💼 仕事内容を知る
水素、AI、全固体電池、ペロブスカイト太陽電池——日本の産業競争力の鍵となる技術R&Dを年間7,300億円規模で動かすNEDOの仕事の全体像。
2.7兆円基金を動かす AI・半導体・デジタル 生成AI・次世代半導体・量子
経済安保の技術を支援 モビリティ・素材 EV・燃料電池・先進素材
製造業競争力を強化 スタートアップ支援 ディープテック育成
先導研究・事業化支援
プロジェクト事例 — 担当者はこう関わる
水素サプライチェーン構築——2030年のコスト目標に向けた大型プロジェクト管理
水素製造(再エネ電解)→輸送→貯蔵→利用の全チェーンにわたる大型R&Dプロジェクトを管理。複数の大企業・スタートアップが参画し、NEDOが全体のロードマップ管理・各社間の調整・成果評価を担当。2030年までのコスト目標(20円/Nm³以下)達成に向けて進捗を管理する。
次世代AI基盤モデル開発——日本独自の大規模言語モデルを育てる
国産の大規模言語モデル(LLM)・基盤AIの研究開発プロジェクトを組成・管理。大学・研究機関・AI企業から提案を公募し、採択先に研究費を配分。計算資源(スパコン・GPUクラスタ)の整備支援も含む。アメリカ・中国のAI覇権に対抗する日本の戦略の一環。
NEDOスタートアップ支援——ペロブスカイト太陽電池ベンチャーを育てる
ペロブスカイト太陽電池・次世代バイオ燃料・量子センサーなど、研究室レベルの革新的技術を持つスタートアップへの支援。技術的実現可能性の評価から、試作品製造・実証試験の費用支援まで一気通貫で担当。NEDOが「目利き」としてスタートアップを見極める仕事。
全固体電池開発プロジェクト——EV革命の核心技術を日本主導で実現
トヨタ・パナソニック・TDK等の企業と連携した全固体電池の量産技術開発プロジェクトを管理。EV向け電池のエネルギー密度向上・安全性確保・コスト削減の3課題を同時に追う。日本が世界トップを目指す戦略的技術の実現に向けた官民連携の中核。
事業領域マップ
グリーンイノベーション基金事業
大企業・大学・スタートアップ総額2兆7,564億円の基金を活用し、水素・洋上風力・ペロブスカイト太陽電池・SAF・次世代蓄電池・次世代熱電変換・CO2固定等の10分野でR&Dプロジェクトを推進。2050年カーボンニュートラル達成に向けた日本最大のR&D投資。
AI・デジタル・量子・半導体
半導体メーカー・AI企業・大学生成AI基盤モデル開発、次世代半導体(2nm以下)製造技術、量子コンピュータ実用化、データセンター省エネなどのプロジェクト。Rapidus(次世代半導体)への研究開発支援も担う。日本の産業デジタル競争力の維持・向上が直接的な目標。
モビリティ・素材・バイオ
自動車・電機・素材メーカー全固体電池、燃料電池、次世代パワー半導体(SiC・GaN)、バイオ燃料(SAF)、高機能繊維・素材などの研究開発を支援。日本の製造業が強みを持つ領域での技術優位性を維持するためのプロジェクト群。
スタートアップ・先導研究
スタートアップ・大学発ベンチャーNEDOスタートアップ支援事業、先導研究プログラム、フロンティア育成事業などでシーズ段階の技術を発掘・育成。VC的な目線で技術とビジネスの両面を評価しながら、革新的スタートアップを実用化ステージへ引き上げる。
ひよぺん対話
NEDOって自分で研究するわけじゃないの?なんか物足りなくない?
「研究したい」なら確かに産総研や大学のほうが向いてる。でも「研究の方向性を決める」「どの研究に予算を集中させるか」「産業競争力につなげるか」という仕事はNEDOにしかできない。
たとえば「水素社会のカーボンニュートラルロードマップを作る」「全固体電池の開発を日本主導で進めるための産官学連携を設計する」——これは研究者よりも「産業政策のプロ」が担うべき仕事。「自分で手を動かすより、全体を動かしたい」タイプには最高の環境だよ。
川崎が本部ってことは、東京在住だと不便?転勤はあるの?
本部は川崎市(武蔵小杉エリア)で交通の便はよい。東京からも30分程度でアクセスできる。転勤については海外事務所(欧州、アジア等)や国内の地域オフィスへの異動はあるが、頻繁ではない。JAXAほど全国転勤が多い組織ではない。「川崎勤務が基本で、キャリアに応じて海外赴任のチャンス」というイメージが実態に近いよ。