仕事内容を知る
自動車電池・産業用電池・航空宇宙電池——3つの事業領域でどんな仕事があるのか、プロジェクト事例で具体的に見ていこう。
プロジェクト事例
HV向けリチウムイオン電池の性能向上
ホンダとの合弁会社(ブルーエナジー)向けに供給するHV用リチウムイオン電池の次世代処方を開発するプロジェクト。エネルギー密度の向上と耐久性の両立が課題で、電解質・正極材料の組み合わせを研究。
👤 若手の関わり方 電極材料の合成・評価実験を担当。自動車メーカーからの要求仕様に対して、どの材料組み合わせが最適かを検証し、量産化可能かどうかを製造チームと協議。
データセンター向けUPS電源システムの提案
大手IT企業の新データセンター建設に合わせ、停電時に数分間システムを維持するUPS(無停電電源装置)システムを提案・受注するプロジェクト。電池容量・充放電サイクル・設置スペースの最適設計を提案書にまとめる。
👤 若手の関わり方 入社3〜4年目から担当顧客を持ち、設計担当者・調達担当者と折衝。技術仕様の説明から価格交渉まで一貫して担当する。
次世代航空機向け電池システムの認証取得
新型旅客機に搭載する補助電源用電池の型式承認(航空当局の認証)取得プロジェクト。JAL/ANAが使う飛行機の安全に直結するため、品質・信頼性試験の基準が極めて厳しい。国土交通省・海外航空当局とのやり取りも伴う。
👤 若手の関わり方 品質保証・試験担当として、規格適合試験の設計・実施・記録。認証機関への書類提出・説明対応も。やりがいは大きいが責任も重い仕事。
事業領域別の仕事内容
自動車電池事業
自動車メーカー(新車向け)、ガソリンスタンド・カー用品店(補修向け)- 製品開発: 新型カーバッテリーの設計・評価・量産化技術の開発
- OEM営業: 自動車メーカーへの新車搭載用電池の提案・受注管理
- 補修市場営業: カー用品店・ガソリンスタンドへの補修用電池販売
- 製造管理: 工場の生産計画・品質管理・設備保全
産業用電池電源事業
データセンター・病院・工場・電力会社・通信会社- システム提案: 顧客の要求に合わせたUPS・蓄電システムの最適設計
- 保守・メンテナンス: 既存設備の定期点検・電池交換・システムアップグレード
- 再エネ蓄電: 太陽光・風力発電の余剰電力を蓄える大型蓄電システムの設計・施工
車載・航空・宇宙電池
ホンダ(HV向け)、航空会社・防衛省・宇宙機関- リチウムイオン電池開発: HV・PHV向け次世代電池の研究開発・量産化
- 航空機電池: 型式承認取得・品質保証・機体メーカーとの技術協議
- 宇宙・防衛: 衛星搭載電池・潜水艦用蓄電池の設計・製造・品質保証
ひよぺん対話
文系でも電池メーカーに入れるの?理系しか無理では?
入れるよ。研究開発・製造技術は理系がほとんどだけど、営業・マーケティング・管理部門は文系も採用している。産業用営業は特に、電力・通信・建設業界のお客さんと折衝するコミュニケーション力が求められるので、文系が活躍しやすいポジション。「電池に興味がある文系」という稀な人材は評価されやすいよ。
工場勤務が多そうで、勤務地が心配。
GSユアサの国内主要拠点は京都(本社)・群馬・静岡・三重など。製造技術・品質保証は工場配属が多い。研究開発は京都・群馬の研究所が中心。営業は全国の顧客をカバーするため東京・大阪などの大都市にも拠点がある。東京配属を希望するなら営業職が現実的なルートだよ。