育だけ?
大きく分けると教育系と介護系の2つ。教育系は進研ゼミの教材企画、マーケティング(あのDMの企画も!)、デジタル教材開発、学校向け営業など。介護系はホームの運営管理、新規ホームの開発、介護DXなど。
新卒はベネッセコーポレーション(教育)に入社するケースが多い。初任給は月21.5万円(所定労働時間7時間)と控えめだけど、1年目モデル年収は約473万円。3年目で630万円。教育業界としては悪くない水準だよ。