3分でわかるカインズ
あなたの近所にある大きなホームセンター。
その裏ではPB商品開発とDX推進で「小売テック企業」への変革が進んでいる
非上場・ベイシアグループの中核企業。上場しないからこそできる長期投資戦略
ベイシアグループの中での立ち位置
ベイシアグループは食品スーパー(ベイシア)・ホームセンター(カインズ)・作業服(ワークマン)が「独立経営・グループ連携」で共存。カインズはホームセンター部門の中核。
3つのキーワードで理解するカインズ
ベイシアグループの非上場企業——上場しない理由
カインズは株式上場していない。ベイシアグループ(34社、売上1兆円超)の中核企業だが、あえて非上場を維持。上場すると株主に対して短期利益を求められるため、長期的なDX投資やPB開発への大型投資がしにくくなるというのが理由とされる。就活では「なぜ非上場なのか」の理解が重要。非上場=規模が小さい、ではない。
「売るだけ」から「作る」ホームセンターへ——PBとDXが本丸
カインズの強みはPB(プライベートブランド)商品の開発力。毎年数百品番のオリジナル商品を自社デザイン・開発し、一般的なホームセンターよりも高い利益率を実現。またエンジニアやデザイナーを積極採用し、社内システムを内製化するなど「テック企業化」を目指す小売業として注目されている。
DIYブームの追い風——「体験型小売」という生き残り戦略
コロナ禍のDIYブームでホームセンター業界は恩恵を受けた。カインズは単なる物販にとどまらず、店舗内工房や工具レンタル、DIY教室など「体験」を提供することでECに奪われにくい来店動機を作っている。「ホームセンターはAmazonに負ける」という常識を覆すための戦略だ。
ひよぺん対話
カインズって上場してないんですね。就活で選んでいいの?
全然あり。非上場だからといって規模が小さいわけじゃない。売上5,738億円、従業員13,000人超だよ。むしろ「上場していないから株主への短期的な数字プレッシャーなく、長期投資ができる」というのがカインズの特徴。PB商品開発に数年かけたり、ITエンジニアを積極採用したりできるのも、非上場の安定した経営基盤があるから。
ホームセンターってAmazonに勝てるの?
正直、価格比較だけならAmazonには勝てない部分もある。でもカインズの戦略は「Amazonではできないこと」を増やすこと。「木を自分でカットしてもらう」「工具を実際に触って試す」「塗料の調色をしてもらう」——これはネットでは絶対できない。さらに店舗内の工房で作ってみる体験はむしろDIY人口が増えるほど需要が伸びる。「ECの補完」じゃなく「ECには代替できない価値」を作るのが方針だよ。
入社したらどんな仕事があるの?文系でもいける?
文系OK。主なコースは2つ。店舗運営コースは売場スタッフからスタートし、副店長・店長・エリアマネージャーへと進む王道キャリア。本部コースはバイヤー(仕入れ担当)、PB商品開発、IT/デジタル部門、マーケティングなど。特にIT・DX人材の採用に力を入れており、情報系・理工系の学生にとっても面白い環境が整いつつある。「ホームセンターに技術職?」と思うかもしれないが、今のカインズはかなりテック寄りだよ。
ぶっちゃけ年収どのくらい?残業は?
口コミベースだと平均年収450〜500万円程度。初任給は大卒で22万円前後とされる。小売業の平均と比べると並み〜やや良い水準。ただし店舗勤務の場合は週末・祝日出勤が多いのが現実。店長クラスになると600〜700万円になるケースも。本部勤務はやや安定したシフトになる。非上場の安定感はあるが、小売業ならではの体力的な大変さもある——ここは正直に理解しておいてほしい。