💼 仕事内容を知る——TBS
TBSの仕事は「日曜劇場を作る」だけじゃない。JNN28局の報道取材、スポンサー営業、赤坂再開発の不動産事業——テレビ局の中で最も多角化が進んだ会社の仕事を見ていこう。
プロジェクト事例で知る「リアルな仕事」
日曜劇場の制作——『VIVANT』のような社会現象を生み出す
日曜劇場はTBSの看板ドラマ枠。プロデューサーが原作選定→脚本開発→キャスティング→撮影→ポスプロ→放送→TVer配信を統括。『VIVANT』は制作費が1話あたり1億円超と言われ、モンゴルでの大規模ロケを敢行。TVer再生数で歴代最高を記録し、テレビドラマの可能性を証明した。
『水曜日のダウンタウン』——企画の「独自性」で勝負
「説」をベースにした独自のフォーマットでSNSでの話題性は全局トップクラス。企画会議では「世の中の常識を疑う」切り口を徹底的に議論し、リサーチ→ロケ→スタジオ収録→編集の流れで制作。「ギリギリの面白さ」を追求するTBSバラエティの象徴。
『news23』の取材・制作——硬派な報道の伝統
JNN協定により系列28局はTBSのニュースを最優先で放送する義務を持ち、民放最大の報道ネットワークを形成。『news23』は筑紫哲也の時代からの伝統を受け継ぐ硬派な報道番組。調査報道にも力を入れ、『報道特集』は日本のジャーナリズムを支える番組の一つ。
赤坂エンタテインメント・シティ——テレビ局×不動産の挑戦
三菱地所との共同開発で地上41階のオフィスタワー+劇場+ホテルの2棟を2028年に完成予定。TBSのコンテンツ力と不動産を掛け合わせた「体験型メディア拠点」を構築。ドラマのミュージカル化、イベントのホテル展開など、コンテンツの「リアル体験化」を推進する。
4つの事業領域
制作(ドラマ・バラエティ・情報番組)
視聴者・スポンサー企業TBSの最大の武器であるドラマ制作と、独自性のあるバラエティを生み出す部門。日曜劇場・金曜ドラマ・火曜ドラマの3枠はいずれもTVerで高再生数を記録。バラエティでは『水曜日のダウンタウン』『ラヴィット!』がSNSで話題に。情報番組は『THE TIME,』『ひるおび!』が主力。
報道
視聴者(ニュース)JNN系列28局による民放最大の報道ネットワーク。「JNN協定」によりニュースの同時放送が義務づけられ、速報力は民放トップ。『news23』『報道特集』は硬派な報道番組として定評があり、調査報道にも注力。災害報道ではJNN各局との連携で全国の情報を集約する力が強い。
営業・編成
スポンサー企業・広告代理店日曜劇場を核としたドラマの高い話題性を武器にスポンサー営業を展開。編成は番組表の設計と新番組の企画決定を担当。TBSは近年ドラマの視聴率が回復しており、営業しやすい環境が整いつつある。TVer再生数を活用した新しい広告メニューの開発も進む。
事業開発・不動産・ライフスタイル
テナント・消費者・投資家TBSのユニークな事業領域。赤坂エンタテインメント・シティ(2028年完成予定)を核とした不動産事業、スタイリングライフグループ(化粧品・雑貨小売)、やる気スイッチグループ(学習塾)などのライフスタイル事業を展開。連結売上の約23%が放送外事業で、テレビ局の中で最も多角化が進んでいる。
ひよぺん対話
日曜劇場のプロデューサーになるにはどうすればいい?
TBSのドラマプロデューサーへの道はAD→ディレクター→チーフD→プロデューサーで、最短でも10年以上。日曜劇場のプロデューサーはTBSドラマ制作の最高峰ポジションで、社内でもごく少数。まずはADとして3年間の修行、ディレクターとして5〜7年の実績を積み、「この人に任せたい」と思われる企画力と人望を持つことが必要。ただし「ドラマがやりたくて入ったのに報道に配属」は普通にある。配属ガチャは覚悟しておくべきだよ。
不動産事業の仕事って、テレビとは全然違うよね?
まったく違う仕事。テナント誘致の交渉、建物の設計監理、収益シミュレーション——不動産デベロッパーの仕事そのもの。ただしTBSの不動産事業は「コンテンツ×場所」の掛け算が独自性。赤坂エンタテインメント・シティでは劇場やホールを併設し、TBSのドラマやイベントとの連携を設計する。「テレビの仕事だけじゃなく、街づくりにも関わりたい」という就活生にとっては、TBSは唯一無二の選択肢。ただし新卒が不動産部門に配属されるケースはかなり少ないから、面接で語る場合は「将来的に異動で関わりたい」というスタンスが現実的だよ。
TBSの報道って日テレやフジと何が違うの?
JNN協定が最大の違い。これはJNN系列28局がTBSのニュースを最優先で同時放送する義務を定めたもので、民放では唯一の「排他的」なニュースネットワーク。これにより災害時の全国ネットの速報力は圧倒的。日テレ(NNN)やフジ(FNN)は系列局がニュースの扱いを自由に決められるけど、JNNは原則として全局同時放送。「報道のTBS」と呼ばれる理由の一つだね。あとは『報道特集』のような調査報道番組が充実しているのもTBSの特徴。