💼 仕事内容を知る——セブン&アイ

セブン-イレブン・ジャパンの仕事は「コンビニのレジ打ち」ではない。7〜8店舗のオーナーを担当し、データ分析で売上を動かす「コンビニ版コンサルタント」——それがOFCだ。

プロジェクト事例で知る「リアルな仕事」

OFC 担当7〜8店舗・年商計20〜30億円

担当エリアの日販を3ヶ月で5%改善——データ×提案力の勝負

担当する7店舗のPOSデータ・天候・地域イベント情報を分析し、各店オーナーに品揃え・発注量の改善提案を実施。「近隣で花火大会があるから飲料・氷を2倍発注」「朝の通勤客が増えたエリアでおにぎり・コーヒーの品揃えを強化」など、仮説→提案→検証のサイクルを毎週回す。オーナーとの信頼関係構築が成果を左右する。

👤 若手の関わり方 新卒は入社半年〜1年でOFCに着任。最初は先輩OFCに同行して提案方法を学び、徐々に自分の担当エリアを持つ。1人で年商数十億円分の店舗を動かす裁量は大きいが、オーナーは人生をかけて商売している相手なので、軽い提案では通用しない。
商品開発 セブンプレミアム年間売上1.5兆円

「金のハンバーグ」リニューアル——メーカーと共同で味を極める

セブンプレミアムのフラッグシップ商品のリニューアルプロジェクト。メーカー(プリマハム等)と共同開発し、原材料の配合比率・加熱工程・パッケージデザインを0から見直し。社内試食会で100回以上の改良を重ね、顧客満足度調査でリニューアル前比115%を達成。

👤 若手の関わり方 若手は市場調査・競合分析・試食会の運営から担当。メーカーとの交渉は先輩MDが行うが、「この味で本当にお客様が満足するか」の視点はOFC経験があるからこそ持てる。OFC→商品開発のキャリアパスが最も多い。
DX リテールメディア約100社出稿

7iDデータ活用——購買データでターゲティング広告を最適化

セブンイレブンアプリの7iD(数千万会員)の購買データを分析し、メーカー向けのターゲティング広告プラットフォームを構築。「20代女性でサラダチキンを週2回購入する層」にピンポイントで新商品クーポンを配信するなど、「買い物データ」を広告価値に変換するビジネス。

👤 若手の関わり方 若手はデータ分析・レポーティング・メーカーへの提案資料作成を担当。マーケティングやIT系のバックグラウンドがなくても、OFC時代に「売場で何が売れるか」を見てきた経験が活きる。リテールメディアは新設部門で若手の裁量が大きい。
グローバル 北米7-Eleven 約13,000店舗

北米IPO準備——7-Eleven, Inc.の上場プロジェクト

2026年下半期の米国市場IPOに向けた準備プロジェクト。グローバル基準の財務報告体制構築、ガバナンス体制の整備、投資家向けIR資料の策定を推進。IPOで得た資金は北米の新規出店・既存店リモデル・EV充電ステーション設置に投資予定。

👤 若手の関わり方 本部のグローバル戦略部門が中心。新卒で直接関わる機会は少ないが、将来的に海外事業を志望するなら、まずOFCで国内オペレーションを理解した上で、海外出向のルートがある。英語力は必須。

4つの事業領域

🏪

OFC(オペレーション・フィールド・カウンセラー)

フランチャイズオーナー・加盟店

セブン-イレブン・ジャパンの新卒の約8割が最初に配属される主力職種。1人で7〜8店舗のフランチャイズオーナーを担当し、売上改善・品揃え提案・経営相談を行う「コンビニ版コンサルタント」。毎週の定期訪問でPOSデータを分析し、「何を」「いくつ」「いつ」発注するかを提案。オーナーの悩み(人手不足・立地問題・競合対策)にも対応する。担当店舗の年商合計は20〜30億円で、その売上を自分の提案で動かすダイナミズムがある。

