💼 仕事内容を知る——イオンモール
テナント誘致・モール開発・海外出店——「まちをつくる不動産ディベロッパー」のリアルな仕事を4つの領域で解説する。
プロジェクト事例で知る「リアルな仕事」
大型SC新規開業に向けたテナントミックス設計——集客力最大化の構成を実現
東北地方の新規ショッピングモール開業に向け、テナントミックス(どのジャンルにどの店舗を誘致するか)の設計と個別テナント誘致交渉を担当。「食・ファッション・サービス・エンタメ・行政サービス」の配置比率と相互集客効果を分析し、地域の人口構成・消費ニーズ・競合施設を調査。飲食ゾーンに地域人気チェーンを優先誘致し、オープン初年度の来場者数目標を110%達成した。
リニューアル後の集客回復——体験型テナント増強でECに対抗
既存モールの集客数低下(EC拡大の影響)に対する改善プロジェクト。既存テナントのデータ分析(売上・客単価・来場回数)→ 退店テナントの後継誘致戦略 → 体験型テナント(フィットネス・ネイル・英会話・医療)の比率引き上げを実施。「ネットで買えないものを増やす」という方針のもと、改装後1年でリピーター比率が15%改善。年間来場者数の減少傾向に歯止めをかけた。
ベトナム新規モール出店——現地パートナーとの合弁で計画通りオープン
ベトナム・ホーチミン近郊への新規モール出店プロジェクト。現地デベロッパーとの合弁交渉・現地テナントの誘致(日系+ローカル企業の最適比率)・建設会社との契約管理・ベトナム政府の建設・営業許可取得を担当。文化・言語・法規制の違いに対応しながら、予定工期通りに開業を実現。開業後半年で年間来場者目標の80%を達成した。
4つの事業領域
テナントリーシング
アパレル・飲食・サービス・エンタメ等のテナント企業イオンモールの最重要職種の一つ。「どのテナントをどこに誘致するか」がモールの収益を直接左右する。全国・海外のブランド・チェーン・飲食企業の出店担当に対して、イオンモールへの入居を提案・交渉する。テナントが増えれば来客数が上がり、賃料も増える。退店すれば空白が生まれ集客力が下がる。データ分析力×交渉力×コミュニケーション力が三位一体で求められる。
開発・建設(ディベロップメント)
地主・行政・建設会社・設計事務所新規モールの土地選定〜建設完了までを担当。地主との土地取得交渉・行政との開発許可申請・建築設計・施工管理・工事完了検査まで一気通貫で関与。国内は大型開発がある程度飽和しているが、海外(中国・ベトナム・インドネシア)での新規開発が活発。不動産・建設・法務・行政折衝という複合的な知識が必要。「0からまちをつくる」体験ができる数少ない職種。
施設運営・管理(オペレーション)
テナント・来場者・行政・地域コミュニティモールを日々適切な状態に保つ運営管理。テナントとの日常的な関係管理・施設の清掃・安全管理・イベント企画・集客施策の実行を担当。来場者体験の品質を全体的に維持する地道な仕事が核心。新入社員が最初に経験する配属先として多い。「小さなことでも放置しない」丁寧さが、最終的にテナント満足度・来場者体験に影響する。
海外事業(中国・ベトナム・インドネシア等)
アジアの中産階級・現地パートナー・行政アジア40施設の開発・運営・テナントリーシングを担当。中国24店・ベトナム7店・インドネシア5店・カンボジア4店——各国で異なる文化・法律・消費者ニーズに対応しながら「日本型ショッピングモール」を展開する。英語・中国語・現地語のスキルがあると圧倒的に有利。国内経験後に海外駐在を希望する総合職にとって最もやりがいのあるキャリア領域。
ひよぺん対話
「テナントリーシング」って何?どんな仕事なの?
テナントリーシングはモールの「中身を作る」仕事。具体的には「このモールにどのお店に入ってほしいか」を決め、そのお店の本社・出店担当者に「ぜひウチのモールに入ってください」と交渉する。例えば新しいモールを開業する際に「ファッションゾーンにはユニクロ・H&M・ZARAに入ってほしい」「飲食は地域で人気の〇〇という定食屋にも入ってほしい」という構想を立てて、各社に個別交渉する。「いかに優良テナントを誘致するか」がモールの来場者数と賃料収入を直接決めるので、イオンモールで最も重要な仕事の一つ。就活面接でも「やってみたい仕事は何か」という質問に答えやすいポジション。
入社したら最初はどんな仕事から始まるの?
多くの場合、国内既存モールの施設運営・管理担当からスタート。テナントの日常サポート・施設の清掃・安全点検確認・イベント企画・来場者対応などを担当。「モールの全体像を現場で学ぶ」という位置づけ。2〜3年でリーシング(テナント誘致)や開発の部署への異動が標準的なキャリアパス。「どこに行きたいか」を面接・入社後のキャリア相談で積極的に伝えておくことが大事。海外(アジア)希望者は国内経験2〜5年後に異動チャンスがある。語学力のある人は意欲をはっきり示しておくと考慮されやすい。