3分でわかるすかいらーくHD
あなたが家族と行くガスト、友達と行くしゃぶ葉。
その親会社は国内約3,000店を展開する外食最大手
コロナ禍の苦境を乗り越え、2024年は営業利益+107%。ロボット活用×多ブランド戦略で外食の未来を変える
ブランドポートフォリオ
ガスト・バーミヤン・しゃぶ葉・ジョナサン・夢庵・藍屋など10以上のブランドを展開。国内約2,971店(2025年3月)・海外約100店を持つ。売上収益4,011億円(2024年12月期)で日本の外食チェーン最大手の一つ。
3つのキーワードで理解する
セントラルキッチン——少人数で全国3,000店を回す「見えない工場」
すかいらーく最大の競争力がセントラルキッチン(CK)。全国数カ所の巨大調理施設で食材を一括加工し、冷蔵・冷凍で店舗に配送する。店舗では「温める・盛り付ける」程度の仕上げだけでいい。調理技術のいらない店舗オペレーションが可能になり、少ないスタッフでもチェーン全体の品質を安定させられる。これが外食業界の中でも「利益率・品質・コスト」のバランス最強クラスを実現している根拠。
多ブランド戦略——同じ建物でブランドを着替えられる
すかいらーくには10ブランド以上がある。重要なのは「需要が落ちたブランドを別業態に転換できる柔軟性」。「このエリアのガストは競合が増えた→しゃぶ葉に転換」という判断を素早くできる。建物はそのまま使いまわせるので転換コストが低い。競合の多い外食業界で「チェーン全体として生き残る」ためのポートフォリオ戦略。
配膳ロボット×デジタル注文——人手不足時代のテクノロジー活用
2024年時点でロボット(ねこ型・ペンギン型)を導入した店舗が急拡大。テーブルの注文端末・QRコード注文との組み合わせで、「1人の店員が担当できる席数」を大幅に拡大。外食業界の最大の悩みである人手不足に技術で対応する先進事例。店内のロボットは来客・子どもに喜ばれるという集客効果もある。
身近なすかいらーく——あなたはすでに体験している
深夜まで営業・子ども向けメニュー充実・ファミリーに優しい席配置。「何食べよう?迷ったらガスト」という安心感が国民的ブランドになった理由。テイクアウト・デリバリーでも利用頻度が高い。
「しゃぶしゃぶは高い」というイメージを覆した業態。大学生・若いカップル・家族連れに「ちょっと贅沢なランチ・ディナー」として急速に定着。近年すかいらーくHDの最大成長ブランド。
ガスト等で導入が進む猫型配膳ロボット。子どもたちに大人気で「ロボが料理を運んでくる!」が来店動機になっている。人手不足対策という経営課題をエンターテインメントに変えた先進事例。
店員を呼ばずにテーブルのパネルやスマホで注文完結。会計もキャッシュレス対応。「注文待ちのストレスがない」体験が来店満足度を高め、回転率改善にもつながっている。
ひよぺん対話
すかいらーくって「ガストの会社」でしょ?外食の会社に就職するって何をやるの?
ガスト・バーミヤン・しゃぶ葉などを持つ外食最大手の持株会社がすかいらーくHD。就活で受ける場合は実際の運営会社(すかいらーくレストランツ等)への採用になる。仕事は「外食チェーンの経営」——具体的には店長・スーパーバイザー・本部スタッフ(マーケティング・商品開発・DX・出店戦略)など多様。「レジ打ちバイト」ではなく、「外食ビジネスの経営者・戦略家」としてのキャリアが待っている。
ファミレスって斜陽産業じゃないの?コロナで大変だったし…
コロナ禍で一時は苦しんだけど、2024年12月期は売上+13%・営業利益+107%と完全に復活した。「ファミレス離れ」より「すかいらーくへの集中」が起きていて、個人経営の飲食店がコロナで撤退した後にチェーン店が恩恵を受けている。しゃぶ葉の急成長・ロボット導入による省力化・セントラルキッチンの効率——この組み合わせで「外食の中でも強い企業」の地位を固めている。
ガスト店長が年収1,000万円になれるって本当?
2025年に発表した「ガスト店長インセンティブ制度」で、店舗収益の貢献度が高い店長は最大年収1,000万円を目指せる制度を導入した。ただし「最大1,000万円」であって全員ではない。それでも外食の店長がここまでの年収を目指せる制度は業界内でも異例。人手不足が深刻な外食業界で、優秀な人材を引き留めるための本気の施策。「ファミレスの店長=薄給」というイメージを変えようとしている。