💼 仕事内容を知る——朝日新聞社
「新聞社=記者」だけではない。記者・ビジネス・技術の3部門があり、新聞社の仕事は想像以上に多彩だ。
プロジェクト事例で知る「リアルな仕事」
調査報道——数ヶ月かけて権力の闇を暴く
朝日新聞の看板は調査報道。政治家の不正、企業の隠蔽、行政の問題を独自取材で掘り起こし、紙面で報道する。取材先への張り込み、内部告発者との接触、膨大な資料の分析——「真実を明らかにする」ためにあらゆる手段を使う。1面トップの記事が社会を動かすこともある。
広告ソリューション——紙面×デジタルの広告プランを提案
クライアント企業に紙面広告、朝日新聞デジタルの広告、イベント連動型の広告パッケージを提案。新聞広告は減少傾向だが、「新聞の信頼性」を活かしたブランド広告には根強い需要がある。デジタル広告との組み合わせ提案が増加中。
展覧会プロデュース——美術展を企画し100万人を動員する
全国の美術館・博物館と連携し、「フェルメール展」「印象派展」などの大型展覧会を企画・主催。海外の美術館との作品貸借交渉、会場設計、広報・PR、チケット販売まで一気通貫でプロデュースする。甲子園(全国高校野球)の運営も朝日新聞社の重要なイベント事業。
デジタルプロダクト開発——朝日新聞デジタルの進化を担う
朝日新聞デジタルのUIデザイン、レコメンドエンジン、課金システム、データ分析基盤の開発を担当。「有料会員30万人をどう100万人に増やすか」——プロダクトマネジメントとエンジニアリングの両面でデジタル転換を推進する。AIを活用した記事要約や翻訳機能の開発も。
3つの事業部門
記者部門
読者・社会取材記者、データジャーナリスト、映像報道(写真)記者、校閲記者、デザイナーの5職種。社会部・政治部・経済部・国際部・文化部・科学医療部・スポーツ部など専門部署に配属。入社後は地方支局で2〜3年の現場経験を積んだ後、本社の専門部署へ異動するのが一般的なキャリアパス。
ビジネス部門
広告主・読者・イベント来場者販売戦略、広告営業、朝日新聞デジタル事業、イベント企画、ビジネス開発、経理・人事など多岐にわたる。「新聞を売る」だけでなく、展覧会の企画、デジタル事業の立ち上げ、不動産事業の管理なども含む。記者以外のキャリアで新聞社に関わりたい人の受け皿。
技術部門
全社(システム基盤)朝日新聞デジタルの開発、社内業務システムの管理、データ分析基盤の構築を担当。新聞社のDXを技術面から推進する。プログラミング、インフラ構築、データサイエンスのスキルを持つ人材が求められている。少数精鋭のため、若手でも大きな裁量が与えられやすい。
ひよぺん対話
新聞記者ってどんな1日を過ごすの?華やかなイメージだけど。
華やかさよりも地道さが本質。地方支局の若手記者の1日はこんな感じ:
朝8時:朝刊チェック→他社との報道比較
9時:警察署の「朝回り」(記者クラブで情報収集)
10〜16時:取材(事件・行政・地域イベント等)
17時:夕刊の原稿執筆
19時:警察署の「夜回り」(刑事に個別接触)
21〜23時:翌朝刊の原稿執筆
事件・災害が起きれば深夜でも呼び出される。決して楽な仕事ではないけど、「自分の書いた記事が翌朝の新聞に載る」という実感は他の仕事では得られない。
記者じゃない「ビジネス部門」って、具体的に何するの?
ビジネス部門は朝日新聞社の「稼ぐ」部隊。具体的には:
広告営業:企業に新聞広告やデジタル広告を提案・販売
イベント事業:展覧会・シンポジウム・甲子園などの企画運営
販売戦略:新聞の販売促進、販売店との関係構築
デジタル事業:朝日新聞デジタルの有料会員獲得施策
ビジネス開発:新規事業の企画・立案
特にイベント事業は新聞社ならではの面白さがある。「フェルメールの真筆を海外の美術館から借りてくる交渉」とか、普通の会社じゃできない仕事だよ。
地方支局ってぶっちゃけツラい?都会っ子には無理?
ツラいかどうかは人による。地方支局は基本的に記者1〜3人で担当エリアの取材をすべてカバーする。事件・行政・スポーツ・地域行事、何でも一人で取材して書く。車の運転は必須(ペーパードライバーは入社前に練習すべき)。でも「自分の力で紙面を作っている」実感は本社にはないもので、「支局時代が一番楽しかった」という記者は多い。2〜3年で本社に戻るから永遠に地方というわけではない。問題は「配属先を選べない」こと。北海道から沖縄まで、どこに行くかは分からないよ。