数字で見るゴールドマン・サックス証券

「新卒1,000万円」の実態と採用の超難関さを、正直な数字で整理した。フロントとミドル・バックの差も含めて理解しよう。

知っておきたい数字

約5.6兆円
グローバル収益(2024年・過去最高水準)
Marcus撤退・本業集中で急回復
800〜1,000万円超
フロント新卒1年目の年収目安
日系大手の2〜3倍。ただし激務の対価
30〜50
日本法人の年間新卒採用数(推定)
フロントは10〜20名以下の超難関
0.9%
インターン通過率(2024年日本)
31万人が応募し約1,000人が通過
約300兆円
AWM 運用残高(グローバル)
プライベートマーケットへシフト中
1,000人超
社内エンジニア数(グローバル推定)
「テック企業としてのGS」への変革

グローバル収益構成(概算)

GSの収益はS&T(市況連動)が最大だが、市場暴落時の減少をAWM(安定フィー)でカバーする構造に移行中。

グローバル・マーケッツ(S&T:FICC・ECS) 約40〜45%

FICCと株式のセールス&トレーディング。市場環境によって大きく変動するが、平常時は最大の収益源。

アセット&ウェルス・マネジメント(AWM) 約25〜30%

PE・不動産・インフラ・ヘッジファンドへの投資運用。非公開市場への移行で成長中の安定収益源。

投資銀行(IBD) 約20〜25%

M&Aアドバイザリー・ECM・DCM。市況によるが高付加価値・高フィー事業。

プラットフォーム・ソリューションズ(縮小中) 約5%

Marcus撤退後の残余事業。クレジットカード・法人向けソリューション。縮小・再編中。

※構成比はGSグループのグローバル概算(2024年ベース)。日本法人単体のセグメント情報は非公開。

年収モデル(フロント vs ミドル・バック)

職位フロント(IBD・S&T)ミドル・バック(リスク等)テクノロジー
アナリスト(1〜3年目)800〜1,000万円超600〜700万円700〜900万円
アソシエイト(3〜7年目)1,500〜3,000万円800〜1,200万円1,000〜1,800万円
VP(7〜12年目)3,000〜6,000万円1,200〜2,000万円1,800〜3,000万円
MD(12年目〜)6,000万円〜1億円超2,000〜4,000万円3,000〜5,000万円
パートナー1億円〜数億円

※年収は公開情報・業界推計ベースの目安。ボーナスは市場環境・個人成績で大きく変動。フロントの年収は好況年と不況年で2〜3倍の差が出ることもある。

外資金融 年収・採用比較

指標ゴールドマン・サックスJPモルガン野村HDメガバンク
日本新卒採用数30〜50名(超難関)30〜50名400〜500名350〜500名
フロント1年目800〜1,000万円超900〜1,000万円超450〜600万円400〜500万円
VP年収(7年目)3,000〜6,000万円3,000〜5,000万円1,300〜1,800万円1,000〜1,400万円
雇用安定性Up or OutUp or Out日系終身雇用準終身雇用
IBDプレステージ世界最高峰世界最高峰日系トップ一部門
PE転職しやすさ最高(業界最強の看板)最高日系PEに有利低い
国内案件の強さクロスボーダー特化クロスボーダー強国内圧倒的No.1銀行連携で強

※各社有価証券報告書・業界情報・口コミサイトベースの概算(2025年前後)。フロントの年収はボーナス込みの目安。

ひよぺん対話

ひよこ

「フロントで1,000万円」って言うけど、新卒で入る人全員がフロントになれるわけじゃないよね?

ペンギン

そう、ここは正確に理解しておいてほしいポイント。「GS=新卒全員が1,000万円」は完全な誤解

📊GSの採用の実態(日本法人、年間推定)
・IBD(投資銀行)アナリスト:約5〜10名
・S&T(セールス&トレーディング)アナリスト:約5〜10名
・AWM(資産運用)アナリスト:約3〜5名
・テクノロジー(エンジニア):約5〜10名
・ミドル・バック(リスク・コンプライアンス等):約10〜20名
合計:約30〜50名程度(非公開のため推定)

💰職種別の年収目安(1年目)
・IBD・S&T(フロント):800〜1,000万円超
・AWM:700〜900万円
・テクノロジー:700〜900万円(優秀なエンジニアはフロントに近い水準も)
・ミドル・バック:600〜700万円

結論:「GSに入れれば誰でも1,000万」ではなく、「フロントに入れた少数の人が1,000万」。ただしミドル・バックでさえ600〜700万は日系大手を大きく上回る。「どの部門に入るか」を面接前に明確にしておくことが超重要。

ひよこ

GSの採用難易度はどのくらい? インターンの競争率が0.9%って意味がわからない...

ペンギン

GSの採用難易度は「日本で受けられる就職試験の中で最難関の一つ」だよ。数字で整理すると:

📊インターンの競争率(2024年日本)
・応募者数:約31万人
・内定者数(推定):数百〜1,000人程度
・倍率:約0.9%通過率(ほぼ100人に1人)

📝本選考の採用数(日本法人)
・全職種合計:年間30〜50名程度(非公開のため推定)
・フロント(IBD+S&T):年間10〜20名以下

🎓合格者の学歴分布(参考)
・東京大学・京都大学・一橋大学:合格者の過半数
・慶應義塾大学・早稲田大学:合格者に一定数
・海外大学(Harvard・MIT・Wharton等):増加傾向
・MARCH以下:事実上ほぼゼロ(ミドル・バックも難関)

⚠️学歴だけでは通らない
・財務・市場の深い知識(「イールドカーブとは?」「DCFモデルとは?」が答えられるか)
・英語力(面接の一部は英語で行われる)
・強い分析力・論理的思考力
・「なぜGS?」「なぜこの部門?」の明確な答え

東大・京大でも落ちる。MARCH出身でも海外トップMBA持ちなら受かることもある。「学歴+実力+準備量」の3つ揃えが必要な選考だよ。

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