3分でわかるシスメックス
健康診断の採血、入院時の血液検査——
その結果を出す機械のメーカーが、神戸から世界190ヵ国に広がるグローバルニッチトップ
ヘマトロジー(血球計数)世界No.1 × 海外売上82%
3つのキーワードで理解する
「血液検査装置」の世界王者 — 神戸発のグローバルニッチトップ
病院で採血すると、血液中の赤血球・白血球・血小板の数を自動で調べる機械がある。その「ヘマトロジー(血球計数)装置」の世界シェアNo.1がシスメックスだ。神戸市に本社を置きながら、世界190ヵ国以上で事業を展開。日本のメーカーとしては珍しい「グローバルニッチトップ」の典型例。売上の82%を海外で稼ぐ。
「装置+試薬」のカミソリモデル — 一度入れたら替えられない
検査装置(本体)を病院に設置し、その後の消耗品(試薬)を継続的に供給して稼ぐビジネスモデル。プリンターとインクの関係に近く、一度導入した病院は試薬を替えにくい(機械と試薬の互換性があるため)。このストック型収益が安定した利益率と景気耐性を生む。いわゆるカミソリ&ブレードモデル。
血液検査から「がん検査・遺伝子」へ — 次の成長を狙う
伝統的な血球計数に加え、がん細胞の検出(フローサイトメトリー)・遺伝子検査・液体生検など高度な検査分野に進出中。「より少ない血液で、より多くのことを調べる」需要は世界中で拡大している。特にがん診断・術前検査・感染症対策での需要が急増。少子高齢化は逆にシスメックスの追い風。
身近な接点 — シスメックスはここにいる
健康診断や入院時の血液検査はシスメックスの装置が処理していることが多い
白血病など血液がんの診断にシスメックスのフローサイトメーター装置が活用される
術前の凝固機能検査(血が止まりやすいかの確認)にシスメックスの凝固検査装置が使われる
アフリカ・東南アジアの病院にもシスメックスの装置が入り、現地の医療水準向上に貢献
ひよぺん対話
シスメックスって全然聞いたことない…どんな会社なの?
一言で言うと「病院の血液検査を自動化する装置を作っている会社」。健康診断で採血して「赤血球が何個、白血球が何個」って自動的に出てくる、あの機械のメーカー。これを業界用語で「体外診断(IVD)機器」と言う。シスメックスはこの分野、特にヘマトロジー(血球計数)で世界No.1シェアを持っている。神戸の会社なのに売上の82%が海外、というのが特徴的。
文系でも入れる?医療系の知識が必要そう…
文系も全然OK。営業・マーケティング・経営企画・財務・法務など文系ポジションは多い。特に海外営業・グローバルマーケティングは需要が高い(売上82%が海外だから)。医療の知識は入社後に研修で身につける仕組みがある。「採血の装置を病院に売る」仕事なら、医師や臨床検査技師とのコミュニケーション能力のほうが大事。理系は主に開発・設計・品質管理・臨床サポート。
お医者さんと対等に話せるの?
それがシスメックスのおもしろいところで、営業先は病院の医師・臨床検査技師・院長。最初は覚えることが多いけど、装置の技術的な仕組みと検査の臨床的な意味を両方理解した「専門的な営業」として高い評価を受ける。「メーカーの営業」より「医療のプロ」として扱われる感覚。顧客に感謝される仕事という満足感も大きいよ。