💼 仕事内容を知る
三菱ケミカルグループに入社したら、どんな仕事をするのか。4つの領域とプロジェクト事例から具体的にイメージしよう。
プロジェクト事例
EUV対応フォトレジスト材料の開発
半導体の最先端プロセス(2nm以下)に対応するEUV用レジスト材料の開発プロジェクト。TSMCやSamsungなどの最先端ファブが求める仕様に対応し、収益性の高いスペシャリティ事業の柱に育てる。
EV向け炭素繊維複合材料(CFRP)の量産開発
電気自動車のボディ・バッテリーケース向けにCFRP部品の量産プロセスを確立。従来の鉄鋼部品比で30〜40%の軽量化を実現し、EVの航続距離延長に貢献。自動車メーカーとの共同開発。
半導体工場向け超高純度ガス供給システムの構築
大陽日酸(グループ会社)として、国内外の半導体製造ラインへの特殊ガス(アンモニア・水素化物等)供給ネットワークを設計・構築。半導体製造に不可欠なインフラ事業。
機能性フィルムの新規顧客開拓(アジア市場)
ディスプレイ向け機能性フィルムを中国・韓国・台湾の電機メーカーへ提案する海外営業プロジェクト。技術仕様のすり合わせから価格交渉・契約まで一気通貫で担当。
事業領域マップ
スペシャリティマテリアルズ
半導体・ディスプレイ・EV・航空宇宙メーカー三菱ケミカルの利益率改善の主力事業。半導体向けフォトレジスト・機能性フィルム、EV向け炭素繊維・電池材料、航空機向けCFRPなど、最先端産業を支える高付加価値素材を開発・製造。
研究職は「世界で初めての素材を作る」プレッシャーと達成感が大きい。生産技術は精密化学プロセスの管理で専門性が高い。営業は技術提案型で顧客の設計段階から入り込む高度な仕事。
産業ガス(大陽日酸)
半導体工場・製鉄所・病院・食品工場グループの安定収益の柱。日本・アジア最大級の産業ガス企業として、半導体工場の特殊ガス、病院の医療用酸素、食品工場の冷凍ガスなど幅広い産業インフラを支える。
景気変動に強いストック型ビジネスで、設備設置後は長期にわたる安定収入が続く。エンジニアはガス製造装置・配管設計、営業は大企業向けの設備提案が中心。グローバル展開も活発。
MMA・ケミカルズ
建材・自動車・電子機器・塗料メーカーアクリル樹脂の原料MMA(メチルメタクリレート)で世界最大クラスの生産能力を持つ。透明プラスチック(アクリル板)・自動車テールランプ・ディスプレイカバーなどに使われる。
市況(MMA価格)の影響を受けやすく、現在はコスト削減と高付加価値グレードへの転換が課題。化学プラントの大規模運転が中心で、スケールの大きな仕事に関われる。
コーポレート・管理部門
全社横断経理・財務・法務・人事・IR・DX推進など。連結6.6万人・世界37カ国のグループ経営を管理する巨大な管理機能。グローバル連結決算、M&A・事業売却の実務、法務・知財管理などスケールの大きな仕事ができる。
近年はDX推進(SAP導入・デジタル化)にも注力。事務系の採用は比較的少ないが、入社すれば経営に直結した仕事に早期から関われる。
ひよぺん対話
化学の知識がないと入社後に困る?
技術系は大学・大学院で学んだ専門知識が直接活かせる。でも事務系は入社後の研修でキャッチアップできる設計。最初の半年〜1年は「化学の基礎」をしっかり学ぶプログラムがあって、「化学が分からなくて話にならない」ことはない。ただし技術系の人たちと一緒に仕事するには、基礎的な素材の知識は早めに身につけた方がいい。
炭素繊維って航空機に使われるってことは超ニッチ?
航空機だけじゃない。ゴルフシャフト、釣り竿から始まって、今やEV車体・風力発電翼・水素タンクと用途が爆発的に広がっている。特にEV普及で「車体をどれだけ軽くできるか」が航続距離に直結するから、CFRPの需要は10年単位で伸び続ける。三菱ケミカルの炭素繊維事業(三菱ケミカルアドバンストマテリアルズ)は世界4位のシェア。入社すればEV革命の素材の最前線に立てるよ。
海外で働くチャンスはある?
世界37カ国に展開しているから、海外勤務・出張の機会は豊富。特に営業職はアジア(中国・韓国・台湾・東南アジア)への出張が多い。技術系は欧州子会社(Novachemなど)や米国への駐在もある。ただし最初の配属先によって差があり、産業ガス(大陽日酸)に配属されると国内中心になるケースも。希望を面接や配属面談でしっかり伝えることが大事。
「変革期」って言ってたけど、リストラされる可能性は?
正直に言う。炭素事業の縮小、石化事業の売却・再編は現在進行形で起きている。関連部門の人員はグループ内の別事業へ異動するケースが多いが、全員が希望通りとは限らない。大企業の「安定」は「絶対に異動しない」ではなく「グループ内でキャリアが続く」という意味。逆に言えばスペシャリティ材料・半導体・EV関連の事業は拡大中で、そこに入れれば成長機会は大きい。