👔 働く環境とキャリアパス——フジテレビ

2025年の性加害問題を経て企業文化の刷新が進むフジテレビ。激務の実態、キャリアステップ、向き不向きを正直に伝える。

キャリアステップ

1〜3年目

AD / 若手記者——現場で叩き上げる

  • 入社後の集合研修(ビジネス基礎・テレビ局の仕組み・番組制作体験)→ 配属先でOJT
  • 制作配属の場合、AD(アシスタントディレクター)としてロケ・収録・編集の全工程を体験
  • ロケの段取り、出演者対応、テロップ原稿、編集室での深夜作業が日常
  • 報道配属は警察署回り(サツ回り)から。事件現場への駆けつけ、取材、原稿執筆
  • 2〜3年でディレクター / 記者に昇格するのが目安
4〜7年目

ディレクター / 営業主任——「自分の仕事」を持つ

  • 制作: コーナーの演出を任され、「自分の作りたい番組」の形が見えてくる時期
  • 報道: 専門部(政治部・社会部・経済部)に配属され、専門性を深める
  • 営業: 主要クライアントの担当を任され、年間数億円の広告枠を管理
  • デジタル: FODのコンテンツ戦略やSNSマーケティングのリーダーに
  • 部署異動の機会も。制作→編成、報道→制作など、キャリアの幅を広げる人もいる
8〜15年目

チーフD / プロデューサー——番組を「率いる」

  • 制作: チーフディレクター→プロデューサーへ。番組の企画・キャスティング・予算管理を統括
  • 報道: デスク(取材の司令塔)として記者チームを率いる
  • 営業: 営業部長クラスとして大手クライアントとの関係構築の最終責任者に
  • 管理職としてチームマネジメントの責任も。「面白い番組を作る」だけでなく「人を育てる」ことが求められる
16年目〜

局長 / 役員——テレビ局の経営に関わる

  • 局長: 制作局・報道局・営業局などの組織を統括し、事業戦略を策定
  • 執行役員: フジテレビの経営判断に参画
  • 2025年の性加害問題で経営陣が刷新され、新しい企業文化を作るリーダーが求められている
  • フジテレビ出身者が映画プロデューサー、配信プラットフォーム、広告会社に転職・独立するケースも

研修・育成制度

📚

新入社員研修(約1ヶ月)

ビジネスマナー・テレビ局の仕組み・放送倫理・番組制作実習を集中学習。同期全員でミニ番組を制作する実践型研修で、制作・報道・営業の基礎を体験。

🤝

OJT(配属先での実務研修)

配属後は先輩社員がマンツーマンで指導。制作ADは先輩ディレクターに同行し、報道記者は先輩記者と現場に出る。「見て学ぶ」の徒弟制的な文化が根強い。

🎓

社内研修プログラム

映像制作技術、デジタルマーケティング、マネジメント研修など。外部セミナーへの参加補助制度もある。近年はデジタル人材育成に力を入れている。

🔄

部署異動制度

3〜5年ごとの部署異動がテレビ局の文化。制作→営業→編成→デジタルと幅広い経験を積むことで「テレビ局全体を理解した人材」を育てる。希望を出すことも可能。

向いている人 / 向いていない人

向いている人

  • 「テレビが好き」を超えた情熱がある人——テレビ局の仕事は好きだけでは乗り越えられない激務。「テレビで何を成し遂げたいか」が明確な人が強い
  • 体力とメンタルが強い人——深夜の編集、早朝の情報番組、週末ロケ。体力は必須条件
  • コミュニケーションお化けな人——出演者・スタッフ・スポンサー・視聴者…多様な人と関わる仕事。「誰とでも話せる」力は最大の武器
  • 変化を恐れない人——2025年の性加害問題で企業文化の刷新が進行中。「古い体質を変えたい」という意志を持つ人は歓迎される
  • 「面白い」を追求できる人——バラエティの王者フジテレビのDNA。「何が面白いか」を常に考え、提案できる人が活きる環境
⚠️

向いていない人

  • ワークライフバランス最優先の人——テレビ局は繁閑差が激しい。収録前・放送前は連日の長時間労働になることも
  • ルーティンワークが好きな人——テレビの仕事は毎回違うプロジェクト。予定通りにいかないことが日常
  • 企業イメージを気にする人——2025年の性加害問題の影響は当面続く。「フジテレビで働いている」と言ったときの周囲の反応が気になるなら要注意
  • 安定志向が強い人——テレビ広告市場は縮小傾向。テレビ局の「安定」は10年前とは違う
  • 一人でコツコツ型の人——テレビは究極のチームワーク。一人で黙々と作業したい人には向かない環境

ひよぺん対話

ひよこ

テレビ局って残業すごいの?ブラック?

ペンギン

部署による差が激しい。制作(特にバラエティ・情報番組のAD)は月80〜100時間の残業も珍しくない——これは正直ブラックに近い。一方で営業や編成は比較的安定していて、月30〜50時間程度。テレビ局全体では働き方改革が進んでいるけど、「番組の放送日は動かせない」という業界の構造上、締め切り前の激務は避けられない。「忙しい時期は猛烈に働き、落ち着いた時期にしっかり休む」というメリハリ型の働き方が基本だよ。

ひよこ

性加害問題の後、社内の雰囲気はどう変わった?

ペンギン

激変したと言っていい。経営陣が刷新され、コンプライアンス部門の強化、ハラスメント対策の厳格化、外部有識者による監督体制の導入が進んでいる。「芸能人との距離感」「飲み会文化」「上下関係の在り方」が根本的に見直されている。社内からは「やりにくくなった」という声もあるけど、「変わらなければ生き残れない」という危機感は全社に共有されている。就活生にとっては「変革期に入社して新しい文化を作る側に立てる」というのは実はチャンスだよ。

ひよこ

配属ガチャってある?ドラマやりたいのに営業に配属とか…

ペンギン

ある。テレビ局は総合職一括採用で、入社後に配属が決まる。希望は出せるけど、「制作希望なのに営業」「ドラマ希望なのに情報番組」は普通に起きる。ただし3〜5年で部署異動があるから、最初の配属で人生が決まるわけじゃない。むしろ営業を経験してから制作に行くと「スポンサーが何を求めているか」が分かるし、報道を経験してからバラエティに行くと「取材力」が活きる。テレビ局は「いろんな部署を経験した人が強い」組織だよ。

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