3分でわかる外務省
世界196ヵ所の在外公館を拠点に——
日本と世界を繋ぐ「外交の最前線」
総合職(キャリア外交官)と専門職(語学スペシャリスト)の2つのルートで外交を担う
採用ルート一覧
外務省の中核は総合職と専門職。総合職は将来の大使候補、専門職は語学・地域の専門家。試験も仕事もキャリアも全く別の2トラック。
3つのキーワードで理解する
日本外交の「最前線」で働く
外務省は日本の外交政策を企画・実行する唯一の省庁。首脳会談の準備、条約交渉、国連での日本代表、海外の邦人保護——「日本と世界を繋ぐ」すべての仕事がここにある。在外公館196ヵ所が世界に散らばり、外交官は5〜6年周期で本省(東京)と海外を行き来する。
「総合職」と「専門職」の2つのルート
外務省には2つの入口がある。総合職は国家総合職試験で採用され、将来の大使・局長候補としてゼネラリストの道を歩む。専門職は外務省独自の専門職試験で採用され、特定の言語・地域のスペシャリストになる。試験も仕事も昇進スピードも全く別のキャリアトラック。
年収は低いが「在外手当」で実質UP
本省勤務時の年収は国家公務員の標準と同じ(30歳で600〜700万円)。しかし海外勤務時には在勤基本手当(月額40〜60万円超)、住居手当、子女教育手当が支給される。先進国赴任なら実質年収1,000万円超にもなる。「本省は安いが、海外赴任で取り返す」のが外務省のキャリア設計。
ひよぺん対話
外務省って「外交官」のイメージだけど、実際どんな仕事をするの?
大きく分けて3つ。①政策企画——「日本はこの問題にどう対処すべきか」を考え、大臣や総理に提案する。②交渉——他国の外交官と条約や協定について交渉する。③情報収集——在外公館で現地の政治・経済・安全保障の情報を集めて本省に報告する。加えて邦人保護(海外で日本人がトラブルに遭ったときの救出・支援)も重要な仕事。映画「翔んで埼玉」じゃないけど、パスポートを発給するのも外務省。
総合職と専門職って、何が違うの?
キャリアパスが全然違う。総合職は「ゼネラリスト」——入省後はアラビア語だろうがスワヒリ語だろうが、省が決めた言語を研修して、その後は地域・機能(政治、経済、広報等)をローテーションで経験する。将来は大使や局長を目指す。専門職は「スペシャリスト」——自分で選んだ言語・地域を深掘りしていく。公使や参事官まで昇進可能だが、大使になるのはレアケース。年収は同程度だが、昇進の天井が違う。
海外に住めるのは魅力的だけど、任地って選べるの?
基本的に選べない。パリやロンドンのような人気都市もあれば、紛争地域や途上国もある。「外交官になりたい」ならアフリカ、中東、中央アジアに行く覚悟がないと務まらない。ただし研修語学によって赴任先の傾向は決まる。フランス語ならアフリカのフランス語圏が多い、アラビア語なら中東——という具合。「パリに住みたいからフランス語」は甘い。フランス語圏はアフリカが圧倒的に多い。
在外手当ってどのくらいもらえるの?
在勤基本手当は任地と号級(職位)によって異なる。班長クラス(課長補佐相当)でアメリカ勤務なら月額約46.7万円、コンゴ民主共和国なら月額約66.3万円(危険地域ほど高い)。これに加えて住居手当(家賃の大部分)、子女教育手当がつく。本省の給料もそのまま出るから、アメリカ赴任なら実質年収1,200〜1,500万円になることもある。「本省は安いが海外は美味しい」が外務省の暗黙の了解。
女性でも外交官になれる?海外赴任しながら子育てできる?
なれる。最近は女性の採用比率が30%超。ただし5〜6年周期で世界中を転々とするキャリアだから、パートナーとの調整は必須。配偶者が仕事を辞めて帯同するケースが多い(「外交官の配偶者」は基本的に現地で就労できない)。子供の教育もインターナショナルスクールや日本人学校への転校が頻繁。「家族全員で世界を旅する」と前向きに捉えられる人には最高の環境。