3分でわかるUBE
EV時代の電池材料と最先端のポリイミドフィルム——旧宇部興産が「化学専業メーカー」として生まれ変わった。
2022年に宇部興産→UBEに社名変更・化学専業への構造転換
事業ポートフォリオ — 化学に集中する体制
2022年の社名変更と同時に建材(セメント)と機械を分社化。現在のUBEは化学事業に特化した純粋な化学メーカー。電池材料・ポリイミドなど高付加価値領域に集中投資している。
3つのキーワードで理解する
EVの心臓部を支える——電池材料で第二の創業
電気自動車に欠かせないリチウムイオン電池。その内部で使われるセパレーター(安全膜)と電解液を作るのがUBE。2022年の社名変更を機に、「化学専業メーカー」として電池材料に全力投資。ガソリン車からEVへの移行が進む今、最もホットな素材企業の一つ。
スマホの中に「ユーピレックス」——世界の電子機器を支える高機能フィルム
軽い・薄い・熱に強い——これらを全部満たす素材がUBEのポリイミドフィルム「ユーピレックス」。スマートフォンのフレキシブル基板、折りたたみスマホの画面、5G通信部品に採用。「化学メーカーが最先端エレクトロニクスを支えている」という典型例。
旧宇部興産からの変革——100年企業の「第三創業」
1897年に炭鉱会社として創業し、石炭→セメント→化学と事業を転換してきた会社が2022年に「UBE」に社名変更。建材・機械を切り離し、化学に集中する大胆な構造改革。「100年の歴史を持ちながら、今まさに変化の真っ只中」という稀有な企業。
身近な接点 — UBEの化学品に触れている瞬間
テスラ・トヨタ等のEVに搭載されるリチウムイオン電池。UBEのセパレーターが安全を守る
Galaxy FoldやPixel Foldの折りたたみ部分にUBEのポリイミドフィルムが使われる
ナイロン衣類・カバン・釣り糸の原料カプロラクタムを長年供給(現在は構造改革中)
ポリイミドは耐熱性が高く、人工衛星・宇宙船の部品にも採用されている
ひよぺん対話
UBEって聞いたことなかったけど、旧宇部興産なの?社名変えた理由は?
2022年に「宇部興産」から「UBE」に変えたんだ。理由は「宇部(地名)」「興産(旧来の事業)」というイメージを刷新したかったから。
宇部興産って名前だと山口県の会社で、セメント・石炭のイメージが強い。でも今のUBEは電池材料・ポリイミドなどの先端化学品に舵を切っている。社名変更はその意思表示。実際に建材(セメント)は「UBE三菱セメント」に分社化し、機械も「UBEマシナリー」として切り離して、化学専業企業として出発したんだよ。
電池材料って具体的に何を作ってるの?
リチウムイオン電池の中には主要な部品が3つある——正極・負極・セパレーター。UBEが作るのはこのセパレーターと電解液(電池の"血液")。
セパレーターって何かというと、電池の中でプラスとマイナスを物理的に隔てる薄い膜。これがないと電池がショートして最悪爆発する。だから「安全性の要」。UBEはドライプロセスで均一な孔を持つセパレーターを作る技術を持っていて、品質の高さで差別化している。EV普及でこの市場は急拡大中。
化学メーカーって就活で人気なの?
化学メーカーはBtoBなので知名度は低めだけど、就活では堅実で人気。理由は——
・安定性: 素材は景気変動の影響を受けるが、長期的な需要は安定。製薬や食品より派手ではないが潰れにくい
・年収: UBEの平均年収は約756万円で化学業界では標準的
・グローバル感: 欧州・アジアに生産拠点。海外赴任のチャンスあり
ただし「変革期の企業」でもある。旧来のナイロン事業を縮小しながら電池材料に投資する。変化の中でキャリアを積みたい人には面白い環境かもしれない。