3分でわかる日本精工(NSK)
ベアリング世界No.3。すべての「回転する機械」を縁の下で支える精密部品メーカー
1916年創業・日本初のベアリングメーカー。自動車から半導体製造装置まで幅広く展開
3つのキーワードで理解する
「すべての機械は回っている」——その回転を支える会社
エレベーターが昇降する。新幹線が走る。風力発電機が回る。スマートフォンを作るロボットが動く——これらすべての「回転する部分」に必ず入っているのがベアリング(軸受)と呼ばれる精密部品。日本精工(NSK)は1916年に日本初のベアリングメーカーとして創業し、現在は世界シェアNo.3(約8%)を誇る。自動車・鉄道・工作機械・半導体製造装置・医療機器まで、「動く機械がある場所にNSKあり」という縁の下の力持ち。
自動車部品だけじゃない——半導体製造装置でも主役
NSKの売上の約6割は自動車向け(ステアリングシステム・ベアリング)だが、残り4割は産業機械・半導体製造装置・医療機器など多様な産業向け。特に半導体EUV露光装置(ASMLが製造する最先端機械)に搭載される超精密ボールねじ・リニアガイドはNSKが世界的な供給者のひとつ。半導体投資が増えるほど、NSKの精密機械部品の需要も増える。「自動車一本足ではない」という分散構造が強みのひとつ。
電動化は「脅威」ではなく「製品転換のチャンス」
EVシフトで「エンジン向けベアリングが不要になる」という懸念があるが、NSKにとってはむしろチャンス。EVのモーターは高速で回転するため、耐熱・高速・長寿命の高機能ベアリングが必要で、従来のエンジン用より技術ハードルが高い。また電動パワーステアリング(EPS)もNSKの成長分野。「車がEVになっても、回転する部品は増える」——これがNSKの電動化への答え。
身近な接点
自動車のステアリング
ハンドルの操作をアシストする電動パワーステアリング(EPS)。スムーズな操舵感の裏にNSKの技術がある
工場のロボットアーム
製造ラインで製品を組み立てるロボットの関節部分に精密ベアリングが使われている
風力発電機
風車の回転軸を支える大型ベアリング。長期間の過酷環境で壊れない耐久性を持つ
MRI・CT装置
医療用画像診断装置の回転部(ガントリー)にもNSKの精密ベアリングが採用されている
ひよぺん対話
NSKって名前を初めて聞いた。どんな会社なの?
一言でいうと「機械が動くために必要な小さな部品を作っている会社」。ベアリング(軸受)という丸い部品が主力製品で、自動車・鉄道・工場の機械・半導体製造装置・医療機器など、とにかく「回転する」機械すべてに入っている。NSKは1916年に日本で最初のベアリングメーカーとして生まれた会社で、今は世界シェアNo.3。「聞いたことない」という人が多いのは典型的なBtoB(企業向け)だから。消費者に直接売らないんだよね。
EV化でエンジン部品がなくなるなら、NSKもやばくなる?
逆なんだよ、これが面白くて。エンジン車はクランクシャフト周りのベアリングが必要だけど、EVのモーターは高速回転するから、より高精度なベアリングが必要になる。EVの方がエンジン車よりベアリングへの技術要求が高い。さらにEVには電動パワーステアリングが標準装備されるので、NSKのEPS事業も伸びる。「EV化でNSKが困る」という発想は、面接で言うと「企業研究が甘い」と思われる可能性があるから要注意。
「世界No.3」って言えるのは強みになる?面接で使える?
使える。ただ言い方に注意が必要で、「世界No.3なので安定している」より「世界No.3として何ができるか」を話す方が評価が高い。例えば「NSKが半導体EUV装置にも精密部品を供給している点に興味を持ち、半導体産業の成長とNSKの精密機械事業がリンクしている点を評価した」——こういう具体的な分析を示す方が「企業研究ができている学生」と映る。シェアの数字は文脈付きで使おう。