3分でわかる伊藤ハム米久ホールディングス
スーパーの棚に並ぶハム・ソーセージを作る食肉加工大手。
2016年の伊藤ハム×米久統合で誕生したほぼ1兆円企業。
東証プライム上場 | 食肉加工業界国内有数の規模 | 売上9,888億円(FY2025)
グループ構成と事業の概要
伊藤ハムと米久の2ブランドを中核に、原料調達から加工・販売まで一貫したサプライチェーンを持つ食肉加工グループ。
3つのキーワードで理解する
売上9,888億円——スーパーの精肉コーナーを支える大企業
「伊藤ハム」「米久」と言えばスーパーのハム・ソーセージ売り場で必ず目にするブランド。売上は9,888億円(FY2025)でほぼ1兆円規模。日本の食卓に不可欠な商品を作る「食品メーカーの重鎮」だが、BtoCのため一般認知度に対して企業知名度がやや低いのが特徴。就活では「知名度は高くないが実は超大手」という気づきが志望動機になりやすい。
伊藤ハムと米久——2つのブランドが統合した理由
2016年に伊藤ハム(神戸発祥・大手)と米久(静岡発祥・中堅)が経営統合してホールディングスを設立。背景は食肉加工業界の価格競争激化と原材料費上昇。統合によって調達・生産・物流の効率化を実現し、競争力を強化した。「M&Aによる規模拡大ではなく、対等合併による効率化統合」という珍しいケース。
原材料価格変動という食品業界最大のリスクと戦う
豚肉・牛肉の価格は国際相場に左右される。輸入原材料の調達コスト管理が利益率に直結するビジネス。2025年3月期は売上9,888億円(前年比3.5%増)だが、営業利益195億円(前年比12.4%減)と利益は苦戦。食肉加工業は「薄利多売」の世界で、いかにコストをコントロールするかが経営の核心。
ひよぺん対話
伊藤ハムって聞いたことあるけど、「米久」って何?あんまり知らない
米久は静岡県沼津市発祥の食肉加工会社で、主に関東・中部圏で強いブランドだよ。伊藤ハムは関西・東日本でも強い全国ブランド。2016年に2社が経営統合してできたのが「伊藤ハム米久ホールディングス」。普通のM&Aと違ってどちらかが買収したのではなく対等合併に近い形なのが特徴。就活でこの統合の背景(規模の経済・コスト競争力強化)を語れると、企業研究の深さとして評価される。
食肉加工会社に就職するとどんな仕事をするの?工場で肉をさばく?
本社採用(総合職)なら工場でのライン作業ではなく、マーケティング・商品開発・調達・営業・海外事業・経営企画などを担当。ただ入社後の研修で工場見学・実習はある。食品会社の本社に入ると「スーパーへの営業(棚の確保・プロモーション交渉)」「新商品の企画・開発」「原材料の価格交渉」など生活に直結したビジネスを動かす仕事がある。「自分が作ることに携わった商品を店頭で見られる」という充実感が強みのひとつ。
食品メーカーって安定してるイメージだけど、実際どうなの?
食品メーカーの安定性は本物。食べることへの需要は景気が悪くなっても急には落ちない。ただ利益率は低い(約2%)のが食肉加工業界の特性。薄利多売の世界で、大量に売らないと利益が出ない。安定=高年収ではないことも理解しておくことが大事。伊藤ハム米久HDの平均年収は約688万円で、食品業界の中では標準的な水準。大企業のブランドで安定したキャリアを積みたい人には良い選択。