数字で見る山崎製パン
ESや面接で使える数字と、給与・採用データ。売上1.2兆円の大企業なのに年収601万円の理由も正直に解説。
知っておきたい数字
セグメント別売上構成(2024年12月期)
ランチパック・ダブルソフト・食パン・菓子パン・不二家・中村屋など
デイリーヤマザキ・ヤマザキショップ等のコンビニ事業
※ 食品事業(製パン・菓子・不二家等)が圧倒的。流通事業(デイリーヤマザキ)が約900億円。日本基準・12月期。
給与・待遇
| 平均年収 | 601万円(単体・平均年齢39.3歳) |
| 初任給(大卒) | 240,500〜265,800円(配属事業所の地域手当による) |
| 初任給(修士了) | 248,800〜274,100円 |
| 賞与 | 年2回 |
| 勤務地 | 全国の製パン工場・支店・コンビニSV(転勤あり) |
| 勤務形態 | 工場・交代勤務あり(職種による) |
※ 初任給は2025年4月実績(前年より1万〜1.3万円アップ)。工場勤務の場合はシフト勤務になるケースがある。
採用データ
| 新卒採用人数(2024年度) | 371名(うち生産技術・営業・SVが中心) |
| 採用人数(2023年度) | 270名 |
| 採用人数(2022年度) | 336名 |
| 単体従業員数 | 約19,000人以上 |
| 全国工場・生地事業所 | 28カ所 |
業績推移(直近3期・12月期)
| 2022年 | 2023年 | 2024年 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 約1兆869億円 | 約1兆1,756億円 | 1兆2,445億円 |
| 営業利益 | 約161億円 | 約419億円 | 519億円 |
| 営業利益率 | 約1.5% | 約3.6% | 4.2% |
※ 日本基準(12月期)。2022年は原材料・エネルギー費急騰で低利益。2023〜2024年は値上げ効果と工場効率化で急回復・過去最高更新。
製パン業界比較
| 山崎製パン | 敷島製パン(Pasco) | フジパン | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1兆2,445億円 | 約1,800億円 | 約1,200億円 |
| 製パンシェア | 約40% | 約20% | 約10% |
| 平均年収 | 601万円 | 非公開 | 非公開 |
| コンビニ事業 | デイリーヤマザキあり | なし | なし |
| 代表ブランド | ランチパック・ダブルソフト | Pasco超熟 | ネオバターロール |
※ 売上高は概算(非上場企業は推定)。日本基準・2024年度。
ひよぺん対話
平均年収601万円って食品メーカーの中でどうなの?
正直に言うと、食品メーカーの中では中位〜やや低め。味の素(1,037万円)・日清製粉G(893万円)・日清食品(881万円)と比べるとかなり低い。
ただし山崎製パンは単体従業員約1.9万人という超大規模企業で、製造・物流・コンビニSVなど現場系職種の比率が高い。これが平均を下げている。本社・マーケティング・大手営業担当なら600〜800万円が目安で、数字より高い実感の人もいる。
初任給は大卒240,500〜265,800円(配属事業所の地域手当で変動)。食品製造業の平均としては水準内。
2期連続最高益ってどのくらいすごいの?
2024年12月期の営業利益519億円は前年比24%増で、過去最高を更新した。製パン業界は「薄利多売」のイメージが強いが、山崎製パンはここ2期で営業利益率が4.2%に改善。以前の2〜3%水準から着実に上昇している。
「2期連続最高益」をESや面接で使うなら、「原材料高の中でも値上げ定着と工場効率化で利益を伸ばした」という文脈で使うと、企業を深く理解していると評価される。
採用371名って多い?なんでこんなに採るの?
食品メーカーの中ではかなり多め。味の素が150名、日清製粉Gが116名と比べると3倍近い。なぜ多いかというと、①全国28工場・生地事業所で生産技術・品質管理の人員が継続的に必要、②デイリーヤマザキのSV(スーパーバイザー)が全国1,700店舗を管理するため人数がいる、③毎年の離職率補充(製造・物流業界は離職率が一般メーカーより高め)という要因がある。
裏を返すと、倍率は一般的な人気食品メーカーより低い可能性がある。「食品メーカーに入りたいけど超人気企業は厳しい」という人には穴場になりえる。