💼 仕事内容を知る——日本テレビ

日テレの仕事は「視聴率を取る番組を作る」だけじゃない。報道、営業、デジタル配信、ジブリのIP戦略——視聴率の王者が手がける多様な仕事を見ていこう。

プロジェクト事例で知る「リアルな仕事」

制作(バラエティ) 日曜ゴールデン・レギュラー番組

『世界の果てまでイッテQ!』——ロケから編集まで

世界各地でのロケが番組の核。企画会議で「どの国で何をするか」を立案し、現地リサーチ→ロケハン→出演者とのロケ→編集→テロップ→MA→放送。1回のロケに制作スタッフ5〜10名が同行。海外ロケは1回あたり1〜2週間で、年間数十回の海外出張がある。

👤 若手の関わり方 若手ADはロケの段取り、現地の通訳手配、機材管理、テロップ原稿作成が中心。海外ロケに同行するチャンスは入社1年目からある。体力と語学力があると重宝される。
制作(ドラマ) 水曜・土曜ドラマ枠

ドラマ制作——原作開発からTVer配信まで

プロデューサーが原作選定→脚本家起用→キャスティング→撮影→ポスプロ→放送→TVer配信を統括。日テレのドラマはTVer再生数で常にトップクラスで、放送後の配信再生数も重視される。Huluでの独占配信(ディレクターズカット版等)も制作の一環。

👤 若手の関わり方 若手APはロケ地交渉、エキストラ手配、撮影スケジュール調整を担当。ドラマ制作は1クール(3ヶ月)の長丁場で、撮影期間中は週6日稼働も珍しくない。
報道 報道局・NNN系列30局ネットワーク

『news zero』の取材・制作——速報から特集まで

『news zero』は若年層にも人気のニュース番組。政治・社会・経済・カルチャーの幅広い取材を行い、キャスターと記者のチームで「分かりやすく伝える」ことを重視。NNN系列30局の取材映像を集約し、全国ニュースとして編集・放送する。

👤 若手の関わり方 若手記者は警察署回り(サツ回り)や地方局への出向からスタート。事件・事故の現場に真っ先に駆けつけ、関係者に取材し、原稿を書く。「伝える力」と「行動力」が試される。
デジタル・IP Hulu Japan・デジタル事業部

Hulu運営とコンテンツIP戦略——配信時代の新しい仕事

Huluのコンテンツ戦略(日テレドラマの独占配信、オリジナル作品の企画、海外コンテンツの買い付け)と番組IPの多角的展開(映画化・イベント化・グッズ化)を推進。スタジオジブリの経営サポートもデジタル・IP戦略の一環。

👤 若手の関わり方 若手はHuluの編成(作品ラインナップの設計)、データ分析(視聴動向の把握)、SNSマーケティングを担当。テレビ局の中では最もIT企業に近い仕事ができる部署。

4つの事業領域

🎬

制作(バラエティ・ドラマ・情報番組)

視聴者・スポンサー企業

日テレの「視聴率三冠王」を支える番組制作部門。『イッテQ!』『鉄腕DASH』『しゃべくり007』などのバラエティ、水曜・土曜ドラマ、『ヒルナンデス!』『ZIP!』などの情報番組を制作。AD→ディレクター→チーフディレクター→プロデューサーのキャリアパス。

新卒配属比率
約40% 最多配属
📰

報道

視聴者(ニュース)

NNN系列30局のネットワークを活かした報道体制。『news zero』『news every.』を制作。政治部・社会部・経済部・国際部に記者を配置し、速報性と分かりやすさを両立する報道を目指す。災害報道ではNNN各局との連携が力を発揮。

新卒配属比率
約20% 記者志望
💰

営業・編成

スポンサー企業・広告代理店

視聴率トップの番組群を持つ日テレの営業は最強のポジション。「うちの番組は視聴率が高いので効果的です」と堂々と言える。編成は番組表の設計者として、競合局の動向を分析し、最適な番組配置を決定する「テレビ局の戦略参謀」。

新卒配属比率
約25% 収益の要
💻

デジタル・IP事業

デジタルユーザー・IP活用先

Hulu Japanの運営、TVer配信戦略、番組IPの多角的展開(映画化・イベント・グッズ)を担当。スタジオジブリの経営サポートもこの領域。テレビ局の「放送」だけでなく「コンテンツビジネス全体」を設計する部署。Huluの再建が最大のミッション。

Hulu再建
再建計画推進中 重点課題

ひよぺん対話

ひよこ

日テレのADってどのくらい忙しいの?

ペンギン

ぶっちゃけテレビ局のADは全職種の中でもトップクラスの激務。特にバラエティの制作ADは、朝の情報番組(4時入り)→レギュラー番組の収録→深夜の編集立ち会いで1日16〜18時間働くこともある。週末ロケや海外出張も入る。ただしAD期間は平均2〜3年で、ディレクターに昇格すれば裁量が増える。「最初の2年を乗り越えられるか」が分かれ道。ADを辞める人もいるけど、残った人は間違いなく「テレビを作れる人間」になってる。

ひよこ

ジブリの仕事もできるの?

ペンギン

スタジオジブリは子会社だけど、日テレ社員が直接ジブリの映画を作ることはない。ジブリの制作はジブリのクリエイターが担う。日テレの関わり方は「経営サポート」「金曜ロードショーでの放映」「ジブリIPの活用戦略」。たとえばジブリパークの宣伝企画、ジブリ作品のグッズ展開、将来的なHulu配信の交渉——こういった「IPビジネス」の仕事はデジタル・IP事業部で関われる可能性がある。「ジブリを作る」のではなく「ジブリを届ける」仕事だね。

ひよこ

営業って数字に追われてキツそう…

ペンギン

テレビ局の営業は「視聴率が良ければ楽、悪ければ地獄」という分かりやすい構造。日テレは視聴率がトップクラスだから、他局より営業しやすいのは事実。「うちの『イッテQ!』に出稿しませんか?」と言えば、スポンサーの関心は高い。ただしテレビ広告市場全体が縮小傾向にある中で、デジタル広告との組み合わせ提案や、新しい広告商品の開発も求められる。単なる「枠売り」ではなく「クライアントの課題解決」ができる営業が評価されるよ。

次に読む