TDKの仕事内容

磁性材料の知見を電池・センサ・コンデンサに展開——「素材の力で電子デバイスを進化させる」10万人の仕事。

🔋 エナジー応用 リチウムイオン電池
全固体電池
📦 受動部品 MLCC・インダクター
高周波部品
🧲 磁気応用 HDD磁気ヘッド
マグネット
🌡️ センサ応用 温度・圧力・磁気
MEMS

プロジェクト事例で見る仕事のリアル

エナジー ATL全体 / 数万人規模

次世代スマホ用バッテリー開発

Apple・Samsungの次世代スマートフォンに搭載するリチウムイオン電池の開発。より薄く、より大容量、より急速充電に対応する電池を設計。エネルギー密度の向上と安全性の両立が技術課題。

👤 若手の関わり方 若手は電池材料の評価試験(充放電サイクル試験・安全性試験)や製造プロセスの改善を担当
受動部品 開発期間1〜3年 / チーム20〜50名

車載用MLCC(積層セラミックコンデンサ)開発

EVの電子制御ユニットに使われる車載用MLCCの開発。高温・高振動環境でも安定動作する信頼性が求められる。1台のEVに数千個のMLCCが搭載される。

👤 若手の関わり方 入社2年目からセラミック材料の配合設計やシミュレーションを担当。先輩とペアで「材料→試作→評価」を回す
センサ グローバル開発 / チーム20〜40名

ADAS用磁気センサ開発

自動車のステアリング角度やホイール回転を検出するTMR(トンネル磁気抵抗)センサの開発。TDKの磁性技術の結晶。自動運転に不可欠なセンシング精度を実現。

👤 若手の関わり方 入社1〜3年目はセンサ素子の薄膜プロセスや特性評価を担当。クリーンルームでの作業も
営業 担当顧客3〜5社

スマホメーカーへの部品提案営業

Apple・Samsung・Xiaomi等のスマホメーカーの設計部門に対し、電池・コンデンサ・センサのトータル提案を行う。「次のiPhoneにこの電池を」——数年先の製品スペックを見据えた長期的な提案活動。

👤 若手の関わり方 入社3年目頃から担当顧客を持ち、技術部門と連携してカスタム仕様を調整。英語での交渉が日常

事業領域マップ

🔋

エナジー応用製品

スマホ・ワイヤレスイヤホン・ノートPC・EV

リチウムイオン二次電池(ATL): スマホ用で世界シェア50〜60%。iPhone・Galaxy両方に供給する唯一のメーカー
ワイヤレスイヤホン用超小型電池: AirPodsなど完全ワイヤレスイヤホンの電池
パワーセル: ノートPC・タブレット・電動工具用の高容量電池
全固体電池(開発中): 次世代蓄電デバイス。小型IoTから車載まで展開を目指す

売上構成
約56%(収益の柱) 最大セグメント
📦

受動部品

スマホ・自動車・産業機器・通信インフラ

MLCC(積層セラミックコンデンサ): 電気を蓄えて安定供給する部品。スマホ1台に数百個、EV1台に数千個搭載
インダクター(コイル): 電流のノイズを除去する部品。電子機器の安定動作に不可欠
高周波部品: 5G通信基地局やスマホの通信モジュール向け
電源モジュール: AIサーバー・データセンター向けの電力変換装置

売上構成
約27%(安定収益源)
🧲

磁気応用製品

HDD・データセンター・産業機器

HDD用磁気ヘッド: ハードディスクの読み書きを行う超精密部品。データセンター向け大容量HDDの需要で安定
マグネット: モーターや発電機に使う永久磁石。EV用モーター向けが成長
磁気テープストレージ: 大容量データのバックアップ用。クラウド事業者の「コールドストレージ」として再注目

売上構成
約11%(技術の源流)
🌡️

センサ応用製品

自動車・スマホ・産業機器・医療

温度センサ(NTC/PTC): 電池の温度監視、エンジン温度管理に使用
圧力センサ: エンジンの燃料噴射圧やタイヤ空気圧を検出
磁気センサ(TMR): ステアリング角度、ホイール回転を検知。ADAS/自動運転に不可欠
MEMSセンサ: 加速度・角速度を検出。スマホの画面回転やドローンの姿勢制御に

売上構成
約9%(成長領域)

ひよぺん対話

ひよこ

TDKに入ったら電池の仕事がメイン?

ペンギン

売上比率だけ見ると56%がATLの電池だけど、日本のTDK本体で働く人は受動部品・磁気・センサの仕事が中心。ATLは中国・香港拠点がメインで、日本からの配属は限定的。

つまり新卒で入ると——
MLCC・インダクターの材料開発・製造(千葉・秋田・山形の工場)
センサの設計・開発(長野・山梨)
磁気ヘッドの開発(千葉)
営業(東京本社からスマホメーカーや自動車メーカーへ提案)

が主なキャリアパス。ATLの技術に直接関わるには海外赴任というルートもあるよ。

ひよこ

MLCC(コンデンサ)って地味すぎない?面白いの?

ペンギン

見た目は砂粒くらいの小さな部品だけど、これがないと世の中の電子機器は全部止まる。スマホ1台に数百個、EV1台に数千個——需要は年間数兆個の世界。

面白さは「ナノメートルの世界で材料を操る」ところ。セラミックの薄い層を何百層も重ねて作るんだけど、1層の厚さは1マイクロメートル以下。この精度を量産で実現する技術は世界でも限られたメーカーしか持っていない。

「地味なもので世界を支えてる」感覚が好きな人にはたまらないよ。

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