3分でわかる東洋紡
スマホの液晶、車のエアバッグ、PCR検査の試薬原料——
見えないところで世界を支える高機能素材メーカー
1882年創業 × PCR試薬原料の世界的サプライヤー
3つのキーワードで理解する
「繊維屋」じゃない——高機能素材とバイオの会社
東洋紡は「東洋紡績」が名前の由来だけど、今や繊維は全体の2割以下。メインはフィルム(液晶TV・食品包装)、高機能素材(エンジニアリングプラスチック・エアバッグ生地)、ライフサイエンス(PCR検査試薬原料・医薬品)の3本柱。「地味だけど世界シェアトップの素材」を複数持つBtoBメーカーだよ。
PCR試薬の原料で世界に名が知れた——コロナで急浮上
新型コロナのPCR検査で使われる逆転写酵素(RT酵素)の世界最大手サプライヤーが東洋紡。コロナ以前はほぼ無名だったが、2020〜2022年は世界中の検査試薬メーカーへの原料供給でバイオ事業が急成長。コロナ特需が落ち着いた今は遺伝子診断・がん診断薬への拡大で次の成長を描いている。
BtoB特化——消費者には見えないが社会インフラに深く刺さる
東洋紡の製品は店頭で売っていない。でもあなたのスマホの液晶フィルム、乗っている車のエアバッグ生地、飲んでいる飲料の包装フィルムには東洋紡の素材が入っている。「B2B素材メーカーってどんな仕事?」と思うなら、世界の製造業の裏側を支えるサプライチェーンの中枢と考えてほしい。
身近な接点 — 実はこれも東洋紡
スマホやタブレットの液晶に使われる偏光子保護フィルムは東洋紡が主要サプライヤー
自動車のエアバッグを構成するナイロン生地は国内トップシェア
コロナ検査で使われたRT-PCR試薬の原料酵素で世界的シェア。病院の検査室に存在する
お菓子・飲料・冷凍食品のパッケージフィルムにも東洋紡製品が使われている
ひよぺん対話
東洋紡って正直あんまり知らない…どんな会社なの?
「繊維メーカー」と思ってる人が多いけど、今はフィルム・高機能素材・バイオの会社。あなたが毎日使うスマホの液晶フィルム、乗ってる車のエアバッグ生地、飲み物の包装、病院のPCR検査——どれも東洋紡製品が使われてる。
1882年創業で140年以上の歴史があるけど、今も変化し続けてるのがおもしろい。コロナのPCR検査でバイオ事業が一気に世界的に有名になったし、素材メーカーとしての地味な強さがある会社だよ。
PCR試薬の原料って何がすごいの?
PCR検査は「DNAをコピーして増やす」技術。そのコピー機に当たる酵素(RT酵素・DNA合成酵素)が東洋紡の主力製品。この酵素がないと検査できない。
コロナ前は年間数億円規模の事業だったのが、2020〜2022年は需要が10倍以上に膨らんだ。世界中の検査試薬メーカー(ロシュ、サーモフィッシャーなど)が東洋紡の酵素を買ってた。今は需要が落ち着いたけど、次はがん診断・遺伝子検査薬の原料として市場を広げてる。専門性が高い分、参入障壁もすごく高い事業だよ。
フィルム事業ってどんな仕事なの?就活でどうアピールする?
フィルム事業は大きく2つ。包装用フィルム(食品パッケージ向け)と工業用フィルム(液晶テレビ・スマホ向け偏光子保護フィルム、コンデンサ用離型フィルム)。
就活でのアピールポイントは「世界シェアを持つ専門素材を扱う技術営業・研究開発」。相手が素材を作るグローバルメーカー(シャープ・パナソニック・サムスン等)なので、英語力とエンジニアリング知識の両方が求められる仕事が多い。「地味だけど世界と向き合う仕事がしたい」という動機はめちゃくちゃ刺さるよ。
BtoBメーカーに就職して将来のキャリアってどうなるの?
東洋紡のようなBtoBメーカーのキャリアは大きく技術系と営業・マーケ系に分かれる。技術系は研究開発→製品開発→プロセス技術、営業系は国内外の大手メーカーへの技術営業。
良い点は専門性が身につくこと。東洋紡でPCR試薬原料の営業や研究をやってた人はバイオ業界で引く手あまた。悪い点は社名の認知度が低いから「東洋紡で何やってるの?」を説明するのが面倒な場面がある(笑)。あと転勤は少ないわけじゃなくて、大阪本社+敦賀・岩国の工場+海外拠点への異動はある。