三越伊勢丹の仕事内容
バイヤーの「世界を見る目」、外商の「信頼で億を動かす力」、DXの「百貨店を変えるテック」——仕事のリアル。
プロジェクト事例で見る仕事のリアル
ラグジュアリーブランドの仕入交渉
伊勢丹のバイヤーは世界のファッションウィークに足を運び、「次のシーズン、何が売れるか」を見極める。ルイ・ヴィトン、エルメスなどの世界的ブランドとの仕入条件交渉も担当。「伊勢丹に置いてもらいたい」とブランド側が思うほどの選球眼が強み。
富裕層のライフスタイル・コンシェルジュ
年間数千万円〜数億円の購買があるVIP顧客を担当。宝飾品、美術品、ファッション、旅行、不動産——「何でも相談される」存在になることが外商の目標。上位5%の顧客が新宿伊勢丹売上の51%を占める。
三越伊勢丹アプリとCRM戦略
公式アプリとEC「三越伊勢丹オンライン」のOMO(Online Merges with Offline)を推進。顧客の購買データ・来店データ・アプリ行動を統合し、パーソナライズされた接客・提案を実現する仕組みを構築。
新宿伊勢丹の催事企画
バレンタインフェア「サロン・デュ・ショコラ」、「イセタンメンズレジデンス」——世界的に有名な催事の企画・運営。特に「サロン・デュ・ショコラ」はパリ発のチョコレートの祭典で、伊勢丹新宿が日本で唯一の開催地。数日で数億円が動く。
事業領域マップ
MD(マーチャンダイジング)・バイヤー
ラグジュアリーブランド・食品・リビングバイヤー: 世界のコレクション・展示会を回り、仕入先・商品を選定。「何を」「いくらで」「どのくらい」仕入れるかを決定
MD企画: 売場全体のテーマ・コンセプトを設計。シーズンごとの品揃え戦略を立案
フードバイヤー: デパ地下の品揃えを決定。全国の名店から独自商品まで、伊勢丹のフードフロアを「日本一」にする仕事
自主編集売場: ブランドに縛られない、伊勢丹独自の品揃え。バイヤーのセンスが問われる
外商ビジネス
富裕層・法人顧客個人外商: 富裕層顧客の専属担当。宝飾品から旅行、不動産まで——百貨店の枠を超えた提案
法人外商: 企業の贈答品、福利厚生、イベント装花など法人需要を開拓
外商統括部: 個人外商と法人外商を一本化した新組織。伊勢丹と三越の顧客データを統合
上位5%が売上の51%——この超集中構造が三越伊勢丹の利益の源泉
DX・デジタル事業
アプリ・EC・CRM三越伊勢丹アプリ: 公式アプリのUI/UX設計、機能開発。来店前の商品閲覧から購入後のフォローまで
三越伊勢丹オンライン: ECサイトの運営・マーケティング。リアル店舗との連携(OMO)が差別化
CRM/データ分析: 顧客の購買データを分析し、パーソナライズ提案を実現。AIを活用した需要予測も
DXによる接客の進化: スタイリストがタブレットで顧客情報を確認しながら接客。「デジタル×おもてなし」
店舗運営・販売
売場マネジメント・催事・インバウンド売場マネジメント: フロア全体の運営を統括。販売スタッフの配置、在庫管理、売上分析
催事企画・運営: 物産展、コレクションイベント、サロン・デュ・ショコラなどの大型催事
インバウンド対応: 免税カウンター運営、多言語接客、訪日客向けサービス設計
スタイリスト: 顧客に寄り添う個別接客。コーディネート提案からライフスタイル提案まで
ひよぺん対話
入社したらずっとレジに立つの?売り子のイメージが...
三越伊勢丹の総合職は「販売員」ではなく「売場のプロデューサー」になるイメージ。
確かに最初の1〜2年は売場に立つ。でもそれは——
・お客様が何を求めているかを肌で感じるため
・商品の売れ方のパターンを理解するため
・売場スタッフ(ブランドの販売員)との信頼関係を築くため
その後はバイヤー、外商、催事企画、DX、経営企画と幅広いキャリアがある。売場に立った期間が短くても、そこで得た「お客様を知る力」がその後のキャリア全てに効くよ。
外商って年収高いの?歩合制?
百貨店の外商は基本給+賞与の給与体系で、完全歩合ではない。ただし成績が良ければ評価賞与に反映される。
外商の「すごさ」は年収よりも仕事の質——
・1人で年間数千万円〜数億円の売上を任される
・顧客は企業経営者、医師、弁護士、芸能人など
・宝飾品、美術品、ワイン、旅行、不動産——何でも提案する「人生のコンシェルジュ」
・顧客との関係は10年、20年と続く
「売る」仕事の中で最も高度で、最も人間力が問われるのが外商。百貨店に入るなら一度は経験したい仕事だよ。