新卒配属比率
約80% 主力ポジション
🍙

商品開発・マーチャンダイジング

食品メーカー・PB開発パートナー

セブンプレミアム(PB売上1.5兆円)の企画・開発を担当。「金のシリーズ」や「セブンカフェ」など、NB(ナショナルブランド)を超える品質を目指して食品メーカーと共同開発する。商品企画→原材料調達→試作→試食→製造管理→売場展開まで一気通貫で関わる。年間の商品入れ替えは約7割——常に新しい「おいしい」を作り続けるのがこの部門のミッション。OFC経験者が売場視点を活かして異動するケースが多い。

配属目安
約10% OFC経験後
💻

DX・リテールメディア

広告出稿メーカー・IT部門

2022年に設置されたリテールメディア推進部が中心。7iDの購買データを活用したターゲティング広告が初年度の10倍の売上規模に成長し、約100社が出稿。加えて7NOW(即配デリバリー)の拡大、店舗のデジタルサイネージ、AIによる需要予測など、「データで小売を変える」領域。セブン&アイのDXは過去に1,200億円を投じた戦略本部を解体した失敗歴があり、今回は実利重視のリテールメディアから攻める戦略に転換。

売上成長
10倍成長 急成長
🌎

グローバル事業

海外グループ会社・投資家

北米を中心に海外約64,000店舗を運営する7-Eleven, Inc.の経営管理と成長戦略を統括。2026年下半期の米国市場IPOが最大のマイルストーン。IPOで調達した資金は北米の新規出店・EV充電ステーション設置・フードサービス強化に投資。2030年度のグループ売上30兆円目標の鍵を握るセグメント。北米は「ガソリンスタンド併設型」が主流で、日本とは全く異なるオペレーションを展開している。

売上構成比
約77% IPO予定

ひよぺん対話

ひよこ

OFCって要するに「コンビニの営業」でしょ?地味じゃない?

ペンギン

営業っぽいけど、実態は「経営コンサルタント」に近いよ。普通の営業は「売ってください」とお願いする立場だけど、OFCは「こうすれば売上が上がります」と提案する立場。POSデータ・天候・地域イベントを分析して、「明日は雨だから傘とカップ麺を増やしましょう」「近所に新しいオフィスビルができたから朝食ニーズが増えます」と具体的に提案する。オーナーさんの人生のかかった商売に直接関与するから、責任は重いけどやりがいも大きい。

ひよこ

1年目からいきなりOFCになるの?研修とかは?

ペンギン

入社後まず約3ヶ月の集合研修(ビジネスマナー・商品知識・店舗オペレーション)を受けて、その後直営店でのトレーニングを経験する。トレーニングストアでは実際にレジ・品出し・発注を体験して「店舗の現実」を肌で知る。半年〜1年後にOFCとして独り立ちするのが一般的。最初は先輩OFCに同行して、オーナーとの会話の仕方や提案方法を学ぶ。いきなり放り出されるわけじゃないよ。

ひよこ

商品開発に行きたいんだけど、どうすればいいの?

ペンギン

まずOFCで成果を出すことが大前提。「売場で何が売れるか」を肌で分かっている人じゃないと、メーカーとの交渉でも「この味で本当に売れるか?」の判断ができないからね。OFC 3〜5年→DM(ディストリクトマネージャー)→商品開発部門というのが王道ルート。ただし希望すれば必ず行けるわけじゃない。OFC時代に「この人は商品への感度が高い」と評価されることが重要。日頃から担当店舗で「なぜこの商品が売れて、あの商品が売れないか」を言語化できるようにしておくといいよ。

ひよこ

全国転勤って本当?東京で働きたいんだけど…

ペンギン

本当。OFCは全国47都道府県のどこかに配属される。東京希望を出すことはできるけど、通るとは限らない。特に最初の配属は地方の可能性が高い。ただし2〜3年ごとに異動があるから、ずっと同じ場所というわけじゃない。「地方は嫌」という人にはキツいけど、地方だからこそオーナーとの距離が近くて成長できる面もある。車通勤が基本で、自分の車で担当店舗を回る。運転免許は必須だよ。

次に読む