💼 仕事内容を知る

信越化学工業に入社したら、どんな仕事をするのか。4つの領域とプロジェクト事例から具体的にイメージしよう。

プロジェクト事例

半導体材料 チーム: 約20名 / 期間: 2〜3年

次世代EUV用フォトマスクブランクスの開発

半導体の微細化が進む中、EUV(極端紫外線)露光に対応した次世代フォトマスクブランクスを開発。ナノメートル単位の欠陥を許さない超精密素材の研究開発プロジェクト。世界シェア1位を維持するための最先端技術に挑む。

👤 若手の関わり方 若手(1〜3年目): 素材の試作・評価、分析装置を使った特性評価、海外顧客へのサンプル出荷対応。先輩研究員の指導のもと自分の実験テーマを持てる
塩ビ・化成品 チーム: 約30名 / 期間: 通年

米国シンテック社での塩ビ増産プロジェクト

世界最大の塩ビメーカーであるシンテック社(ルイジアナ州)での年産40万トン規模の新プラント立ち上げ。プロセス設計から試運転まで。信越化学の利益の柱を拡大する大型設備投資案件。

👤 若手の関わり方 若手: プラントのプロセス最適化、品質管理データの分析、現地エンジニアとの英語での技術ミーティング参加
シリコーン チーム: 約10名 / 期間: 1〜2年

EV電池向け新規シリコーン材料の開発

EV用リチウムイオン電池の放熱・絶縁に使う特殊シリコーン材料の新規開発。自動車メーカーとの共同開発で、要求仕様のすり合わせから量産化までを担当。800億円投資の成長戦略を支える重要案件。

👤 若手の関わり方 若手: 配合実験、物性評価テスト、顧客への技術プレゼン資料の作成。化学の知識を直接ビジネスに活かせる
営業・事務系 チーム: 3〜5名 / 期間: 通年

半導体メーカー向け素材の提案営業

国内外の半導体メーカーに対して、シリコンウェーハ・フォトレジスト等の提案営業。顧客の次世代プロセスの要件をヒアリングし、研究開発部門と連携して最適な素材を提案。技術知識と営業力の両方が求められる。

👤 若手の関わり方 若手: 先輩営業に同行して顧客訪問、見積もり作成、納期調整。2年目以降は担当顧客を持って主体的に動く

事業領域マップ

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研究開発

半導体・電子材料・機能材料

信越化学の競争力の源泉。研究開発費731億円(FY2025)を投じ、半導体シリコンウェーハの高純度化、フォトマスクブランクスの微細化対応、シリコーンの新規用途開拓などに取り組む。

特徴は「テーマを絞って深く掘る」スタイル。幅広く薄く手を出すのではなく、世界シェア1位を取れる領域に集中投資する。研究者は自分の実験テーマを持ち、論文発表や学会参加も推奨される。

技術系採用比率
約85%
🏭

生産技術・製造

全事業セグメント

世界1位の品質を支えるモノづくりの現場。新潟・群馬・福井・茨城・福島の国内工場と、米国シンテック社をはじめとする海外拠点で、24時間体制の生産を管理。

化学プラントの運転管理、プロセス改善、設備設計・保全が主な業務。少数精鋭のため若手でも早期に重要設備の担当を任される。3交代勤務の研修を全員が経験し、現場を理解した上でキャリアを積む。

設備投資額(FY2025)
4,346億円
📊

営業

半導体メーカー・自動車メーカー・建設業界等

信越化学の営業は「モノ売り」ではなく「素材の提案型営業」。顧客企業の技術部門と直接やり取りし、製品仕様の提案から納品・アフターフォローまでを担当。

海外売上比率74%のため、英語でのコミュニケーションが日常的に発生。東京本社・大阪支店・名古屋支店が主な勤務地で、海外出張や駐在の機会もある。文系出身者が中心だが、技術知識を入社後にしっかり身につける。

海外売上比率
74%
🏢

コーポレート(管理部門)

全社横断

経理・財務・法務・人事・総務・情報システムなど、全社の経営管理を担う。信越化学の特徴は「少人数で回す効率経営」。米国シンテック社では経理・財務がたった2名で運営されているエピソードが象徴的。

経理は海外子会社の連結決算、法務はグローバルな契約・知財管理、人事は少数精鋭の採用・育成制度の設計を担当。少ない人数で大きな仕事を動かす経験が積める。

事務系採用比率
約15%

ひよぺん対話

ひよこ

化学メーカーの仕事って、白衣を着てフラスコ振るイメージなんだけど...

ペンギン

それは研究開発の一部だけ。信越化学の仕事は大きく分けて4つ:研究開発(新素材の開発)、生産技術(工場のプロセス改善)、営業(素材の提案・販売)、コーポレート(経営管理)。研究開発でも、ラボでの実験だけじゃなくて顧客との技術ミーティングや学会発表もある。生産技術は化学プラントの運転管理で、スケールが全然違う。数百億円規模のプラントを若手が担当するんだよ。

ひよこ

新人でいきなり重要な仕事を任されるって本当?

ペンギン

「少数精鋭」は伊達じゃない。単体の従業員がたった3,881人で売上2.56兆円を回してるんだから、一人当たりの守備範囲は広い。研究職なら1年目から自分の実験テーマを持つし、生産技術なら2年目から特定の設備の主担当になる。OJT主体で「手取り足取り」の研修は期待しないほうがいい。自分で考えて動ける人が求められる環境だよ。

ひよこ

工場が地方ばかりだけど、実際どんな生活になるの?

ペンギン

直江津(新潟県上越市)、松井田(群馬県安中市)、武生(福井県越前市)あたりが主要工場。独身寮が月約1万円で、車通勤が基本。娯楽は少ないけど、生活コストが圧倒的に安いから貯金はしやすい。残業も月18時間程度でプライベートの時間は確保できる。「都会でバリバリ」より「落ち着いた環境で専門性を磨く」タイプの人に合っている。ただ正直、20代で地方生活がつらいと感じる人はいるね。

ひよこ

海外で働くチャンスはあるの?

ペンギン

海外売上比率74%だから、海外との接点は非常に多い。営業なら海外顧客とのやり取りは日常だし、技術系もシンテック社(米国)をはじめとする海外工場への出張・駐在がある。ただし若手のうちは基本的に国内で力をつけてから。海外語学研修制度もあるし、配偶者帯同の海外赴任休業制度(最長3年)もある。「海外で働きたい」がモチベーションの一つなら、十分チャンスはある会社だよ。

ひよこ

営業って何を売るの?相手は誰?

ペンギン

信越化学の営業は法人向け素材の提案営業。相手は半導体メーカー(TSMC、サムスン、インテル等)、自動車メーカー(トヨタ、テスラ等)、建設会社、電子機器メーカーなど。「この素材を使ってください」ではなく、「お客様の次世代製品にはこの仕様の素材が最適です」と技術的な提案をする仕事。だから入社後に化学の基礎知識をしっかり身につける必要がある。でもそこが面白い——ただの御用聞きじゃなくて、本当の意味で顧客のモノづくりに関われるんだ。