川崎重工業の仕事内容
防衛機・バイク・水素・新幹線・ロボット——6事業の中で、自分はどこで何をするのか?
プロジェクト事例で見る仕事のリアル
P-1哨戒機の量産・納入
海上自衛隊の対潜哨戒機P-1の機体製造を川崎重工が一手に担う。エンジン・機体・アビオニクスをインテグレートするプライムコントラクターとして、防衛省との長期契約で量産を継続。防衛費増額で受注数も拡大中。
液化水素サプライチェーンの商用化
オーストラリア産褐炭から水素を製造→液化→世界初の液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」で日本に輸送する実証プロジェクトを完遂。2030年代の商用化に向けて大型水素運搬船の建造を進める。
ニューヨーク地下鉄への車両納入
ニューヨーク市交通局(MTA)向けの新型地下鉄車両を受注・製造。川崎重工の鉄道車両はNY・ボストン・ロンドン・ワシントンDCなど北米・欧州の主要都市に納入実績。信頼性の高い日本の鉄道技術を世界に輸出。
自動車ラインへの産業ロボット導入
自動車メーカーの溶接・塗装・組み立てラインに川崎重工の産業用ロボットを提案・導入。単体のロボット販売だけでなく、ラインシステム全体の設計・保守もセットで提案。食品・医薬品分野にも拡大中。
事業領域マップ
航空宇宙システム
防衛省・JAXA・航空会社防衛機: C-2輸送機・P-1哨戒機の機体製造。次期戦闘機の支援も担当
回転翼機: OH-1観測ヘリコプター、UH-60J救難ヘリの整備・改修
宇宙: H3ロケットの1段目エンジン(LE-9)の補機類、小型衛星向けシステム
民間航空: ボーイング787・777Xの胴体パネル・翼部品を製造(世界シェア高)
パワースポーツ&エンジン
世界150カ国以上の個人・法人二輪車: Ninja(スポーツ)・Z(ネイキッド)・Versys(アドベンチャー)など。国内外で販売
ジェットスキー: 個人向け水上バイク。北米・欧州で高いブランド力
汎用エンジン: 農業機械・建設機械向け小型エンジン
EV化対応: 電動バイク・電動モビリティの開発を推進中
エネルギーソリューション&マリン
電力会社・海運会社・エネルギー企業液化水素運搬船: 世界初の技術。2030年代商用化に向けて大型船建造中
LNGタンカー: 液化天然ガスの海上輸送船を設計・建造
ガスエンジン発電機: 工場・データセンター向けの大型ガスエンジン
海底ケーブル敷設船: 海底通信ケーブルを敷設する特殊船の建造
精密機械・ロボット
自動車・食品・医薬品・電子機器メーカー産業用ロボット: 溶接・塗装・搬送・組み立て用の多関節ロボット。世界市場でシェア上位
協働ロボット(duAro): 人と並んで作業できる双腕ロボット。中小製造業向け
油圧機器: 建設機械・産業機械の油圧システムを設計・製造
ハイドロリクス: 高精度な油圧コントロールシステム
ひよぺん対話
入社したらバイクの仕事ができるの?
パワースポーツ&エンジンセグメントに配属されればバイクの開発に携われるよ。ただし配属は会社が決めるので、必ずしも希望通りにはならない。
とはいえ川崎重工には「バイクが好きで入社した社員」が多く、バイクへの熱量は社内文化になっている。他のセグメントに配属されても「川崎のバイクが好きだから」という共通言語は社内で通じる。
一方で、防衛機やロボットに配属されて「気づいたら国家プロジェクトの中心にいた」という人も多い。バイク愛から入って、より大きなスケールの仕事に出会うのが川崎重工の面白さ。
水素の仕事って具体的に何をするの?
「水素エネルギー」というと漠然としているけど、川崎重工がやっているのは非常に具体的なエンジニアリング——
・液化水素タンクの設計: マイナス253℃まで冷やした液体水素を漏らさずに運搬するタンクを設計
・水素ガスタービン: 水素を燃料にして発電するタービンの開発
・安全評価: 水素は引火しやすい。どうすれば安全に扱えるかの基準作り
・サプライチェーン設計: オーストラリアで作った水素を日本に届けるまでの物流設計
2030年代の商用化に向けて現在が「世界初」を作っている最中。入社すれば教科書にない問題を解くことになる。