💼 仕事内容を知る——TBS

TBSの仕事は「日曜劇場を作る」だけじゃない。JNN28局の報道取材、スポンサー営業、赤坂再開発の不動産事業——テレビ局の中で最も多角化が進んだ会社の仕事を見ていこう。

プロジェクト事例で知る「リアルな仕事」

制作(ドラマ) 日曜劇場枠・1クール10話

日曜劇場の制作——『VIVANT』のような社会現象を生み出す

日曜劇場はTBSの看板ドラマ枠。プロデューサーが原作選定→脚本開発→キャスティング→撮影→ポスプロ→放送→TVer配信を統括。『VIVANT』は制作費が1話あたり1億円超と言われ、モンゴルでの大規模ロケを敢行。TVer再生数で歴代最高を記録し、テレビドラマの可能性を証明した。

👤 若手の関わり方 若手APはロケ地交渉、エキストラ募集、小道具手配、撮影スケジュール管理を担当。日曜劇場のスケール感を間近で体験できる。制作期間は約半年で、撮影中は週6日稼働が基本。
制作(バラエティ) 水曜23時56分枠・レギュラー番組

『水曜日のダウンタウン』——企画の「独自性」で勝負

「説」をベースにした独自のフォーマットでSNSでの話題性は全局トップクラス。企画会議では「世の中の常識を疑う」切り口を徹底的に議論し、リサーチ→ロケ→スタジオ収録→編集の流れで制作。「ギリギリの面白さ」を追求するTBSバラエティの象徴。

👤 若手の関わり方 若手ADはリサーチ(「説」の裏付け調査)、ロケの段取り、テロップ原稿作成を担当。「面白い企画を出せるか」が最も評価されるポジション。
報道 報道局・JNN系列28局ネットワーク

『news23』の取材・制作——硬派な報道の伝統

JNN協定により系列28局はTBSのニュースを最優先で放送する義務を持ち、民放最大の報道ネットワークを形成。『news23』は筑紫哲也の時代からの伝統を受け継ぐ硬派な報道番組。調査報道にも力を入れ、『報道特集』は日本のジャーナリズムを支える番組の一つ。

👤 若手の関わり方 若手記者はサツ回り→地方局出向→専門部(政治部・社会部等)のキャリアパス。JNNの取材網を活かした地方からの全国発信にも携われる。
事業開発 赤坂再開発・総事業費数千億円

赤坂エンタテインメント・シティ——テレビ局×不動産の挑戦

三菱地所との共同開発で地上41階のオフィスタワー+劇場+ホテルの2棟を2028年に完成予定。TBSのコンテンツ力と不動産を掛け合わせた「体験型メディア拠点」を構築。ドラマのミュージカル化、イベントのホテル展開など、コンテンツの「リアル体験化」を推進する。

👤 若手の関わり方 事業開発部門では再開発のテナント誘致、コンテンツ×不動産の企画立案、投資分析を担当。テレビ局では珍しい「デベロッパー的な仕事」ができる。

4つの事業領域

🎬

制作(ドラマ・バラエティ・情報番組)

視聴者・スポンサー企業

TBSの最大の武器であるドラマ制作と、独自性のあるバラエティを生み出す部門。日曜劇場・金曜ドラマ・火曜ドラマの3枠はいずれもTVerで高再生数を記録。バラエティでは『水曜日のダウンタウン』『ラヴィット!』がSNSで話題に。情報番組は『THE TIME,』『ひるおび!』が主力。

新卒配属比率
約40% 最多配属
📰

報道

視聴者(ニュース)

JNN系列28局による民放最大の報道ネットワーク。「JNN協定」によりニュースの同時放送が義務づけられ、速報力は民放トップ。『news23』『報道特集』は硬派な報道番組として定評があり、調査報道にも注力。災害報道ではJNN各局との連携で全国の情報を集約する力が強い。

新卒配属比率
約20% JNN協定
💰

営業・編成

スポンサー企業・広告代理店

日曜劇場を核としたドラマの高い話題性を武器にスポンサー営業を展開。編成は番組表の設計と新番組の企画決定を担当。TBSは近年ドラマの視聴率が回復しており、営業しやすい環境が整いつつある。TVer再生数を活用した新しい広告メニューの開発も進む。

新卒配属比率
約25% ドラマが武器
🏢

事業開発・不動産・ライフスタイル

テナント・消費者・投資家

TBSのユニークな事業領域。赤坂エンタテインメント・シティ(2028年完成予定)を核とした不動産事業、スタイリングライフグループ(化粧品・雑貨小売)、やる気スイッチグループ(学習塾)などのライフスタイル事業を展開。連結売上の約23%が放送外事業で、テレビ局の中で最も多角化が進んでいる

ライフスタイル売上
936億円(23%) 多角化

ひよぺん対話

ひよこ

日曜劇場のプロデューサーになるにはどうすればいい?

ペンギン

TBSのドラマプロデューサーへの道はAD→ディレクター→チーフD→プロデューサーで、最短でも10年以上。日曜劇場のプロデューサーはTBSドラマ制作の最高峰ポジションで、社内でもごく少数。まずはADとして3年間の修行、ディレクターとして5〜7年の実績を積み、「この人に任せたい」と思われる企画力と人望を持つことが必要。ただし「ドラマがやりたくて入ったのに報道に配属」は普通にある。配属ガチャは覚悟しておくべきだよ。

ひよこ

不動産事業の仕事って、テレビとは全然違うよね?

ペンギン

まったく違う仕事。テナント誘致の交渉、建物の設計監理、収益シミュレーション——不動産デベロッパーの仕事そのもの。ただしTBSの不動産事業は「コンテンツ×場所」の掛け算が独自性。赤坂エンタテインメント・シティでは劇場やホールを併設し、TBSのドラマやイベントとの連携を設計する。「テレビの仕事だけじゃなく、街づくりにも関わりたい」という就活生にとっては、TBSは唯一無二の選択肢。ただし新卒が不動産部門に配属されるケースはかなり少ないから、面接で語る場合は「将来的に異動で関わりたい」というスタンスが現実的だよ。

ひよこ

TBSの報道って日テレやフジと何が違うの?

ペンギン

JNN協定が最大の違い。これはJNN系列28局がTBSのニュースを最優先で同時放送する義務を定めたもので、民放では唯一の「排他的」なニュースネットワーク。これにより災害時の全国ネットの速報力は圧倒的。日テレ(NNN)やフジ(FNN)は系列局がニュースの扱いを自由に決められるけど、JNNは原則として全局同時放送。「報道のTBS」と呼ばれる理由の一つだね。あとは『報道特集』のような調査報道番組が充実しているのもTBSの特徴。

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