数字で見る帝国ホテル

ESや面接で使える数字と、給与・採用データ。「小さいけど高品質」なラグジュアリーホテルの財務を数字で理解してください。

知っておきたい数字

526億円
売上高(FY2025/3月期)
前年比-1.4%(改修工事の影響)
15.9億円
営業利益(FY2025)
前年比-44.0%(工事・コスト増の影響)
1,736名
従業員数(単体・正社員)
臨時458名含む。連結1,813名
1890年
創業年
135年超の歴史。2036年に新タワー完成予定

事業別売上構成(推計)

宿泊部門 約40%

客室宿泊収入。東京本館の稼働率が最大のドライバー

料飲部門(レストラン・バー・ルームサービス) 約35%

レストラン・バー・アフタヌーンティー・ルームサービス

宴会部門(婚礼・国際会議・パーティ) 約20%

ウェディング・企業イベント・晩餐会

その他(テナント・サービス等) 約5%

テナント賃料・クリーニング・その他サービス

給与・待遇

項目データ
平均年収570〜590万円(ホテル業界最高水準)
初任給(大卒)22〜24万円程度(採用年度により変動)
賞与年2回
昇給年1回
年間休日約110〜120日(シフト制)
福利厚生社員寮・借り上げ社宅あり、社員割引(ホテル内レストラン等)

※年収データは各種調査・有価証券報告書に基づく。職種・年次・役職により大きく異なる。

採用データ

項目データ備考
新卒採用数数十名程度年により変動あり。少数精鋭採用
採用職種総合職(宿泊・料飲・宴会・管理)入社後ローテーションで部門配属
語学要件英語力必須(TOEIC目安あり)フランス語・中国語は歓迎
文理比文系・理系どちらも採用ホスピタリティへの熱意を重視

※帝国ホテルは少数精鋭採用。採用人数・時期は年度により変動するため、公式採用サイトを必ず確認すること。

業績推移(直近3期)

項目FY2023/3月期FY2024/3月期FY2025/3月期
売上高約448億円約534億円526億円
営業利益約14億円約28億円15.9億円
純利益約17億円約33億円25.9億円
営業利益率約3.1%約5.2%3.0%

※FY2025は大規模改修工事の影響で減収・減益。FY2024はコロナ回復期のピーク。建替えが完成する2036年以降に本業利益の大幅改善を見込む。

ホテル業界内比較

企業売上高特徴ブランド
帝国ホテル(東証プライム)526億円老舗・格式・皇族利用東京・大阪・上高地の3拠点
藤田観光(東証プライム)約400〜450億円ホテル椿山荘東京等を運営都市型・リゾート混合
星野リゾート(非上場)非公開温泉旅館〜リゾートの5ブランド星のや・界・リゾナーレ等
外資系(参考)非公開(日本法人)アマン・リッツカールトン等グローバルブランド

※各社売上は直近公開情報に基づく概算。ホテル業界は非上場企業が多く、正確な比較が難しい部分もある。

ひよぺん対話

ひよこ

売上526億円って数字だけ見ると「普通の中企業」って感じがする。帝国ホテルってそのくらいの規模なの?

ペンギン

規模は確かに大きくない。でも「売上高÷客室数」で見ると話が変わる。帝国ホテル東京の客室数は約931室。526億円÷客室数で計算すると、1室あたりの売上は年間約5,600万円超。ビジネスホテルの1室あたり売上(年間数百万円)と比べると圧倒的に高い。「規模は小さいが、1室あたりの収益力は別次元」——これがラグジュアリーホテルのビジネスモデル。売上よりも「客室単価・稼働率・ADR(Average Daily Rate)」で評価される会社だよ。

ひよこ

年収570〜590万円って、ホテル業界で働くとしては高い?低い?

ペンギン

ホテル業界では最高水準。ホテル業界全体の平均年収は350〜450万円程度で、帝国ホテルは業界平均を大きく上回る。ただし絶対水準は商社(平均800〜1,200万円)やコンサル(600〜1,200万円)と比べると低い。初任給は大卒で月22〜24万円程度(採用年度により変動)。「ホテル業界を志望するなら帝国ホテルの年収は良い」が正直な評価。「他業界と比べると低い」という事実も受け入れた上で、それでも「ここで働きたい理由」を持てるかが大事。

ひよこ

2025年3月期の純利益25.85億円なのに、営業利益15.9億円より純利益の方が多いって変じゃない?

ペンギン

鋭い質問。これは「特別利益」の計上が影響している。営業外収益(投資有価証券売却益や保有する不動産評価益など)が加わることで、営業利益より最終的な純利益が大きくなるケースがある。帝国ホテルは長期保有の有価証券や不動産を持っているため、本業(ホテル運営)の利益よりも投資・財産からの利益が加算された結果。本業の収益力を見るには「営業利益15.9億円、営業利益率3%」を基準にすること。建替え工事・改修コストの負担が大きい時期の数字で、2036年の新タワー完成後に本業利益が改善する期待がある。

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