防衛省の所管分野を知る
8.7兆円の防衛予算を動かす「防衛の頭脳」としての事務官の仕事。
プロジェクト事例で見る仕事
防衛力整備計画(5年43兆円)の策定
2023年度から始まった5年間の防衛力整備計画。何を・いくつ・いつまでに調達するか、優先順位を決める中枢業務。
👤 若手の関わり方 2〜4年目:防衛政策局で整備計画の進捗管理・見直し作業に参加
スタンドオフ・ミサイルの開発調達
相手の射程圏外から攻撃可能な長射程ミサイルの開発・量産計画。防衛装備庁と自衛隊が連携。
👤 若手の関わり方 3〜5年目:防衛装備庁で技術評価・予算折衝を担当
サイバー防衛体制の強化
サイバー攻撃から国家インフラを守る防衛体制の構築。サイバー防衛隊を4,000人規模に拡充する計画。
👤 若手の関わり方 情報系出身者:サイバー政策課でセキュリティ政策の立案
所管分野の全体像
防衛政策の企画・立案
国家安全保障会議国家安全保障戦略に基づく防衛政策の策定、防衛計画の大綱、防衛力整備計画の進捗管理。国会対応・大臣レク資料の作成。
装備品の研究開発・調達
防衛産業(三菱重工・川崎重工等)防衛装備庁を通じた装備品の研究開発・調達・輸出管理。戦闘機・護衛艦・ミサイルの開発計画策定。
サイバー・宇宙・電磁波
自衛隊・関係省庁新領域における防衛力の構築。サイバー防衛隊の拡充、宇宙作戦群による衛星監視、電子戦能力の強化。
国際安全保障協力
同盟国・パートナー国日米同盟の深化、インド太平洋地域の多国間安保協力(Quad・AUKUSとの連携)、PKO活動の企画。
ひよぺん対話
事務官として防衛省に入ったら、実際どんな仕事するの?
大きく分けて3つ。政策立案(防衛戦略の企画)、予算獲得(財務省との折衝で兆単位の予算を確保)、国際交渉(日米同盟の実務、在外公館への出向)。どれも国家の安全保障に直結するスケールの大きい仕事だよ。
自衛官と事務官の関係ってどうなの?
正直、緊張関係もある。自衛官は「現場を知らない事務官に何が分かる」と思うこともあるし、事務官は「政治との調整は自分たちの領域」と考える。ただ防衛3文書以降は文官・武官の統合運用が進んでいて、お互いの役割を尊重する方向に変わりつつあるよ。
装備品の調達って面白そう!
三菱重工やIHI、川崎重工など防衛産業の巨大企業と直接やり取りする。数百億円単位の契約をまとめるのは他の省庁にはないスケール感だよ。ただし調達不正が起きないよう透明性の確保も重要な責務。