3分でわかるマツキヨコクミンHD
マツモトキヨシを核とするドラッグストア業界2位。
化粧品×インバウンド×調剤薬局の三本柱で1兆円を突破
FY2025売上高1兆616億円・営業利益820億円——化粧品好調とインバウンド増加で増収増益
グループ構成
マツキヨコカラ&カンパニーはマツモトキヨシ(都市型DS)・調剤薬局(1,002店)・郊外型ドラッグストアの3本柱。化粧品とインバウンドで高い利益率を誇り、ドラッグストア業界2位の規模を持つ。
3つのキーワードで理解する
ドラッグストアなのに「化粧品」で稼ぐ——業界の常識を変えたビジネスモデル
マツモトキヨシの最大の強みは化粧品カテゴリの充実。他のドラッグストアが医薬品・日用品中心なのに対し、マツキヨは化粧品ゾーンの充実・インバウンド向け品揃え・プライベートブランド「matsukiyo」コスメが差別化要素。化粧品は医薬品より利益率が高く、インバウンド客が大量購入する人気カテゴリでもある。「ドラッグストア=薬を買う場所」という先入観を覆した先駆け。
統合の効果——マツモトキヨシ×コクミンで1兆円超に
2021年にマツモトキヨシHDとコクミン(ウエルシアHD傘下へ一部移管後、事業統合)が統合し「マツキヨコカラ&カンパニー」が誕生。規模の経済(仕入れコスト削減・物流効率化)と、東日本(マツモトキヨシ強)と西日本(コクミン強)の地域補完が統合の主な狙い。売上高が1兆円超えとなり、スケールメリットを活かせる体制になった。
インバウンド需要の恩恵——円安+観光立国が追い風
訪日外国人観光客がマツモトキヨシで日本の化粧品・医薬品・日用品を大量購入するのは海外でも有名になっている。免税対応・多言語接客・インバウンド向け商品ラインナップの充実が功を奏し、インバウンド売上は急増中。円安が続く限りこのトレンドは継続する見込みで、FY2025も化粧品好調・インバウンド増加が増益の主因になった。
身近なマツキヨコクミンHD——あなたの生活にも入っている
黄色と黒のロゴでおなじみのドラッグストア。全国・都市部に展開。インバウンド客に人気の化粧品・医薬品売場が充実。「マツキヨ限定コスメ」も話題。
マツキヨ独自の化粧品「matsukiyo」ブランドは、手頃な価格と品質でZ世代・若者に人気。訪日外国人にも人気が高く、SNSでも話題になることが多い。
処方箋を持ち込んでの調剤サービス。全国1,002の調剤薬局を展開し、地域の医療機関と連携。高齢化社会でニーズが拡大している。
訪日外国人の「マツキヨ詣で」はもはや定番観光コース。化粧品・日本のOTC医薬品(整腸剤・解熱剤等)を大量購入するインバウンド客で賑わう。
ひよぺん対話
マツキヨって薬屋でしょ?就活で受ける意味ある?
「薬屋」という先入観は捨てた方がいいよ。マツキヨコカラの売上高は1兆616億円(FY2025)でドラッグストア業界2位。成長している理由は化粧品の充実とインバウンド需要。化粧品は医薬品より利益率が高く、訪日外国人がこぞって買っていく。営業利益820億円・利益率7.7%は小売業の中でも高水準。「薬を売るだけの小売」ではなく、「ビューティ×ヘルスケア×インバウンド」のハイブリッドビジネスとして見ると面白い企業だよ。
ドラッグストア業界って将来性あるの?
小売業の中でもドラッグストアは数少ない成長産業のひとつだよ。なぜかというと、①高齢化による医薬品・健康商品の需要増、②スーパーマーケット・コンビニよりも「健康・美容」に特化した利便性、③食品売場の充実で来店頻度アップ——この3つが成長ドライバーになっている。全国の市場規模は約9兆円で毎年成長中。しかも「100円ショップや家電量販店ほどEC化が進んでいない」から、リアル店舗ならではの価値が残っている。ただし業界再編(統合・M&A)が続いているから、どの企業に就職するかの目利きは大切だよ。
「マツキヨコクミン」って名前聞いたことなかったけど、「マツキヨコカラ」とどう違うの?
少しわかりにくいんだよね。正式な会社名は「株式会社マツキヨコカラ&カンパニー」で、東証プライム上場企業。「マツキヨコクミン」はこの会社の通称というか、就活界隈での呼び方。コクミン(コクミンドラッグ)はもともと別会社だったけど、ウエルシアHDへの一部移管などを経て、マツキヨとコカラ(ドラッグストアチェーン)が2021年に統合してできたのが「マツキヨコカラ&カンパニー」。「コクミン」ブランドの店舗は現在も存続しているよ。就活では「マツキヨコカラ」と呼ぶのが正確。
ぶっちゃけ年収ってどのくらい?ドラッグストアって低そう...
有価証券報告書ベースの平均年収は約849万円(持株会社・管理職含む)で、意外と高い。ただこれは本社・管理職が含まれる数字。店舗社員の実態は入社数年で400〜500万円台が一般的で、スーパーバイザー・店長クラスになると600万円前後になる。ドラッグストア業界全体では、コンビニや一般的なスーパーより若干高め。登録販売者資格を取得すると給与が上がる仕組みがあり、薬学系・理系出身者の有資格者は給与が高め。薬剤師を採用する薬局部門は年収600〜800万円の水準もある。