UBEの仕事内容
EVの電池からスマホの折りたたみ部品まで——「化学専業」に転換したUBEで、最先端素材の開発に携わる仕事のリアル。
プロジェクト事例で見る仕事のリアル
次世代EV向け高耐熱セパレーターの開発
トヨタ・パナソニック等のバッテリーメーカーへの高耐熱・高安全セパレーター開発プロジェクト。急速充電や高出力に耐えるために孔径均一性と耐熱性を両立する素材設計が課題。EV普及を直接支える最前線の仕事。
折りたたみスマホ向けポリイミドフィルムの開発
Galaxy FoldやPixel Foldのヒンジ部(折りたたみ部分)に使われる超薄・高強度ポリイミドフィルム「ユーピレックス」の次世代グレード開発。折り曲げ100万回でも劣化しない素材設計。最先端スマートデバイスの実現を素材から支える。
トヨタ燃料電池車向けナイロン6樹脂の採用プロジェクト
水素自動車「MIRAI」の次世代モデルにUBEのナイロン6樹脂を採用させるプロジェクト。軽量化・耐薬品性・成形性を両立するグレード設計。ナイロン樹脂をEV・FCV時代に適応させる技術営業の仕事。
半導体メーカーへのポリイミド素材提案営業
TSMCや国内半導体メーカーに対して半導体製造工程で使う高機能ポリイミド(フォトリソグラフィー用ワニス等)を提案。「素材の性能がチップの性能に直結する」精密な提案が必要。技術者と同行して顧客の製造ラインを理解する。
事業領域マップ
電池材料事業
EV・定置型蓄電池・スマートフォンメーカーセパレーター: リチウムイオン電池内でプラス/マイナスを隔てる安全膜。UBEのドライプロセスは均一な孔径で高品質
電解液・電解質: 電池の「血液」役。高純度・高安全設計で電池の性能と寿命を決める
固体電解質: 次世代全固体電池向け材料を開発中。電池革命の先端技術
ポリイミド(ユーピレックス)事業
スマートフォン・航空宇宙・半導体メーカーユーピレックスS/R: 耐熱性・絶縁性・機械強度を両立する高機能フィルム。フレキシブル回路基板(FPC)の材料として世界シェアトップ
折りたたみスマホ向け: 超薄・高屈曲のグレードで次世代デバイスを支援
宇宙・航空: 人工衛星の外装フィルム、航空機の断熱材として採用
ナイロン・ポリアミド事業
自動車・電機・繊維メーカーナイロン6樹脂・コンパウンド: 自動車の軽量化部品(エンジン周辺・コネクタ)に採用
カプロラクタム(ナイロン原料): 構造改革で生産停止を決定(2027年予定)。中国勢の低コスト攻勢に対応
高機能ナイロングレード: EV・FCV向けの耐薬品性グレードは継続展開
ファインケミカル事業
製薬・農薬・電子材料メーカー医薬中間体: 製薬会社に高純度有機化合物を供給。厳格な品質管理が必要
農薬原体: 殺虫剤・除草剤の有効成分を合成
電子材料: 半導体・ディスプレイ向けの特殊化学品
ひよぺん対話
化学メーカーの研究開発って毎日実験するの?どんな感じ?
実験の比率は高いけど、ただビーカーを振るだけじゃない。UBEの場合——
・電池材料: セパレーターの膜厚・孔径・強度を計測し、電池性能との相関を分析。充放電試験で実際のEVバッテリーに近い条件で検証
・ポリイミド: フィルム製膜条件(温度・溶媒・乾燥速度)を変えて物性を評価。顧客の要求仕様に合わせて「設計する」感覚
特徴的なのは「構造改革期の企業」だから、ナイロンなど縮小する事業と、電池材料のように拡大する事業が同時進行。変化の中でテーマを選んで研究できる環境でもある。
旧宇部興産の社名変更って就活に影響する?知名度どうなの?
正直に言うと知名度はまだ低い。「UBEってどこ?」と言われることもある。でも——
・電池材料・ポリイミド分野での認知度は高い。自動車・電機メーカーへの技術者訪問なら「UBEさん、知ってます」
・変革期の企業だから、入社後に「自分が会社を変えた」という実感が持てる可能性がある
・競争倍率は低め。東レ・三菱ケミカルほど就活市場で注目されていない分、入りやすいという側面も
「有名企業に就職したい」なら向かないかもしれない。でも「成長産業の素材企業で専門性を磨きたい」なら面白い選択肢だよ。