住友電工の仕事内容
「銅」「光」「粉末冶金」の素材技術から5つの事業へ——28万人が世界40カ国で「見えないインフラ」を作る。
プロジェクト事例で見る仕事のリアル
EV用高電圧ハーネスの開発
BEVの400〜800V高電圧に対応するワイヤーハーネスの開発。従来の12Vハーネスとは全く異なる絶縁設計・耐熱設計が求められる。アルミ導体の採用で銅比30%軽量化も同時に実現。世界の自動車メーカー向けに提案。
洋上風力発電用海底ケーブルの製造
日本の洋上風力発電拡大に伴い、海底送電ケーブルの需要が急増。海水の腐食に耐え、深海の水圧にも負けない特殊構造のケーブルを設計・製造。1本数十kmにも及ぶ長尺品を、自社の専用船で敷設する。
次世代光ファイバーの研究開発
5G・Beyond 5Gの通信大容量化に対応する極低損失光ファイバーの開発。データセンター間を結ぶ高密度光ケーブルや、海底通信ケーブル向けの超長距離伝送技術で世界記録を樹立。
自動車メーカーへのグローバル提案営業
トヨタ・ホンダ・VW・GM等の自動車メーカーに対し、ワイヤーハーネスの設計提案を行う。新車開発の初期段階から参画し、車種ごとのハーネス仕様を決定。受注から量産まで2〜4年の長期プロジェクト。
事業領域マップ
自動車関連事業
ワイヤーハーネス・車載コネクターワイヤーハーネス: 車の「神経系統」。世界の車4台に1台に住友電工のハーネスが使われる
車載コネクター: ハーネスの接続部品。高信頼性が求められる
EV用高圧ハーネス: 400〜800V対応の次世代ハーネス
アルミハーネス: 銅の代替で30%軽量化。EVの航続距離向上に貢献
防振ゴム: エンジン・モーターの振動を吸収する部品
環境エネルギー関連事業
送電ケーブル・電力インフラ送電用ケーブル: 電力を届ける高圧・超高圧ケーブル。地下埋設用から架空送電線まで
海底ケーブル: 洋上風力発電や離島間の送電に不可欠。自社専用船で敷設
超電導ケーブル: 電気抵抗ゼロの次世代送電技術。省エネ社会の切り札
太陽光発電用接続箱: メガソーラーの電力を集約する機器
情報通信関連事業
光ファイバー・通信インフラ光ファイバー: 極低損失ファイバーで世界記録保持。通信の大容量化を支える
光ケーブル: 5G基地局やデータセンター間の高密度接続用
海底通信ケーブル: 大陸間のインターネット通信を担う
光デバイス: 光信号の増幅・分岐・波長変換を行う部品
エレクトロニクス・産業素材
半導体素材・切削工具化合物半導体(GaN/GaAs): 5G基地局・レーザー・パワーデバイスの基板材料
FPC(フレキシブルプリント基板): スマホ・車載ディスプレイの配線材
超硬工具(イゲタロイ): ダイヤモンド・CBN工具。自動車・航空機の精密加工に不可欠
粉末合金・焼結部品: エンジン・モーター向けの高精度部品
ひよぺん対話
新入社員でいきなりワイヤーハーネスの設計とかできるの?
最初から車1台分のハーネス全体を設計することはないけど、特定の回路(例: エアコン系統のハーネス)の設計から始めるのが一般的。先輩がメンターとしてついて——
・CADでハーネスの経路設計
・試作品の作製と評価試験
・自動車メーカーとの仕様打ち合わせに同行
半年〜1年で「自分が設計したハーネスが車に搭載される」経験ができる。世界で何百万台もの車に使われるスケール感は大きいよ。
5つも事業があると、どこに配属されるか分からなくない?
正直に言うと配属は運要素がある。ただし——
・内定後の配属面談で希望を出せる
・売上の54%が自動車関連だから、確率的にも自動車が一番多い
・入社後も社内公募制度で異動希望を出せる
逆に「5事業あるからこそ」のメリットもある。例えば「自動車のハーネス技術」→「EV用送電ケーブル」のように、事業間で技術を活かした異動ができる。1つの会社の中でキャリアチェンジできるのは、事業の多い住友電工ならではだよ。