吉本興業の働く環境とキャリアパス

芸人と一緒に「笑いのビジネス」を作る——激務の現実と「好き」が続ける原動力のキャリアのリアル。

キャリアステップ

1〜3年目

若手——現場で笑いのビジネスを体で覚える

  • 配属先(マネジメント・劇場・制作・IP)でOJT中心の実務学習
  • マネジメント部門: アシスタントマネージャーとして担当芸人の送迎・スケジュール管理・現場サポート
  • 劇場部門: 公演の制作補助、チケット販売、当日の運営スタッフとして現場を回す
  • 制作部門: テレビ番組制作のADとして、撮影準備・進行管理・編集補助
4〜7年目

一人前——担当芸人・プロジェクトを自分で回す

  • マネジメント: 担当芸人(3〜10組)のマネジメントを独立して担当。出演交渉・ブランド管理も主導
  • 劇場: 月次プログラムの企画・編成を主担当として立案。集客施策の設計・実行
  • 制作: 担当番組のプロデューサー補佐として企画から制作・放映まで統括
  • ジョブローテーションで部署を超えたキャリア形成も可能
8〜15年目

マネージャー・プロデューサー——事業の責任者に

  • シニアマネージャー: 担当芸人(大物)の単独公演・全国ツアーを統括。数億円規模のプロジェクト責任者
  • 劇場プロデューサー: NGK・ルミネよしもとの興行責任者。年間プログラムと収益を統括
  • 事業プロデューサー: IP事業・地域プロデュース事業の新規案件開発・大型クライアント対応
  • 878人の連結従業員規模でも早期に大きな裁量を持てる環境
16年目〜

部長・役員——吉本の経営を担う

  • マネジメント事業部長、劇場事業部長、コンテンツ事業部長として事業戦略を決定
  • グローバル展開・新事業開発(三菱商事との協業等)など経営課題に直接関与
  • 1912年創業の百年企業の経営を担う立場に

研修・育成制度

🎓

新入社員研修

吉本の歴史・芸人文化・各事業の仕組みを学ぶ。実際の公演見学・NGK体験も含まれる。「笑いとは何か」という問いから始まる独特の研修

🎤

OJT(配属先での実地研修)

先輩マネージャー・制作スタッフの下でリアルの仕事を学ぶ。芸人との現場・撮影スタジオ・劇場バックステージが学びの場

🌏

グローバル研修

海外展開に向けた語学研修・海外視察。吉本のコンテンツをグローバルに展開するための国際感覚を育む。英語での交渉スキルを強化

🔄

ジョブローテーション

マネジメント→劇場→制作→IP事業と部署を横断する異動制度。「笑いのビジネス全体」を知るゼネラリスト育成型キャリア

向いている人 / 向いていない人

向いている人

  • お笑い・エンタメが心から好きな人——「好き」なしに芸人と向き合うことはできない。苦労も「好き」が乗り越えさせる
  • 体力・精神力がある人——マネジメントは不規則な生活が基本。撮影が深夜になることも、芸人のトラブル対応で休日が消えることもある
  • コミュニケーション能力が高い人——芸人・テレビ局・広告代理店・自治体と幅広い関係者をまとめる人間力が必要
  • 「ビジネスとしてのエンタメ」に興味がある人——お笑いを文化として守るだけでなく、ビジネスとして成長させる視点を持てる人
  • 大阪・関西文化が好きな人——本社は大阪。関西の「笑い」の文化を体感できる環境が吉本の原点
⚠️

向いていない人

  • 規則正しい生活を求める人——芸人の仕事は深夜収録・週末公演が多い。マネジメントはそれに付き合う覚悟が必要
  • 財務情報の透明性を重視する人——非上場なため給与体系・業績が非公開。同じ業務の他社(上場企業)と比較しにくい
  • 高年収を最優先する人——年収600〜700万円台は業界水準だが、激務に比べて「割に合わない」と感じる人もいる
  • お笑い以外のジャンルを担当したい人——音楽・アイドル・俳優志望なら他の芸能事務所の方が合っている可能性がある
  • 不祥事・トラブルに強くストレスを感じる人——芸人の不祥事は業界の性質上避けられない。危機対応能力とメンタルの強さが必要

ひよぺん対話

ひよこ

吉本興業の社員って激務なの?マネージャーはブラックってイメージある

ペンギン

正直に言う。マネジメント部門は激務。特に若手の頃は——

・深夜収録に付き添い(テレビの収録は深夜が多い)
・芸人の「急なキャンセル」「体調不良」への対応
・休日でも芸人からの連絡が来る
・芸人が「自分のスケジュール管理をマネージャーに丸投げ」するケースもある

ただし——「芸人が好き」という情熱を持った人には天職にもなる。好きな芸人が売れていく過程に関われる喜びは他では得られない。

劇場・制作・IP部門は比較的標準的な労働環境。マネジメント部門だけが激務というわけではない。

2019年の闇営業問題でコンプライアンス意識が大幅に高まり、働き方改革も進んでいる。以前より改善はされているが、完全には「普通の会社」ではないという認識は持っておくべき。

ひよこ

就職活動で吉本興業を志望するとき、何をアピールすればいい?

ペンギン

NGなのは「お笑いが好きだから」だけのアピール。それは大前提。

吉本が求めているのは——
「笑いをビジネスにできる人」

具体的には——
・「地域プロデュース事業で、自分ならこんな企画を作る」という具体的なアイデア
・「芸人IPをどう海外展開するか」というビジネス視点
・「吉本の課題(収益多角化・グローバル展開)をどう解決するか」

面接では「お笑いへの愛情 × ビジネス思考」の組み合わせを見せること。「笑いが好き+ビジネスとして成長させたい」という軸でしっかり語れる就活生が選ばれる。

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